中国の部品加工メーカーの実力差は〇〇で決まる!!

海外の外注

こんにちは。

金属部品加工の世界では、海外製部品のシェアがどんどん広がっています。

海外製=中国製

そんなイメージを持つ人も多いでしょうけれども、最近では対抗するためにベトナムとかフィリピンなどからも部品を輸入している会社が増えている。

 

対抗というのは、もちろん価格対抗のことです。

みんな1円でも安いものが欲しいのだ。。。

 

しかしながら、現状、海外製部品の大きなシェアを占めるのは中国製であることに変わりはない。

中国のメーカーはこぞって日本語ができるヤツを雇っては、日本の企業にDM(ダイレクトメール)を送らせて営業しているのです。

問題は日本語ができるだけの素人が窓口になっていること

中国の部品メーカーの日本語担当者にも色々います。

日本語が上手い、下手だけじゃないことです。

 

最も素晴らしいのは、部品加工のことを理解して勉強している日本語が話せる中国人です。

部品加工は図面を通して仕事をするわけですが、部品のことはおろか図面のこともよく分かっていない担当者はザラにいます。

 

ただ、日本語が話せるだけなんですよ。

 

図面に書かれた日本語を中国語に翻訳して、作業現場の担当者に渡すのが彼らの仕事のようですが、単純に翻訳すればよいだけとは限らないですよね。

これは部品加工に従事している日本人ならば理解できることだと思います。

 

材料のこと、熱処理のこと、表面処理のことなどに加えて、加工方法(加工手順)のことも考えられることができないといけません。

日本でも、工場長のような人が各作業員に加工の指示をしたり、教えたりするのが日常だと思います。

 

日本国内ならば、工場長が直接にお客様と話をして打ち合わせをしてというようなことができますが、相手が中国人となるとそうはいかない。

日本語が理解できる中国人に専門的なことをあれこれ話して、どこまで理解してるか心配になります。

 

つい先日は、とある中国の部品加工業者の担当者から熱処理記号のHS(ショア硬さ)って何ですか?と質問されました。

こんな質問されたら、お前はちゃんと部品を作れるのか???と言いたくなります。

 

部品加工のことを理解している人なら、こんな基本中の基本のことを堂々と質問してくるわけがないですね。

今まで、熱処理をしたことがないのかしら?

 

というように、中国の部品加工業者のレベルを決める1つの要因は窓口となる人間のスキルです。

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すごい検査装置があっても、検査員の質が悪ければドボン・・・

中国は物価が日本と比べても安いため、検査装置も比較的に割安価格で購入できるようです。

そのため、日本ではなかなか導入しにくい検査装置も持っていたりする。

 

ところが、問題はどんなにすごい検査装置を持っていても、検査する人間がクズみたいなヤツだとどうしようもないということです。

ここはかなり重要なポイントになります。

 

どういうことかと言うと、部品加工には加工の盲点というものがあったりします。

深い穴の加工があり、そこに寸法公差があれば、当然のことですが公差の有効長を考えないといけません。

指定された深さで均一に公差が保証されているかどうかを調べるのは検査員の仕事です。

 

ところが、ド素人の検査員は穴の入り口しか測定しないわけです。

入口の寸法が図面通りならOKとしちゃうんですよね。

たとえ、穴の奥の方では公差が外れていても、そんなの関係ねぇ!です。

 

アホか。

 

こういうことは、部品加工をしたことがある者ならば気になるところです。

穴の奥までちゃんと公差に入っているかな?と考えますし、調べます。

 

特に問題が起こりやすいのは、穴、ネジ穴、ネジ山あたりです。

ネジが入らない、穴の寸法がおかしい、深さが足りないなど。

 

ネジがおかしいぞ!ってクレームを言うと、「ちゃんと検査しました!」と言い返してくるんですが、じゃあ、なんでネジが入らないんですか?と動画を送ると「仕方ないので再製作します」って言うんだよね。

 

いやいや、根本的になんでダメなものを作ったのか、そしてダメなものを検査でパスした理由は何故かを明らかにしないと、また同じ不良品が届いてしまうかもしれないでしょ?

それを説明しても、「こちらでの検査では問題なかったんです」と言う。

 

アホか。

 

このように、こちら側が言いたいこと、改善してほしいと願っていること、理解してほしいと思っていることは、絶対に100%伝わることはないです。

その理由は、アホな検査員がいるから。

そして、窓口の担当者が部品加工のことを知らない素人だから。

 

一人でも優秀な検査員がいて、検査の現場を仕切っているようなところならば、不良率はかなり減ります。

しかし、NGを見抜く力がある検査員がいる中国部品メーカーを見つけるのは難しいです。

良いメーカーであるかどうかは、正直なところテストしてみないと分かりません。

 

どんなに凄そうなホームページを持った会社であっても、ダメなところはダメです。

もしも、中国メーカーを利用しようと考えている、あるいは実際に使っているけど不良率が高いと悩んでいるならば、検査員の質を疑ってください。

そして、検査についての教育を主張しましょう。

それしかない・・・

 

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