気を付けよう!中国加工業者の実態と真実

海外の外注

年明け早々、ホームページを通じて知り合った中国在住の日本人の方との久々の再会ということで、居酒屋談議をしてきた。

最初は色々と情報交換できればという感じのメッセージをくださったことから始まりましたが、今後、どのようになるのかは想像できません。

 

彼は現在、中国に在住しており(家族は日本に住んでいるらしい)、私と同じくものづくりの世界で仕事をしているのですが、中国現地で将来のことを真剣に考え、行動している隠れた中小企業のオーナーたちと日本の企業を繋げることを目標に色々と活動されています。

年齢的には私の父より数歳若いかなというくらいで、色々な中国企業を見てきた経験をお持ちのようです。

 

先のないダメな会社はいっぱいあるそうで、中国とアメリカの貿易摩擦で仕事が激減し、廃業に追い込まれた会社も見てきたとのこと。

iPhoneなど米国向け部品が中国から撤退したのを受け、それまで大量にあった仕事がすっからかんだとか。。。

 

彼はそんなダメな会社にはならないだろう有望株のオーナーを集めたネットワークを構築しているとも聞いています。

私にコンタクトしてきたのも、私が中国のメーカーに仕事をお願いしているということと、このブログを発見してメッセージを送ってみたくなったということらしい。

 

中国はここ十数年の間に一気に技術力の向上、機械設備の精度向上などによって高精度、高品質な部品加工レベルが発達してきたとメディアでも報じられているし、このブログでも伝えたことはあるかと思う。

ただ、実態は歯抜けだらけの技術で「仕事をください」「頑張ります」「やります」と言っている会社があることを指摘したい。

 

中国の会社のほとんどが中小零細企業であり、これまで、部品加工屋のほとんどはとりあえず機械や適当な測定道具を購入して、とにかく他の国より、他の企業よりも安く作ることを目標にして仕事の獲得をしてきたところが多い。

アメリカ、欧州、日本などの大企業はこぞって安い労働力、安い製品を求めて中国に殺到したのは随分前のことです。

 

しかし、そうした中国の中小零細企業たちは、部品の形は作れるけれども本質の部分で歯抜けになっていることが多々ある。

材質不良のこと、熱処理不良のこと、ネジ不良のこと、外観不良のことなど。

見た目で不良と分からないところで不良を出してしまうことがあり、だから不良品が出る確率が高いのかもしれないです。

 

一番厄介なのは、それを不良とは認識しない中国企業の”技術者”がいたりすること。

 

細かいことを言えばきりがないので割愛するが、「それはちょっと・・・」と言いたくなるようなあるあるネタは満載です。

 

日本の企業は土台がしっかりしているとよく言われるが、それはコツコツと積み上げてきたものが今現在に至っているからであり、なおかつ日本人の職人と言われる人たちの研究熱心な性格があるからだと思う。

時には過剰品質だと言われることもありますが、一長一短ですね。

 

同じ機械を使っているのに、他社で出来て自社でできないのは何故か?

  • 使っている油が違うのか?
  • 工具の種類が違うのか?
  • 加工条件や特別な治工具を作っているのか?

などと、あれこれと考え工夫しながら技術力を研鑽してきた。

 

ある意味、こうした積み重ねの結果としてあるのが私たちが当たり前に考える”ルール”であって、それは私たち日本人だけに共通して意識されるものなので、中国企業の人にはなかなか伝わらないのかもしれない。

 

中国は日本人が培ってきた研鑽をすっ飛ばし、洗練された機械やCAD・CAMに頼った技術力しか身につけていない会社がすごく多いらしい。

そいう会社では、当たり前だろうと思っていることが当たり前に認識されていなかったりするのです。

CAD と CAM の違いが分からない?『超基本』は簡単なこと

 

だからこそ、中国の機械加工メーカーに仕事を依頼しようと思うのであれば、我々日本人は彼らの特性を理解しておかないと大変苦労する。

ここでは、どんなことに注意した方がよいのかということを実際に私や中国在住の彼が体験・発見したことを例に紹介する。

歯抜けの技術は会社パンフレットやホームページに発見できたりする

あなたは中国の部品加工業者のホームページやパンフレット(会社案内)を見たことがあるでしょうか?

