アルミ部品の加工をするときに、その表面処理として行われるのがアルマイト。
アルマイトは表面に酸化皮膜をつくって腐食しにくくするための処理です。
アルマイトでは様々なカラーリングが対応でき、青色、赤色、緑色など装飾目的で処理することもあります。
見た目がキレイになるので多用されていますね。
しかし、精密部品で面粗度が要求されるような場合は要注意です。
アルマイト処理をすると面粗度が1.5-2倍、時には3倍くらい悪化する
アルマイトは人工的に酸化皮膜をつくる処理なのですが、その表面はハニカム構造のポーラス(多孔質)になっています。
(蜂の巣みたいなイメージです)
肉眼では見えないほどの小さな孔がアルミ表面に無数に形成されているのです。
カラーアルマイトをする場合、この小さい孔に染色液を吸着させますし、白アルマイト(無色)の場合は色を入れずに封孔処理します。
このように、アルマイト処理では表面に孔をあけて意図的に荒らしてしまうわけですから、面粗度が悪くなるのです。
どれくらい面粗度が悪くなるかというと、平均的には1.5-2倍くらいとされますが、時には3倍くらい悪くなることもあります。
sponsored linkアルマイト処理で面粗度を保つための方法
アルマイトをすると、必ず面粗度が悪くなります。
これは避けようがありません。
なので、予めアルマイト層を厚くしてもらって最終仕上げ工程を入れるか、アルマイト前に面粗度を目的のランクよりもより高く仕上げておくという方法が考えられます。
ただし、アルマイト処理でどれくらい面粗度が悪くなるのかは、試作処理をしてみないとわかりません。
最終手段は設計者と相談してみる
図面設計をしている人と直接話しができたり、客先に設計者とコンタクトがとれる人がいる場合は、面粗度の重要性を確認してもらうということも検討してみるといいです。
部品用途によって、器械的に面粗度数値を図面に記入しているだけかもしれません。
設計者と実際に現場で部品をつくる技術者では、ものづくりへの考え方が違ったりすることもありますので。
それに、面粗度キープを重要視するがために、生産コストが倍以上に膨れ上がるということも有り得ます。
そうなると、コストと品質のバランスを考えたところで、妥協点を見つけるのが妥当ではないかと思います。
ということで、アルマイト処理があるアルミ部品に面粗度が記入されていた場合は、その面粗度の重要性を確認してから製作にかかりましょう!
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