管用タップの呼び名(呼び方)って意味不明やわ。。。
と思ったことないでしょうか?
イチブタップ、ニブタップ・・・
って何やねん!!!(笑)
タップの早見表を眺めてみても、そんな言葉はどこにも書いていないです。
しかし、町工場では60代、70代の職人さんなら大抵は「これはニブやな」とか言います。
若い衆はみんな「???」なんですよ。
これって、どこで習うんだろうね?
俗語かな?
というわけで、ここでは管用タップの呼び名について、新人さんに向けて簡単に説明しましょう。
管用タップの呼び名
以下によく聞くサイズの例を表にしてみました。
イチブ(一分) | 1/8 |
ニブ(二分) | 2/8 = 1/4 |
サンブ(三分) | 3/8 |
ヨンブ(四分) | 4/8 = 1/2 |
ロクブ(六分) | 6/8 = 3/4 |
インチ | 8/8 = 1 |
この表のように、例えば「イチブ」なら「はちぶんのいち」のことです。
もう気づいたかと思いますが、全部8で割った分数がそのまま呼び名になっているんですね。
ただし、ややこしいことに「2/8」は「1/4」と表記されるように、約分(よりシンプルな表し方)されてしまうので混乱してしまいそうになるんです(笑)
この表の他にも、呼び方はあって「5/16」は「にぶごりん(二分五厘)」と言います。
これは、「2.5/8」をわかりやすく表記するために「5/16」としているのです。
こういった呼び方は、日本で昔に使われていた長さの単位である「尺(しゃく)」「寸(すん)」「分(ぶ)」「厘(りん)」が語源となっているのですが、現在では日常でほとんど使わないので理解しにくいと思います。
あえて言うなら、長さではないですけどプロ野球の打率なんかは、.352(三割五分二厘)と呼びますよね。
これくらいしか馴染みがないわ(笑)
ちなみに、長さならば
1尺=10寸
1寸=10分
1分=10厘
という関係になります。
管用ネジの呼び方は覚えないといけないのか?
結論から言うと、覚えて損はないけれども覚えないといけないということはないです。
というのも、「1/2」を「ヨンブ」でも「にぶんのいち」でもどちらで呼んでも良いからです。
それに、最近では「にぶんのいち」と呼ぶ人の方が増えている気がします。
※個人的な実感
実際に「ニブ」とか「ヨンブ」と呼んでいる本人に、なんでその呼び方をするのか聞いてみても「言いなれているから」というくらいしか返ってこないです。
なので、あなたの好きなように呼べばいいんじゃないかな。