部品加工依頼「い・ろ・は」

私は有限会社平野製作所で個人からの加工依頼も受け付けています。

全てのご依頼・ご相談に対応できるわけではないですし、全ての方が希望される金額で対応できるわけでもありません。

 

でも、それなりにネットワークがあるので、自社で出来ないことも仲間を通じて作って対応しています。

個人依頼で最もハードルが高くなるのは、最初の問い合わせで門前払いをされないこと。

ですが、なかなか個人を相手にしていない会社もあります。

 

ところが、あなたの代わりにうちの会社が依頼すると、すんなりと作ってくれたりするんですよね。

あら不思議(笑)

 

これは、小売店とは違う町工場の習性が原因とも言えます。

企業相手に仕事をしている会社がほとんどなんです。

なので、支払いのことや打ち合わせのことなど、申し訳ないですが個人を相手にすると手間の割には儲けが少ないという思い込みがあるのです。

 

図面が無い。

材料のことが分からない。

公差とか分からない。

このような細かい1つ1つの説明をするのが面倒くさいんです(笑)

 

もちろん、私も毎回の問い合わせごとに質問攻めされると面倒くさくなります。

だからこそ、このようなブログページを作ったわけですが、少しでも加工屋の負担を軽減することが個人依頼をスムーズにする秘訣でもあると思うからこそ、部品加工依頼に関する思いや基礎を紹介できればと考えています。

『部品加工のい・ろ・は』とは

個人で町工場に部品加工を依頼するのってちょっと勇気がいりますし、ちゃんと相手をしてもらえるかも不安ですよね。

市販にはないオリジナルな自分だけのパーツを作りたい!

でも、個人だからと足元を見られるのも嫌だ!

親身に考えてくれる加工屋さんはどこにあるんだろう?

 

そんな不安や悩みを抱えるあなたにでも、問い合わせの時にちょっと気をつけるだけですごく話がスムーズになることもあります。

 

だって、加工屋さんだって同じ人間です。

部品加工を仕事にしている以上、彼らも利益を出さないといけません。

個人客だから、法人客だからと線引きする会社もありますが、線引きをしない会社だってあります。どちらが良いかはわかりませんが、いずれにしても相談する側の姿勢として予備知識は持っておいて損はありません。

 

それが「部品加工依頼のい・ろ・は」です。

あなたも、町工場の人たちに話を聞いてもらうためのコツを知ろう。

そして、自分のオリジナル部品を納得のいく形で作ろう!

 

部品加工素人の個人さん向けに記事を書くようにはしていますが、町工場で部品加工の仕事に従事したいと考えている人にも役立つような内容を書くように心がけていますので、是非、参考にしてください。

 

以下に加工依頼の大まかな流れを書いていますが、最後尾にカテゴリごとに記事を分けて掲載していますのでご覧ください。

個人の部品加工依頼の手順

部品加工と言っても、本当に色々あります。

  • 自分で考えたオリジナルバイクパーツを作ってほしい。
  • すでに廃盤となってしまった現品部品をコピーしてほしい。
  • オリジナル商品を作って販売したい。試作や量産はできるの?
  • こんな便利な自分だけの装置って作れる?

などなど。

 

それぞれの要望・希望があるはずですが、業者への相談から依頼までの大まかな流れ(手順)というものがあります。

多くの業者から断られてしまっているという人は、これから示す手順がきっと抜けてしまっているに違いありません。

 

ここで確認してみてください。

  1. 何を作りたいのかを示すことができているか?
  2. 材料は何を使うか?
  3. 熱処理・表面処理の指示はどうするか?
  4. 発注ロット数は決めているか?

 

特に大事なことは1番目の「何を作りたいのか?」ということです。

これによって、作り方、材料、表面処理、ロット数などが大きく左右されます。

 

まずは、あなたの作りたいものについて大きく3つのグループに分けてみました。

単品部品

  • 現物の追加工
  • 現物のコピー品を作る
  • 新規オリジナル品を作る

量産部品

  • 単発依頼
  • 継続依頼
  • ロット数

装置

  • 仕様だけ提示して、設計から完成まで依頼
  • 設計はできてるので製造だけ依頼

 

それぞれのグループごとによって相談する業者が変わってきますし、加工内容や1社で完結するのかそうでないのかなど事情に合わせた問い合わせをしないといけない。

そして、すべてに共通していることは図面の有無です。

 

ここで言う図面とは、あくまでも何を作りたいかを示すためのものです。

何か商品草案があって、そのイメージイラストがあるとした場合は、それに加えてどのような作り(構造)にするかという情報も必要になります。

その情報から必要な図面を業者が容易してくれたりもします。

 

機械装置の場合は、仕様書という「どんな目的でどのような機能を果たす装置が欲しいか」ということを記載したものを提示し、その要求を満たす装置の設計・製造をすることになります。

機械設計はさすがに素人では無理ですから、専門の業者に依頼するべきです。

 

私にも機械設計・製造をしている協力会社がありますので、どこに問い合わせたらよいか分からないという方はご連絡ください。

ソフトからハードまでご相談くだされば、展開します。

▶▶▶ info@hirano-s.jp

 

図面を用意する

図面(データ)は部品加工の命です。

図面が無いと部品加工はできないと思ってもらってもよいほど。

図面には、材料のこと、表面処理のこと、ロット数のことなどを記載しますので、まずは図面作成を真剣に考えましょう。

 

また、フィギュアなどの3Dプリント(造形)や試作・量産製造についは、データの提示が必要になります。

材質をどうするか決める

部品、商品、装置のいずれにしても、それらをどのような材料を使って作るかを決めないといけません。

 

装置の場合は、仕様書を業者に提示することで適当な素材を選んで設計をしてくれます。

プラスチック(樹脂)系の商品や部品を作る場合は、目的は何かによって素材を選ぶんですけど専門家じゃなければどんな種類の素材があるかすら分からないと思います。

参考までにネット上から拾ってきたものですが、こちらからダウンロードしてもらえればよいです。

 

見てもらえれば、こんなにも種類があるのか・・・と驚くかもしれないです。

めちゃくちゃ迷うでしょうけれど、とりあえず物性を見ながら適当に選んでみてください。

ちなみに、私が樹脂加工でよく見るのはPOM(ジュラコン・デルリン)、PVC、PET、PC、MCナイロン、ABS、PEEKです。

 

金属素材の場合も用途によって材料選びはすごく奥が深いものになります。

こちらも、私の経験から言及すると、個人依頼で相談される部品で使う素材は一般的な鉄(SS400)、炭素鋼(S45C、S50Cなど)、クロモリ鋼(SCM440など)、ベアリング鋼(SUJ2)、アルミ(A5052、ジュラルミンなど)、ステンレス(SUS303、SUS304)、真鍮がほとんどです。

 

これ以外に鋼材はいっぱいありますけど、そこまで細かい使い分けをするほどの部品ではないこともあって、あまり特殊な鋼材は材料価格が高くなるだけなので薦めていません。

錆びる・錆びない、軽い、強度がある、耐摩耗性が欲しい、という要求が色々とあると思いますので、それらの要求を基準にざっくりと選ぶとよいです。

 

引張強度とか靭性については、そのた鋼材の種類によってスペックが異なりますが、本当に専門的な機械装置とかのレベルでテストしていかないと分からないことも多いですから、そんなに気にしなくてよいと思います。

 

あとは、熱処理や表面処理についてもアドバイスすることはありますが、予備知識として調べておくとよいかもしれません。

 

素材については加工屋に相談するのも1つの手です。

 

タイトルとURLをコピーしました