フラワーリベットってブラインドリベットと何が違う?

工具

こんにちは!町工場で働く薬剤師の Akimaru です。

このブログにも時々、ご相談やご質問を頂けるようになってきて嬉しく思います。

 

さて、以前にブラインドナットについての記事を書きましたが、こんなご質問が。

 

フラワーリベットとはどのようなものですか?

ブラインドリベットとはどう違うのですか?

 

というわけで、今回はブラインドリベット(フラワーリベット)について説明します。

ブラインドナットではないのでご注意を!

 

リベットとは薄い板を留める金具のこと

リベットって何か?

これを知らないと話が進みません。

おなじみのウィキペディアさんに聞いてみるとこのように書いています。

 

リベット(英: rivet)は、頭部とねじ部のない胴部からなり、穴をあけた部材に差し込んで専用の工具でかしめることで反対側の端部を塑性変形させて接合させる部品

 

リベットを簡単にイメージするならホッチキス(ステープラー)の針(芯)と同じです。

ホッチキスは紙をコの字型の金具(針)を使って留める道具のことですよね。

ホッチキスの場合、留めるものが紙なので針が穴をあけるのと同時に折り曲がってホールドするようになっています。

 

リベットは留める相手が金属や樹脂なので、予め穴をあけておかないと使えません。

穴をあけた板にリベットを差し込み、専用のリベッターを使えばリベットが変形して板を挟みこんで留めることができるのです。

  1. まずは、くっつける板2枚に規格サイズの穴を開ける。
  2. そこにリベットを差し込む
  3. リベッターを用いて、リベットの中の芯(棒)を引き上げてかしめる
  4. 芯を抜く

この過程で2枚の板がリベットによってかしめられる(結合される)のです。

 

もう少し分かりやすくアニメーションにしてみると

 

オレンジ色のものがリベッターです。

水色で示しているのがリベット。

リベットを板(黒とグレーで示したもの)に差し込んで、中の芯をリベッターで引き抜くと同時にリベットが変形して板を結合しています。

 

 

フラワーリベットとブラインドリベットは違うものか?

 

先ほどのアニメーションは上のように動いていました。

その時、リベットの赤丸で囲った部分が変形して2枚の板を挟み込んでいますよね。

 

フラワーリベットは別名「花びらロック」とも呼びますが、この赤丸で囲った部分が変形したときに花びらの形のようになるものを指します。

リベットの変形する部分にあらかじめ3~4本のスリットが入っているので、花びらのような形に変形するのです。

 

基本的にはフラワーリベットもブランドリベットの1つで、薄い板をかしめてくっつけることには変わりありません。

違いはかしめたときの変形の仕方だけです。

 

 

では、花びらの形に変形しないタイプとフラワーリベットの使い分けはどうするのか?

その答えは、樹脂などの柔らかい材質にフラワーリベットを使います。

 

花びらの形に変形するので、フラワーリベットは保持力が弱いのです。

でも、しっかりとしたタイプのリベットを柔らかい材質に使うと、板が変形してしまう可能性が高い。

なので、もう少しソフトな感じでかしめることができるようにと作られたのがフラワーリベットなんです。

 

まとめ

フラワーリベットはブラインドリベットの1つであり、その用途は柔らかい素材に使用します。

使い方は他のリベットと同じなので、留めたい板がどの材質かで選びましょう。

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