中国の部品加工メーカーと取引をする際に忘れてはいけないのが、国際輸送費ですよね。
小物部品を発送してもらう場合、DHLを使うという人も多いはず。
あなたは、DHLの運賃を中国メーカーが負担する元払いで送ってもらっていますか?
それとも、自社で取った輸入アカウントを使い、着払いで送ってもらっていますか?
場合によっては、着払いで送ってもらう方がかなりお得になることもありますよ。
利用する空輸の運送会社はできるだけ1つに絞った方がお得?
いくつもの運送会社の中から、どれか1社を選んで利用する方が輸送コストを抑えることができたりします。
どいうことかと言うと、得値を引き出すことができるんです。
うちの会社の場合は、DHLをメインに使用していますので、一般的な運賃よりもかなり安く設定してもらっています。
DHLのホームページに記載されている運賃表よりも圧倒的に安い金額です。
※運賃を安くしてもらうというのは着払いの金額。
DHLの場合は輸入アカウントと輸出アカウントを別々に取得します。
輸出の場合と輸入の場合で、それぞれ金額設定が異なるんです。
ほとんどは輸入しか使わないと思いますが、1か月の利用量が多いと得値というのが出ます。
DHLもお得意様には金額のサービスをしてくれるってことです。
どれくらい使えば金額がどれくらい安くなるのかというのは、それぞれの会社ごとにDHLと交渉するしかありませんが、毎年、時期が来ればDHLの担当者が会社に来てくれるでしょう。
なので、できるだけ運送会社は1社に絞った方が運賃の得値を引き出しやすいということになります。
sponsored link中国メーカーの運賃は高い?安い?
運賃改定の時期によっても異なるのですが、中国現地メーカーの運賃がとてつもなく安い場合もあります。
それについては、自社に適用されている運賃価格表と照らし合わせて比べた方がよいです。
30kg未満なら自社のアカウントを使って輸入する方が安く済むけど、それ以上になると中国メーカーの運賃の方が安いということもある。
中国メーカーによって、OCSは安いけどDHLは高いとかもありますし、輸送コストをできるだけ安く抑えるためにも比較はしておくべきです。
運送業者の落とし穴
着払いか元払いかという価格の安い高いだけで運送業者を決めて失敗することもあります。
それは、時期によって荷物がなかなか届かないということが発生する場合もあるということ。
特にDHLはユーザーが多いためか分かりませんが、中国の香港でよく荷物が止まります。
台湾の荷物も香港経由で日本に入って来るので、とにかく物量が多くなるようです。
通常であれば、発送の翌日から翌々日くらいには手元に荷物が届くんですけど、荷物渋滞が発生するようになると一週間以上も荷物が届かないということがザラに起こります。
すると、客先への部品納入納期が過ぎても納品できないどころか、納期の確約すら目途が立たないという頭が痛い事態が発生するんです。
そんな時にはDHLからOCSに切り替えるなどして対処しないといけません。
価格だけで運送会社を決めてはいけないこともあるということで。