スプリングピンの入れ方と抜き方

スプリングピン 部品加工の基礎

スプリングピンはノックピンの一種でロールピンとも呼ばれています。

C型に丸めた筒状のピンが多く、ピン径よりも少し小さい穴に挿入(圧入)することで部品同士の連結に使用したりします。

 

そんなスプリングピンの入れ方と抜き方について紹介します。

スプリングピンの入れ方

スプリングピン入れ方は簡単です。

ドリルであけた穴にスプリングピンをハンマーでトントンと叩けば入っていきます。

 

ハンマーで叩いても入りにくい場合は、無理に叩き込まないように注意してください。

スプリングピンの端が潰れてしまう可能性があります。

 

もしも、入りにくいな・・・と思ったら穴を0.1~0.2mmくらい広げてみよう。

スプリングピンの下穴サイズは、購入サイトやカタログに記載されていますので確認してみてください。

 

スプリングピンを入れる部品が小さい場合

万力(まんりき)やバイスを使ってみてください。

ピンを少し部品に差し込んで、両方をまとめて万力やバイスで挟んでしめていくんです。

そうすると、ゆっくりとスプリングピンが穴に入っていきます。

 

圧入していることになりますね。

ハンマーで叩くよりもスプリングピンの端が潰れないのでキレイに仕上がります。

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スプリングピンの抜き方

一度入れたスプリングピンを何らかの理由で抜かないといけない場合は、ピン抜きポンチというものを使うと便利です。

スプリングピンは通し穴に差し込むことがほとんどです。

 

なので、スプリングピンよりも少しだけ小さめの径の別のピンを押し当てて叩き、スプリングピンを抜き出せばいいだけです。

押し出すために使う小さめのピンをハンマーで叩くのですが、そのピンが柔らかいものだったりすると困ります。

なので、ピン抜きポンチを使うのです。

 

どうしてもピン抜きポンチが無いという場合は、金属製の棒を探してください。

不要になったハイスエンドミルの刃部分をグラインダーで落とし、先端を平にして使うという方法もある。

 

抜く時もバイスや万力を使ってゆっくりと抜きだすとなお良い。

 

まとめ

スプリングピンは他のカチコミピンとは違い、抜き差しがしやすいことと、下穴がドリル穴のままでもピンがC型をしているのでピンが開く力でしっかりと固定することができる。

とにかく使いやすいということです。

 

そのスプリングピンの抜き差しは、ハンマーで叩いて入れる。ハンマーで叩いて抜くが基本です。

特別に高価な工具を用意する必要もないので、ぜひ上手く使ってください。

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