新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の治療薬を発見!?エブセレンとは?

メインプロテアーゼ健康

つい先日に全世界で90万人の感染者が・・・

と言っていたら、もう200万人突破というニュースが広がっている新型コロナウイルス。

 

猛烈な勢いで感染拡大(パンデミック)しており、経済にも大きな爪痕を残しそうです。

間違いなく、リーマンショックと同じように歴史に「コロナショック」と名を刻むだろう。

 

今、世界では必死にワクチンや治療薬の研究開発が進められているが、当面は難しいかもしれません。

有識者の間でも、1年あるいはそれ以上はこの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は続くだろうと言われています。

 

そんな中、4月10日にはこんな論文がNatureに掲載されました。

Structure of Mpro from COVID-19 virus and discovery of its inhibitors

 

新型コロナウイルスに対する抗ウイルス作用をもつ物質として、エブセレンが有力候補になるかもしれないということです。

 

非常に興味深いですね。

新型コロナウイルスの治療薬になる!?エブセレンとは?

エブセレンって聞いたことがないですよね。

これは何だろうか?と調べてみたところ

 

抗炎症作用、抗酸化作用、および細胞保護作用を持つ合成有機セレン薬物分子とあります。

細胞毒性も極めて低いことから、薬としての可能性が期待されるのですが、残念ながらまだ治療薬として実用されていません。

 

現在では、急性期の脳梗塞や双極性障害などの治療薬への期待されており、応用を目指しているところです。

双極性障害とは「気分障害」とも言われていますが、うつ状態と躁状態の両方が出る精神疾患のことです。

 

そんなエブセレンが、思いのほか新型コロナウイルスの治療薬として使えるかも!?という発見の報告が、今回の論文でした。

エブセレンは新型コロナウイルス由来のメインプロテアーゼ(Mpro)を阻害するらしい。

 

エブセレンは新型コロナウイルス由来のメインプロテアーゼを阻害する?

新型コロナウイルスは、一本鎖RNAをゲノムとして持つことが分かっています。

新型コロナウイルスが増殖するためには、人間などの宿主細胞に感染して入り込み、ウイルスの持つRNAから増殖に必要なタンパク質を宿主細胞につくらせたり、ゲノムRNAの複製をしたりします。

 

そして、宿主細胞内で増殖したら、最後は宿主細胞を突き破って細胞外に出て行きます。

 

このゲノムRNAから宿主細胞内で作られるタンパク質の1つにメインプロテアーゼという酵素があるのです。

メインプロテアーゼはウイルスの増殖(複製)に非常に重要な役割を果たしており、この酵素を阻害することでウイルスが増えるのを抑えることができるのです。

 

エブセレンはメインプロテアーゼを阻害する薬として期待できるようであり、今後、注目したいところですね。

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