人見知りで接客業や営業の仕事はあまり合わないため、一人で作業に没頭できそうな工場勤務を希望する場合、あなたなら何を利用して仕事を探しますか?
おそらく、パッと思い浮かぶのはハローワークではないでしょうか。
ただ、工場勤務を希望するのであればハローワークよりも専門サイトを利用するべきであるというのが、工場の経営者側(私)からの見解の1つだと言えます。
(あくまでも持論ですけど)
その理由と求職者が気を付けるべきポイントを書いてみます。
町工場側はハローワークをあまりアテにしていない
もし、あなたがハローワークに行き、面接を受けたい会社(工場)を探す時に必ずチェックするのが給与だと思います。
工場勤務の中でも特に機械を動かして部品を作る機械加工業は、ぶっちゃけそんなに給与は高くありません。
経験者でも基本給で25、6万円くらいあると良い方ですね。
実は、町工場は人手不足だという課題を抱えているところは多いのですが、ハローワークに求人を出したところで、応募してくる人に ”当たり” を見つけることは宝くじに当選するくらい稀なことだとみんな口をそろえて言うのです。
もし、腕のある職人さんだったならハローワークになんか行かなくても、噂を聞きつけた多くの会社に引っ張りだこだと町工場の経営者たちは思っているからです。
「ハローワークに求人募集を出す」と同業の知り合いに言うと、ほんまに「ハローワークなんかアカンで! やめとき!」と言う人がいるんですよ。
ウソじゃないです。
それくらい、町工場の社長たちはハローワークに期待はしてないんです。
それでも一部の町工場がハローワークに求人募集を出すのは、手段が見つからないからなんです。
いわゆる仕方なしってやつですね。
そんな意識が強いためか、求人募集をかける町工場はハローワークから来る人にあまり給与を出そうとしません。
それは ”仕事ができない” という前提で採用するつもりだからです。
実際にハローワークで工場勤務の仕事を探していると、平均的な給与金額がわかるはずです。
だから、もしかするとあなたがハローワークを使って工場勤務の仕事を探す時、あなたの能力は過少評価される可能性が高くなるのです。
「機械操作〇〇年してました」はあまり当てにしていない
町工場って資格はいらないけれど、センスや経験が問われる世界でもあります。
職人さんによって出来上がってくる加工品の品質は、たとえ同じ機械、同じ工具を使っても差が出ます。
町工場側としてはやっぱり腕の良い職人さんが欲しい。
なおかつ、手(作業)が早い人ね。
いかに短時間で多くの仕事をこなせるかは、町工場の売り上げに直結します。
特に少人数でやっている町工場ほど、従業員1人1人の仕事量が会社の売り上げに大きな影響を与えます。
なので、求人募集でも給与額が良いところは経験者に限定して募集していることもあります。
そんな町工場心理を利用するかのように、「以前働いていた工場で工作機械の操作を〇〇年やってきました」と面接で堂々と言う人もいますが、正直、その工作機械の操作ってどんな内容やねん?と言いたくなります。
決まった素材を機械にセットして、ボタンをポチっと押せば勝手に機械が加工してくれる作業を繰り返すなんてのは、機械操作に入りませんからね!
そんなのは素人のパートのおばちゃんでもできます。
町工場が求めている経験者ってのは、図面の見方がわかるのは当たり前。
図面を見て、どんな方法で加工すればよいかを考えることができ、自分で加工プログラムを作ったりしながらちゃんと製品を完成させることができる人のことです。
言われた通りにしか、動けない、加工できない、機械のボタンしか押せないという人は経験者とは言いません。
そこを勘違いしている求職者がハローワークには多いって印象が強いのです。
まぁ、それもそのはず。
ハローワークは工場勤務に特化した就職斡旋をしているわけではないですからね。
幅広い選択肢で自分にマッチする工場勤務場所を見つけやすいのが専門サイト
ハローワーク経由の場合、工場勤務の求人は非常にミスマッチが多い。
町工場側がそもそもハローワークに期待していないということもあるが、もう1つは求職者からすれば求人募集を出している会社の仕事内容に関する情報が乏しいことが挙げられます。
だからといって、ハローワークの職員さんに「ここの会社って自分に合いそうですかね?」と聞いても工場勤務斡旋の専門ではないから聞くだけ無駄ですしね。
結局は、とりあえず応募して面接を受けてみるか・・・ということを繰り返す人も多いのです。
これ、すごく時間の無駄ですよね。
早く仕事に就きたいのに、面接めぐりをする羽目になるなんて何をしているやらわかりません。
だからこそ、工場の仕事を探すと決めたのであれば、自分にできることとは何か?
未経験者ならば、未経験でも好待遇で受け入れてくれる工場はあるのか?
福利厚生や給与はどうか?
ということを工場勤務に特化して取り扱っている専門サイトを利用すべきです。
絶対にその方が効率良くマッチする工場が見つかるはずです。
基本的には工場の仕事斡旋サイトは無料で使える
しかも、ほとんどの仕事斡旋サイトは無料で利用できます。
別に無料であることは怪しいサイトであるということではありません。
無料で仕事の斡旋サービスを提供できる理由は単純なことで、斡旋する代わりに求人募集を出している工場から報酬を得ているからです。
仕事を探す人は工場を紹介してもらうのにお金を払わなくてもいいんです。
困った時には専門のスタッフがサポートしてくれる!!
ハローワークでは絶対にないサービスがサポートサービスですね。
サイトによってはサポートがないところもありますが、工場検索をする時の情報量はハローワークの比ではありません。
正社員、派遣、アルバイトなどどのスタイルで働きたいのかによっても探す案件は異なります。
これを絞り込んでいけるのですごく便利です。
しかも工場専門だしね。
工場側もハローワークより工場専門の仕事斡旋サイトの方が信用している
あとは、工場側もできるだけ自社にマッチした人を紹介してもらいたいので、大手になればなるほどこうした工場専門の仕事斡旋サイトを活用しています。
ハローワークにはないような会社の求人が見つかったりもします。
やっぱり仕事探しも済み分けをしていかないといけないんですよね。
繰り返しますが、仕事を探すなら専門サイトですよ!!
以下に有名かつ工場の仕事探しに実績の多いサイトを2つ紹介しておきます。
本気で工場の仕事を探すなら、登録は無料なので、登録後に毎日更新される求人情報をチェックしておくべきです。
大手企業の求人募集も掲載されており、全国で工場の仕事を探すことができます。
複数の気になる工場があった場合、とりあえずキープということも可能。
あとからまとめて面接の応募が1クリックで出来ます。
機械オペレーター、組み付け、溶接など作業内容での検索も可能。
その他、勤務形態での検索もできるので細かいポイントで絞り込んで選択したい場合に使いやすいサイトです。
こちらも、きになる案件があればキープできるので便利。
いずれにしても、全国で工場の仕事を探せますし、雇用形態も様々用意されています。
片方では見つからなかった仕事や場所でも、もう一方で見つかるかもしれませんので両方チェックしてみてください。