カニゼンメッキ(無電解ニッケルメッキ)は通電を必要せず、膜厚も均一につけることができることから、防錆や耐食性などの目的で行われる部品が結構あります。
カニゼンは日本カニゼン株式会社の無電解ニッケルメッキの商標であって、無電解のことを「カニゼン」と呼ぶことが多いです。
さて、そんなカニゼンが施された部品ですが、何らかの理由で再メッキをしないといけなくなった場合、結構面倒くさいんですよ。
例えば、カニゼンされた部品があったとします。
その部品の図面ミスで追加工修正しないといけなくなった。
そこで、切削か研摩で部分的に追加工したが、当然、削ったところはカニゼンが剥がれてしまっています。
なので、再メッキが必要となります。
でも、メッキ屋からはかなり嫌がられます。
カニゼンメッキにはいくつかの種類の方法がある
メッキ屋でもない私たちは、ついつい硬質クロムとか亜鉛メッキとか、カニゼンとか簡単に言ってしまいますが、その中身をちゃんと理解できている人は一握りだと思います。
メッキが本業じゃなかったらそんなもんですよね。
でも、再メッキできるかどうかについて考えるときには、少しはメッキのことを知らないといけません。
まぁ、メッキ屋に聞けば教えてくれるとは思いますがね。
カニゼンについてですが、カニゼンは無電解でのメッキ処理で、メッキ液に含まれる還元剤によって素材表面にニッケルを析出させるメッキです。
しかし、使用する液にも種類があって、ニッケルを析出するときに共析される還元剤の中の成分でも少し差が出ます。
よく使われる液は、次亜リン酸みたいですが、リンの含有量が多い・中くらい・少ないと3ランクくらいあります。
その他、ホウ素を共析させるタイプもあります。
メッキ屋によって、どんなメッキ液を使用しているかは異なります。
カニゼンの上に再メッキは難しい
一度、カニゼンをしているものをさらにカニゼンするのは難しいです。
特に、違うメッキ屋で処理したものを別のメッキ屋で再メッキしてくれと頼むと、ほぼ断れます。
まず、カニゼンの再メッキをするなら一旦、メッキの剥離をしないとダメだそうです。
メッキの剥離は剥離液に浸けることで行うわけですが、最初にどんな液で処理したか?という情報が必要になるんです。
メッキ処理の種類によって剥離液を変えたりするのですが、他のメッキ屋で処理したものだと、その情報がまったく分からないですよね。
そうなると、やってみないとわからない状態になるんです。
当然、時間もかかります。
だからといって、剥離費用をたくさんもらえるかどうか不明です。
客によっては、剥がすだけやんけ!と簡単に思っている人もいるかもしれません。
ということで、基本的にはカニゼンの剥離、再メッキは最初に処理してくれた同じメッキ屋で行ってもらうべきです。
そうすれば、やってくれるかもしれません。
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