熱処理を行うような金属部品で特に小物関係の部品を取り扱うことが多い弊社では、熱処理不良が起こった場合の確認作業にいつも困っていました。
本当に硬度は守られているのかを外部に委託しないといけなかったから。費用も別途かかるしね。。。
そんなことから、ずっと「硬度計欲しいなぁ」と思っていたわけです。
でも、この記事を見てくれているあなたなら共感してもらえると思いますが、簡単に硬度測定ができるロックウェル硬度計は、国内で販売されているものだと意外と高額なんですね。だいたいですが、60~300万円くらいします。(それにしても、値幅が大きい)
硬度測定って直接お金を生まないじゃないですか。硬度って大事なんだけど硬度計はお金を生まない(信用はつくけど)。それに対して100万以上も費やすのってためらうよ・・・
ポータブルタイプのものなら7~10万円くらいでかろうじてありますけど、知人が購入して測定値が不安定と言っていたのと、1年経たずに壊しちゃったのを聞いて思いとどまったところです。
中国で見つけたロックウェル硬度計を購入!
2024年10月
私がいつも部品加工を依頼している優良中国仕入先メーカーを訪問しに大連へ出張。元々、メーカーの設備や製品管理体制および社長の思想などをヒアリングしたくて訪問したのですが、熱処理業者などの仕入先も連れて行ってくれるということに。
そして訪れた熱処理業者で一連の話を聞いたあとで、硬度測定の話になったんですけど熱処理業者に置いてあった硬度計を見せてもらったんですね。
これ、いくら(何円)するの?
と質問して教えてもらった金額がえっ!!!!!っていう金額だったんです。(絶対に日本では買えない値段)
もう、即決で「同じものを新品で買いたい!」と仕入先メーカーの社長に言ったら、「OK、私が代わりに買ってやるから任せとけ!」という返事をくれて、帰国後に発注書を出して無事に11月に納品。
それが、これ。
中国製のロックウェル硬度計って大丈夫?使えるの?壊れない?
結論から言うと、普通に使えるし大丈夫です。
壊れるか壊れないかという点については、現時点では何とも言えませんけどバラして中を見る限りでは、ロックウェル硬度計の構造ってそんなに複雑なものじゃないので心配無用かと。
よほど無茶な使い方をするとか、落としたとか何かをぶつけたとか、超劣悪な環境下(高熱になる部屋など)で使うとかしなければ壊れないでしょと思う。
実際に、熱処理試験片を用意して硬度測定しても問題なく正しく測定できます。
なので、めっちゃいい買い物できた!!と喜んでいる次第。
中国からロックウェル硬度計を仕入れる際のポイント
そうか!じゃぁ、うちの会社も中国製のロックウェル硬度計を購入検討しよう!と心が動きそうになっているあなたに、中国製のロックウェル硬度計を購入する際の注意点を書いておこうと思います。
信頼できる仕入れ先の選定
中国から直接ロックウェル硬度計を仕入れる場合、信頼できる仕入れ先を選ぶことが最も重要です。
AliExpressなどの中華系オンラインショップの購入方法もあるかと思いますが、商品が届かない、オーダーしたものと異なるものが届く、というトラブルは起こらないとは限りません。なので、個人的にはオンラインショップでの購入は避けるべきだと思っています。
せめて、展示会などを通じて供給元とコンタクトがとれるような業者を選びましょう。もしくは、中国メーカーとすでにお付き合いがあるのなら、中国メーカーに相談するのも1つの手です。
その手段も無いなら、私にご連絡を頂ければ代理で見積りおよび手配しますので、info@hirano-s.jpまで「ロックウェル硬度計の見積依頼」とメールをくだされば、まずは金額提示を致します。
まずは見積り提示してご確認を頂いた後で、正式にご依頼頂く形となります。
輸入手続きと保証の確認
中国製品を輸入する際には、輸入手続きや関税なども考慮する必要があります。ロックウェル硬度計って意外と重たいです。船便輸送か航空便輸送のどちらを選択するか選ぶ必要がありますが、輸送はそこそこかかります。それでも安いですけど。
船便の場合、港に船が目的の港へ入港してから通関処理および配送手配を自分で行わないといけません。これが面倒なんですよね。
なので、できれば航空便がおススメ。航空便なら航空会社が通関代行をしてくれて国内輸送も自動で手配してくれます。
まとめ
ロックウェル硬度計の購入において、価格を重視するのであれば、中国製のロックウェル硬度計を選択することは非常に効果的です。高品質でありながら、コストパフォーマンスに優れた中国製モデルを選ぶことで、大幅なコスト削減が実現できます。
さらに、信頼できる仕入れ先を選び、輸入手続きをしっかりと確認することで、安心して使用できるロックウェル硬度計を手に入れることができるでしょう。
是非あなたも中国製硬度計を試してみてはいかがでしょうか。