こんにちは。
今回は、図面等々のテクニカル的なことではなく、個人が部品加工を依頼したり、加工相談をしたりする時に心がけておくとよいことについて言及しようかと思います。
どこに問い合わせしてみようかなぁとネットで検索してはあれこれと探している個人依頼者にとって、依頼先の選別が非常に難しいと思います。
過去にどこかの加工屋さんに問い合わせメールをしたけれど、結局返事をもらえなかったという経験があるかもしれませんね。
なんて会社だ!!と憤慨してしまう気持ちもわかりますが、そんなもんという実情もあるんです。。。
すんません。
部品加工依頼の基本知識
もしも、あなたが過去に部品加工の個人依頼について、どこかの会社のホームページの問い合わせフォームに必要事項を記入し送信したことがあったとしよう。
その返答はしっかりと返ってきただろうか?
実は、ホームページの問い合わせフォームに記入して送信した内容について、しっかりと返答してくれる会社は私の経験上6割にも満たないのではないかというのが実際のところである。
会社としての問い合わせも数え切れないくらい、私は問い合わせを様々な会社に送っているが返答が返ってくるところがとにかく少ない。
ほとんど無視される。
ホームページ自体の作りや見栄えはすごくキレイなのだが、対応がいかんせん・・・という感じ。
これを知らない個人依頼者は、返事がないことにかなりヘコみ、やっぱり個人は相手してくれないのかぁと諦めモードに突入するのだ。
概ね「忙しいから」を理由にしている会社も多いが、正直、それならそれで問い合わせのところにでも明記すべきではないのか?というのが私の本音です。
あるいは、メールで問い合わせした場合、送ったメールが迷惑メールと判断されてごみ箱へ自動的に入れられていたりサーバーで止められていたりすることもあります。
特にフリーメールや携帯メールは要注意です。
ホームページの『個人様大歓迎』というフレーズに騙されてはいけない!
個人で部品加工をお願いしよう、したいと思っている人にとって、非常に心強いうたい文句がある。
それが『個人様大歓迎』『個人様OK』といったような内容の言葉。
こんなフレーズがホームページのトップページにでも掲げてあったら、とりあえずは候補の1つとしてキープするのではないでしょうか?
『単品OK』なんかも同じように、問い合わせしてみようという気にさせてくれる。
だが、この言葉に惑わされることのないように、一呼吸しておくことをおススメする。
いざ問い合わせをしてみたら「今は忙しくて対応できてないんですよー」と言われることも多い。
なんじゃそりゃ!?
と代弁しておきましょうか(笑)
もちろん、全ての会社がそうだということではありません。
そういう会社もあるってことを、一応頭の片隅に入れておくべきだということです。
断られてヘコまないためにも。
sponsored link金属加工の基礎について
こっちは素人なんだか、金属加工のことなんて知らないよ!と言いたくなる気持ちは重々わかります。
ただ、基本的なことは何となくでもよいので知っておいた方が、依頼するときに会話がスムーズになりやすいことも理解しておいてください。
金属加工とは、金属材料を使って形状を変えるプロセスです。
切削、曲げ、溶接などの技術があります。
初めて依頼する場合、基本的な知識を持っておくことが重要です。
必要な情報を準備する
依頼する際には、以下の情報を準備しましょう
これらの情報を用意することで、業者が具体的な見積もりを出しやすくなります。
加工業者の選び方
実際に相談する加工業者はどうやって選べばよいのでしょうか。
そもそも、そこが問題なんだよなということが多いはず。
しかし、残念ながらピンポイントであなたが望むベストな加工業者を簡単に見つける方法はありません。地道に探すしかないのです。
信頼できる業者を見つける
インターネットでの検索やSNSを活用して、評価の高い業者を見つけましょう。地元の業者に問い合わせることも一つの手段です。
事前に質問して確認するポイント
業者を選ぶ際には、以下の点を事前に確認しましょう
- 過去の実績
- 加工可能な材料の種類
- 設備と技術力
