部品加工をする時にノギスやマイクロメーターは欠かせませんが、それら測定機器にもブランドがありますし、価格もピンキリです。
でも、測定機器が不良品だと加工品も不良品になりますので、やっぱり測定機器は良いものを使いたいところです。
とはいうものの、少しでも節約できれば・・・・というのが一般庶民の心理ではないでしょうか。
ネットやカタログを見て、少しでも安いものを。
そうやって探してみては、安いものを見つけても「果たして使い物になるんだろうか?」という不安もでます。
安物買いの銭失いにはなりたくないもの。
私も格安の測定機器を見つけると

もし使えたら、めっちゃお徳やん
と考えたりもします。
そこで、今回は激安ノギスが使い物になるかどうかを検証してみることにしました!!
2,000円以下の激安ノギスを買ってみた
購入したのは、シンワ測定の「デジタルノギス カーボンファイバー製」です。
軽くてさびないという。
とにかく軽いので、大丈夫かな・・・と思ってしまいます。ただ、普段からミツトヨ製のノギスを使っているので”おもちゃ”感がハンパないです。
一応、可動性は良いですが。

ノギスの裏側には、測定範囲が0.1~150mmとあり、ボタン電池1個で使えます。
普段、我々町工場の人間が使っているミツトヨのノギスって2,000円以下で買えませんので、これが使えたらコスパ最高です。
ちなみにですが、ノギスは部品加工屋の必須アイテムです。
部品加工に何らかの形で関わる人であれば、絶対に使えるようになっておかいとダメですよ。
激安のデジタルノギスの正確さはどれくらい?
この激安デジタルノギス、そもそもが測定が0.1mm単位という時点でプロの部品加工屋が使うべきものではないのですが(笑)
一応、どれくらいの正確さがあるのかチェックしてみることにします。
それでは、金属ブロックを測ってみます。
23.2mmですね。
もしも、ミツトヨ製のアナログノギスで測るとこんな感じ
確かに、23.2mmくらいでしょうかね。
じゃあ、マイクロメーターで測定してみますね。
はい。
23.285mmです。
激安デジタルノギスだと 23.2mm
マイクロメーターだと 23.285mm
結構誤差あります。
使えるか、使えないか微妙なところです。
個人の趣味レベルで使う分には良いかもしれませんが、プロが使うとなると・・・ですね。
まとめ
結論から言うと、どうせデジタルノギスを買うならやっぱり高くてもブランドメーカーのものを選ぶべきです。
あと、この激安デジタルノギスが油が付着したりするような工場の現場でどれだけの期間、壊れずに使えるのかというのも分かりません。
また、ものづくりを本業とする人は、最初からデジタルノギスを使うのではなく、アナログで慣れておくことも重要かと思います。
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