バフとラップの違いとは?

バフとラップ部品加工の基礎

ステンレスなどの金属部品の表面を鏡面にしたいという時に行われるバフやラップ。

部品加工をしている者ならば、必ず疑問に思うのがバフとラップの違いって何だろうか?ということです。

 

どちらも、鏡面仕上げをする時に使うというイメージしかなく、明確な使い分けがわからないという人はこの記事をぜひ読み進めてください。

この記事では、ラップとバフの違いについて分かります。

バフ研磨とは?

ステンレス

バフ研磨は私たちの身の回りの多くの部分で見つけることができます。

街のショーウインドーのフレームやドアノブ、ピカピカに磨かれた食器類、車のボディなど。

 

鏡面にピカピカと反射しているものの多くはバフ研磨されたものです。

 

バフ仕上げとはバフと呼ばれる道具を使って表面を研磨することを指します。

布バフ、羊毛バフ、フェルトバフにスポンジなど、いくつかの素材のバフがあります。

 

車のボディを磨くポリッシングもバフのことです。

ポリッシング(polishing)とは英語で「磨く」という意味で、呼び方が違うだけで内容は同じ。

 

バフの方法は研磨するものに研磨剤(ペースト状のものや固形のものがある)をつけて磨きます。

勘違いしないでほしいのは、バフそのものが表面を削るわけではなく、研磨剤に入っている超微細のダイヤモンド砥粒を擦り付けることで表面を削っている(磨いている)のです。

 

なので、バフ研磨をするときは、バフを強く押し付けるよりもどれくらいの時間磨くかによって光沢の度合いが変化します。

一般的に光沢を表すには#400バフとか#800バフ、#1000バフという数字を使った指示を出します。

#400バフくらいでもピカピカにはなりますが、個人的には#600~800バフ以上が鏡面かなぁと思います。

 

バフ研磨の費用は業者によっても結構な差があると聞きます。

ショーウィンドウのバフ研磨をしている業者さんと、バイクパーツやマフラーをバフしている業者さんでは取り扱っている製品が違うということもあり、同じバフでも済む世界が違うような感じですね。

 

それに、部品パーツのバフはパイプ状のものを自動でバフする機械もあったりするので、職人さんが1つ1つ手で磨くバフよりも価格はグッと下がります。

複雑な形状になれば、自動化は無理ですけど。。。

 

ラップ研磨とは?

ラップ研磨は通常、ラップ盤と呼ばれる機械を使って行うことを指します。

ラップ剤と呼ばれる研磨剤と薬品の混ざった液体で回転する円盤に材料を挟み込んで研磨します。

研磨剤にはバフの時と同じように、超微細なダイヤモンド砥粒が入っており、この砥粒によって表面が磨かれます。

 

ラップ盤で研磨したものは、非常に平面度が良く、平面度は0.001~0.002mm(1~2ミクロン)にもなりますので、超精密部品で処理されることはよくあります。

 

ここで問題点が1つ。

機械で挟めないような、複雑な形状の場合はどうするのか?

 

その答えは、ハンドラップをするです。

機械では対応できない部分は、人の手で擦って磨きます。

このハンドラップという方法は、職人さんの腕によって仕上がりが全くと言ってよいほど違う。

バフとラップの違いとは?

バフもラップも表面を磨くという意味では同じことです。

何を使うかということになりますが、もう少し現実的な話をするならば精密部品ではラップ処理(”FL”という記号で表記されたりする)と指示されることがありますが、バフ研磨のように#800などのような数字は明記されないことが多い。

 

そのかわりに、面粗度記号が書かれることがあります。

Ra0.1~0.025くらいか、Rz0.8~0.05くらいですかね。

 

なので、ラップ処理(ラップ研磨)は精密部品に使われる言葉であり、行うものであるというニュアンスが強い。

一方でバフは、部品にも使われますが、それ以外の装飾系の磨きにも使われます。

バイクのマフラーをラップするとか、車のボディをラップするとは言わないですもんね。

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