- 納期の対応力
これらを確認することで、安心して依頼できる業者を見つけることができます。
加工業者への依頼方法
ここかなと思う加工業者を見つけたら、早速問い合わせをしてみます。
問い合わせの方法はいくつかあります。
メールでの問い合わせ
メールでの問い合わせは、まず簡潔に依頼内容を伝えるのがポイントです。詳細な情報は後ほど提供する形にしましょう。メールの例としては以下のようなものがあります。
件名: 部品加工の依頼について
株式会社○○様 はじめまして、○○と申します。
以下の部品加工についてお見積もりをお願いできればと思い、ご連絡させていただきました。
– 図面: 添付ファイル参照
– 材料: SUS304
– 数量: 10個
– 希望納期: 〇月〇日
ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
○○○○ 連絡先: xxx-xxx-xxxx メール: xxx@xxx.com
時々、弊社にも直接メールの問い合わせを頂くことがありますが
名前が記載していない。
現物写真だけを添付して「添付画像のものは作れますか?」と一文だけ書いている。
というメールがあります。
正直困る。
問い合わせをするときは、自分が誰なのかを名乗り、要件を的確に正しく書きましょう。
オンラインフォームでの依頼
多くの加工業者はウェブサイトに問い合わせフォームを設けています。必要事項を入力し、詳細を記入することで、手軽に見積もりを依頼できます。
FAXでの問い合わせ
今時・・・と言われるかもしれませんが、FAXでの問い合わせ方法もあります。
個人宅だとあまりFAXが無かったりするので、マイナーかもしれませんが業者間だとまだまだFAXを使っている小さい会社は多くあります。
電話での直接問い合わせ
最も確実な方法は、電話で直接問い合わせることです。電話でのやり取りは、相手の反応を直に確認でき、迅速な回答が得られることが多いです。電話での問い合わせ時には、以下のポイントに気を付けましょう
- 要件を簡潔に伝える
- 質問に対してはっきりと答える
- メモを取り、重要な情報を逃さない
問い合わせはできれば電話でしてみる勇気を持とう!
知らない会社(町工場)に個人で問い合わせをするのは、ちょっと勇気がいる。
だからこそ、ホームページに問い合わせフォームがあればついついそちらを利用するのですが、やはり電話が一番手っ取り早く相手と繋がれます。
個人で金属加工を依頼する際のポイントを押さえ、信頼できる業者に確実に依頼するためには、丁寧な準備とコミュニケーションが欠かせません。最終的には、電話での直接問い合わせが最も確実であり、相手との信頼関係を築くためにも有効です。
電話での問い合わせをする時間帯はいつがベストなのか?
恐らくだが、電話で問い合わせしてみようかなと思った時にふと「何時ごろに電話したらいいかな?」と迷うだろう。
確かに、早朝や深夜などの営業時間外に電話をかける人はいないと思うが、会社の営業時間は見ておくべきでしょう。(定休日も)
その上で、ベストな時間帯を考える。
まず、朝はどこも電話が多い時間帯になる。
その日の連絡事項とか会社同士のやり取りが多い。
なので、少なくとも午前11時くらいまではあまりおススメできない。
始業まもなくも、会社の中での仕事の準備やらで結構集中して話を聞いてくれないこともある。
だから、すこしゆとりのありそうな昼前くらいがいいかもしれない。
午後の場合、終業間際は避けよう。
もしかしたら、帰宅モードになっているかもしれないから(笑)
あえてタイミングを計るなら、午後3~5時くらいまでがよいかもしれない。
個人依頼で断られないためのコツ
加工業者への問い合わせ方法は以上に書いたとおり、メールかHPからの問い合わせフォーム入力、電話、FAXになります。
この中で、最も友好的なのは電話です。
ただし、内容を的確に伝えたうえで図面と依頼内容をメールで詳しく書いて送ることになるでしょう。突然、メールを送るよりは開封率は確実に高くなります。
そのためにも、加工品の基礎知識として簡易図面と素材のことは知っておくことをお勧めします。