こんにちは。
今回は、図面等々のテクニカル的なことではなく、個人が部品加工を依頼したり、加工相談をしたりする時に心がけておくとよいことについて言及しようかと思います。
どこに問い合わせしてみようかなぁとネットで検索してはあれこれと探している個人依頼者にとって、依頼先の選別が非常に難しいと思います。
過去にどこかの加工屋さんに問い合わせメールをしたけれど、結局返事をもらえなかったという経験があるかもしれませんね。
なんて会社だ!!と憤慨してしまう気持ちもわかりますが、そんなもんという実情もあるんです。。。
すんません。
ホームページの問い合わせフォームからの相談は4割以上無視される
もしも、あなたが過去に部品加工の個人依頼について、どこかの会社のホームページの問い合わせフォームに必要事項を記入し送信したことがあったとしよう。
その返答はしっかりと返ってきただろうか?
実は、ホームページの問い合わせフォームに記入して送信した内容について、しっかりと返答してくれる会社は私の経験上6割にも満たないのではないかというのが実際のところである。
会社としての問い合わせも数え切れないくらい、私は問い合わせを様々な会社に送っているが返答が返ってくるところがとにかく少ない。
ほとんど無視される。
ホームページ自体の作りや見栄えはすごくキレイなのだが、対応がいかんせん・・・という感じ。
これを知らない個人依頼者は、返事がないことにかなりヘコみ、やっぱり個人は相手してくれないのかぁと諦めモードに突入するのだ。
概ね「忙しいから」を理由にしている会社も多いが、正直、それならそれで問い合わせのところにでも明記すべきではないのか?というのが私の本音です。
あるいは、メールで問い合わせした場合、送ったメールが迷惑メールと判断されてごみ箱へ自動的に入れられていたりサーバーで止められていたりすることもあります。
特にフリーメールや携帯メールは要注意です。
なので、メールを送っても返信が来ないという場合は、電話問い合わせした方がいいですよ。
ホームページの『個人様大歓迎』というフレーズに騙されてはいけない!
個人で部品加工をお願いしよう、したいと思っている人にとって、非常に心強いうたい文句がある。
それが『個人様大歓迎』『個人様OK』といったような内容の言葉。
こんなフレーズがホームページのトップページにでも掲げてあったら、とりあえずは候補の1つとしてキープするのではないでしょうか?
『単品OK』なんかも同じように、問い合わせしてみようという気にさせてくれる。
だが、この言葉に惑わされることのないように、一呼吸しておくことをおススメする。
いざ問い合わせをしてみたら「今は忙しくて対応できてないんですよー」と言われることも多い。
なんじゃそりゃ!?
と代弁しておきましょうか(笑)
もちろん、全ての会社がそうだということではありません。
そういう会社もあるってことを、一応頭の片隅に入れておくべきだということです。
断られてヘコまないためにも。
sponsored link問い合わせはできれば電話でしてみる勇気を持とう!
知らない会社(町工場)に個人で問い合わせをするのは、ちょっと勇気がいる。
だからこそ、ホームページに問い合わせフォームがあればついついそちらを利用するのだ。
それ自体は別に何もおかしくはない。
だが、本当に返答が欲しければ問い合わせフォームからの連絡よりも、電話で直接問い合わせをした方が確かです。
そこで、電話に出ないという事態になったら諦めるべきだ。(定休日でないことは確認しよう)
何故なら、仮に仕事を受けてくれてもレスポンスが悪い可能性が否めないから。
電話での問い合わせをする時間帯はいつがベストなのか?
恐らくだが、電話で問い合わせしてみようかなと思った時にふと「何時ごろに電話したらいいかな?」と迷うだろう。
確かに、早朝や深夜などの営業時間外に電話をかける人はいないと思うが、会社の営業時間は見ておくべきでしょう。(定休日も)
その上で、ベストな時間帯を考える。
まず、朝はどこも電話が多い時間帯になる。
その日の連絡事項とか会社同士のやり取りが多い。
なので、少なくとも午前11時くらいまではあまりおススメできない。
始業まもなくも、会社の中での仕事の準備やらで結構集中して話を聞いてくれないこともある。
だから、すこしゆとりのありそうな昼前くらいがいいかもしれない。
午後の場合、終業間際は避けよう。
もしかしたら、帰宅モードになっているかもしれないから(笑)
あえてタイミングを計るなら、午後3~5時くらいまでがよいかもしれない。
『忙しそう』と感じたら、改めてメールまたはFAXをすると伝えよう
電話をしてみて、何となく忙しそうだなって感じた場合。
焦らずに「用件は後からメールかFAXで送るので手が空いたら見てください」って言えばよい。
人は忙しさの波に飲み込まれている最中は、集中していること以外は適当になる生き物だからね。
問い合わせの返答は気長に待とう
見積もり依頼を出来たとしても、返事がなかなか返ってこないな!ってプリプリしないでね。
見積もり内容にもよりますが、即日返答してくれる会社は少ないと思ってください。
特に個人客に対しては。
個人のみを相手にしている会社は別として、個人様でもOKですよってスタイルの会社では、やはりメインはBtoB(対企業)です。
なので、会社は営利集団なので利益の出る優先順位を考えるため、どうしても個人は後回しになりがちなんです。
(※別に軽くあしらっているわけではありません)
とりあえず、気長に回答を待ちましょう。
大体、1週間程度以内がひとつの目安です。
2週間経っても返答が無い場合は、諦めるしかないと思ってください。
加工内容と町工場の加工対応範囲をよく調べること
町工場が個人からの問い合わせに対してヘソを曲げる一番の要因は、相談内容と加工対応可能範囲のミスマッチなんです。
『それは、ウチの仕事じゃないよ!』
こんなフレーズをよく聞きます。
当然、加工方法とかよくわからないという個人からしたら、仕方のないことなんですけれど、町工場側の人からしたらプリプリもんなのです。
難しいですね。
ですから、加工依頼をしたければちょっとだけでもよいので、加工について上辺の知識を入れておくことが大事だと思います。
お互いに歩み寄るという概念は持っていないのだ。
個人が町工場に歩み寄るしかないのだ。
つまりは、町工場への問い合わせにおいて、レスポンスが低いと感じるのは意思疎通の難しさが原因の1つであると思ってください。
もしかして、問い合わせの返事が無いのはあなたのせい!?
最後に注意を書いておく。
それは、問い合わせをした会社からの返事がない!と憤慨をする前にまずは確認しておくべきことがある。
1つ目は問い合わせ先の会社からの返答メール、もしかして迷惑メールフォルダに入っていませんか?
これ、よくありますよ。
Gメールにしても、ヤフーメールなどのフリーメールサービスにしても、たまに迷惑メールフォルダに自動で振り分けられてしまうこと。
よくよくもう1度確認しておくことをお勧めします。
2つ目。
もしかして、携帯メールから問い合わせしました?
その場合、パソコンからのメールを受信拒否する設定になっていませんか?
これもよくあります。
こうなると、せっかく返信されてきたのに確認できずに勘違いして憤慨するとうことになってしまいます。
そうならないためにも、自分に非がないかは確実に確認しておいてくださいね。
やっぱり、一番よいのは電話で問い合わせすることです。
ちょっと勇気が要りますけれど大丈夫ですよ!