工場で金属加工の仕事をする「やりがい」って何?工場で働く人間がぶっちゃける!!

工場で働く

町工場での機械加工の仕事にやりがいってあるんだろうか?

これから就職活動、転職活動をしようと考えている人にとって、仕事のやりがいって大事ですよね。

 

私も元々は機械加工とは無縁で、親が町工場でフライス盤を置いて仕事をしていたという理由だけでこの金属加工の仕事を始めたようなものです。

結果的に15年以上も続けてこれたわけですが、私の場合は機械加工の操作だけじゃなく、他にも色々とやることがあったので続けられたとも思っています。

 

たぶん、工場の現場で機械をさわるだけだったら辞めてたかも・・・(笑)

 

じゃあ、工場で金属加工の仕事をするのに「やりがい」を感じることができる人ってどんな人なのか?

やりがいと思えることって何があるのか?

町工場で15年以上働き続けている私が紹介します。

 

なお、ルーティンワークをするような大手工場での仕事はここでは省きます。

自動車工場でエンジンの組み立てラインとかで作業することをイメージした人は、工場ワークス などを利用すると簡単に仕事が見つかりますよ。

小さな達成感が得やすい

図面を見て部品加工をして製品が出来上がると、小さな達成感が得られます。

これを”やりがい”だと言う人は結構多いし、口コミでも見かけることがよくあります。

 

ただ、「やった!できた!!」という感覚というのは、年数を重ねるごとに薄れていったりもします。

正直、私はもうマシニングで機械加工をしても達成感はあまりありません(笑)

 

特に、同じような部品ばかりを毎日作っている会社(工場)では顕著に言える。

その証拠に、とある歯車屋さんの社長(70代)から実際に私が言われたのは、「こんな工場の中で突き詰めて、ずっと仕事してたら頭おかしくなるよ」という言葉。

仕事は仕事、遊びに外へ出かけないと仕事が続かないということらしいです。

 

簡単に言えば、仕事も長年やってると飽きてきます。

毎日が新鮮なんてのは幻想。

その”飽き”に慣れることができるかどうかが、仕事を続けることができるかできないかを決めるってことです。

 

考え方は人それぞれなので、あなたがどんなタイプの人かにもよるとは思いますし、金属加工の仕事と言っても千差万別です。

歯切り、旋盤、フライス、ワイヤー、放電、プレス、溶接、研磨、メッキ・・・

挙げればきりがないです。

 

それぞれの会社に入って、どんな仕事をするかにもよりますし、その会社がどんな仕事を受けているかによってもやりがいというものは変わります。

1つの仕事をやり終える”小さな達成感”もやがて慣れてくると、「やりがいを感じないなぁ・・・」と言うようになります。

 

そうやって、町工場を転々としている人も実はいます。

果たしてそれでよいのか???

 

大手メーカーの図面を見れたりする

これも職種によりますけど、大手メーカーの名前が入った図面を見る機会があったりします。

「これ、あの有名な会社の図面!?」

というように、自分は大手さんの部品を作っているだなとちょっと嬉しくなったりします。

 

まぁ、逆に「品質要求が厳しそう・・・」とマイナスに感じてしまうこともありますけど(笑)

いずれにしても、こうやって大手の部品図面が世の中に回っているんだなぁと実感できることもやりがいの一つとも言えるかも。

金属加工のことに興味を持てるようになる

金属加工って、たった1種類の加工だけで完成するものは少ないです。

いくつもの製造工程を経て、ようやく1つの製品が完成するので、自分が携わっている加工以外のことにも興味を持てる人はユーチューブ(you tube)とか、インターネットで検索してみたりとかして調べるようになります。

 

特にユーチューブでは、すごい金属加工をしている動画がアップされていたりするので必見です。

日本にはない海外製の機械で「こんな加工するの!?」とびっくりすることが多いです。

 

あるいは、人間がちっぽけに見えるくらいデカイ部品がどうやって作られているかなども観れたりしますのでおススメ。

 

そのうち、街に出て金属製品を見かけたときに「これって、どうやって作っているんだろう?」と疑問に思うようになると、この世界の仕事に向いていると言えるかもしれません。

なんでも同じことが言えますが、興味を持てるというのは最強。

 

自分の仕事に興味を持って、深く追求したいと思えることが長く仕事を続けるための秘訣ですね。

 

体と頭を使うのでボケにくい

やりがいというよりも、メリットになるかもしれませんが、図面を見て計算して加工プログラムを作ったり、工具補正をかけたりという作業をしているときはすごく頭を使います。

計算そのものに慣れてくるということもありますけど、70歳、80歳でも町工場で現役で働いている人がいますけど、ボケる心配は少ないのではないかと。

 

それに、建設現場とかほどではないですけど、機械作業をするのに体を動かすので年をとって体がなまることも軽減されるかも。

ただ、工場によっては劣悪な環境であったり、重たいものを持たないといけないとか、腰を曲げる時間が長いとか、立っている時間が長くて大変ということもあるので、一概には言い切れません。

 

なので、もしも面接を受けに行こうかと考えている人は、現場の様子なんかも見せてもらって判断した方がいいですよ。

 

町工場の金属加工の仕事をする「やりがい」について

他にも金属加工の仕事が好きだ!!

「やりがい」とか何も考えていないけど、これが自分の天職だと思えたらそれが一番いいんです。

 

まぁ、なかなかそんなふうに感じれる人はいないとは思いますが(私も15年も金属加工の仕事を続けてきていますが、天職だと思ったことはありません)、一番大事なことは仕事に慣れることができるかどうかです。

どんなに好きなことでも、やりがいを感じたことでも飽きる時は飽きるんだから(笑)

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