樹脂素材の1つである、ジュラコンとデルリンの違いについて疑問を持っている人も多いかと思います。
結論から言うと、ジュラコンもデルリンもPOM(ポリアセタール樹脂)です。
あ、話が終わってしまった(笑)
さすがに、これだけだと記事が短くなりすぎてしまいますので、もう少し詳しく見てみようかな。
デルリンとジュラコンの違い
デルリンはアメリカのデュポンという会社が最初に作ったホルムアルデヒドを原料にしたPOM。
ジュラコンは日本のポリプラスチックス株式会社が作っているPOM。
いずれもPOMでほぼ同じものだと認識していて問題ありませんが、厳密には少しだけ違います。
デルリンはホルムアルデヒドを原料にしたホモポリマーですが、ジュラコンはホルムアルデヒド以外にもオキシメチレン基( -CH2O- )がついたコポリマーということになっています。
・
・
・
「って言われても分かんねーよ!!!」
ですよね。
分かんなくてもいいです(笑)
大丈夫。
細かーい違いはあるんですけど、両方ともほぼ同じようなもんだと思っておけばOKです。
「みかん」と「ミカン」の表記の違いと同じくらいしか違いはないです(笑)
POMってどんな性質があるの?注意しないといけないこと
POMは軽くて・表面がツルツルで滑らか・耐水性を持ちます。
剛性や靭性などが良くて、90℃以上の温度に耐えるエンジニアリングプラスチックです。
金属の代替材料としても使われています。
ギア、カバー、取っ手など本当に色々なところに使われているし、数多く流通しているので材料価格はそこそこ安いです。
PEEKのようにめっちゃ高い樹脂と比べたら全然違います。
気を付けておきたいのは、POMは一般的に使われているエポキシ系とかポリウレタン系の接着剤が使用できないです。
パーツを作って接着剤でとめようと考えている人は、材料変更した方がいいです。
表面をザラザラにして無理やり接着剤を使うという方法もあるんですけど、よっぽどですね。
ネジ穴加工をするなどして、違う方法で固定する設計にすることとをおススメします。