部品加工をする時に、その材料が本当に指定した材料であるかどうかを証明するための書類を要求されることがあります。
それがミルシートであり、ミルシートは鋼材分野における材料証明書のことを指します。
しかし、世の中には鋼材以外の材料も沢山ありますね。
化学薬品、木材など。
そういったものにも、材料証明書というのは発行されるのですが、「ミルシート」とは呼びません。
あくまでも鋼材に対しての材料証明書のみ「ミルシート」と言います。
ミルシートの発行は有料?
私の経験ですが、昔に外注先に部品加工を依頼した折のこと。
「この部品のミルシートも添付して納品をお願いします」
と言うと、外注先から「ミルシートの発行には手数料500円かかりますけど、よろしいですか?」と言われたことがある。
ミルシートの発行に500円??
いや、あんたところが発行するわけじゃなくて、その材料を仕入れた材料屋に「ミルシートください」と言えばいいだけやないかい。。。。
とまぁ、こんなことがありました。
普通、ミルシートをもらうのは無料ですよ。
もしも、ミルシートは有料ですとか言い出す業者があれば、おかしいと思ってください。
sponsored link時間が経った後からでもミルシートはもらえる?
よくある話ですが、部品加工をして納品が終わってから「この部品のミルシートをもらえますか?」と言われることがある。
受注時にミルシートが必要だと言われていれば、鋼材の手配をする時にミルシートも一緒に取り寄せておくんだけれども、時間が経ってからだといつの注文時のミルシートか不明・・・ということもある。
「何月何日に発注した、このサイズのこの鋼材のミルシートをください」
と言うことができれば、材料屋も探しやすいけれども、そうでなければ「どれ??」となってしまいます。
なので、鋼材発注管理はしておいたほうがいいですよ。
ミルシート、材料証明書が必要になるわけ
理由はいくつか考えられますが、部品加工業者が作った部品はメーカーなどに行き、組立られたりして製品となったりします。
その場合、メーカーとしてもその製品が間違いない材料で作られていることを証明できないといけないので、そういった資料を要求してくることがあるのです。
あるいは、テスト部品とかだと鋼材の種類によって性能がどのように変わるかを確認しておきたいという事例もあります。
その場合は”鋼材が間違いないこと”を証明されていないと、テストにならないって話ですね。
「ミルシートが必要」と客から言われて、「あー面倒くせぇ」とか思うかもしれませんが、鋼材屋にミルシートをくれと言えば済む話なので対処してください。
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