もしも、その中身を見たとしても100%信じてはいけません。

 

十分な検査設備もないのに切削で公差保障は±0.002mmとか書いているところもあれば、材質SS400(HRC50)とか書いている会社もある。

加工のことを知っている人なら「は!?」と思うだろう。

 

これは難しいだろうと思う案件を意地悪に打診しても「できます」「やります」と言うのです。

図面をよく見ないで返事をしてくることはよくあることで、後から「やっぱりここの部分は保証できない」とか言い出すんです。

困りますが、そんなものです。

 

なので、気になる部分があればとことん質問して、どうやって加工する?どうやって検査する?というようなことを問い詰めていくのです。

すると、やがてバンザイするということはある。

 

会社のホームページ情報だけで判断しちゃうと大変なことになったりするので気を付けましょう。

一番いいのは、何か試作トライを数回してみることです。

数回というのが大事で、初回はとにかく良いものを見せてくる確率が非常に高い。

 

初品でNGは私の過去の経験ではほぼ無い。

大体が1~3か月くらい過ぎた頃からボロが出始めるかもしれません。

 

ちなみに、もう2年くらい付き合っている中国の部品加工メーカーがありますが、ここ最近は問題連発してます。

先日は「作ったけど1個無くして見つからないので、また後日送ります」とか言われました。

 

無くすって何?どいうこと?と聞いても「わからないんです・・・」「数が足りないんです・・・」というような返事しかなくて、たぶんですけど、失敗したかそもそも作り忘れていたかでしょうね。

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中国企業は勢いがすごいが、諦めも早い?

中国企業のすごいところは勢いです。

儲かると分かれば、とにかく猪突猛進です。

 

中国に行くと、何か分からないけれども彼らの勢いに感銘を受けます。

日本に帰ってくると、何か物足りなさを感じてしまう。

それくらい、すごいです。

 

でも、諦めも早い。

儲からない、できない、難しいと分かるとサーーーーーっと一気に退きます。

次の儲かることを考えよう!!というスタンスです。

 

あの割り切りの速さは普段のコミュニケーションにも現れたりしているのかなぁと感じることがある。

例えば、中国の外注先から「失敗して納期が遅れる」という連絡があったとします。

 

日本だと、なんとか最短で対応して必ず○○日までには・・・

と弁明と謝罪を一生懸命にすることは珍しくありませんが、中国では「失敗したものはどうしようもない。再製作はしますが早くても○○日にしか無理です」という感じで言ってくることが多い。

 

あるいは、何回トライしても失敗して作れないとなると、「もう無理です」「弊社では作れないです」と言われることもあります。

もちろん、見積りはしてもらっているんですよ。

だけど「見積りの時はできると思ったけど、やってみたら思ったよりも難しかったから無理です」と言う。

 

仕方ないので、日本で製作したとしましょう。

この製作費用は中国の外注先に請求しますよね?普通。

でも、「こちらで作ったら○○円かかったので、御社に請求させてもらいますね。」と言うと

「え!?全額弊社が払うんですか?」と言われたことがある。

 

いや、あなたが払わなければ、誰がこの費用を負担するんだよ。

そもそも、見積りして受注したのに途中で投げ出したのは誰だよ。

そのケツを拭いたのは誰だよ。

ということを言っても、納得してくれないんですよ。

 

出来ませんでした = 受注したことの取り消し

みたいな感じで考えていたみたいです。アホか。

受注したなら最後まで責任持てよな。

 

こんな愚痴のようなネタを居酒屋談議で中国在住の彼に話すと

それはね、彼らの責任の上には “無” があるんだよ。

無責任ってな!!!ハハハ!!!

と言われました。

笑えない。。。

 

中国に住んでいると精神力が鍛えられそうだわ。

パクる技術は超一流

聞いた話ですが、彼の知人で歯医者が使う歯科用トルクヘッドを日本で購入し、中国に持って帰って模倣品を作ったという中国人がいるらしい。

見よう見まねで切削で作ったらしいです。

 

そういった感じでパクって作ったものを、中国で販売して儲けているとか。

作る技術力の高さはすごいし、それを売れる市場もすごい。

日本だと、医療用機器はライセンスを持っている工場でないと製造ができないですし、簡単に販売できるものでもない。

 

とにかく中国では、売れる・儲かると思ったものはみんな真似をして作ります。

そして、とにかく安く売りさばく。

ブームが過ぎればまた新しく真似をするものを探す。

それの繰り返しをしているところが結構ある。

 

昨年12月に中国・大連市が観光促進を目的に市のロゴを選ぶコンペを開催し、それで優勝したロゴがディズニーをパクっているとニュースにもなりました。

CNNのサイトより引っ張ってきましたが見てください。

明らかにDの文字とかiの文字を見れば、そのままパクっていることが分かる。

これを選んでしまう大連市の選考委員を思えば、「あぁ、やっぱり中国だなぁ」と感じる。

日頃、模倣品を見ることに慣れてしまい過ぎているのでしょうか。

 

しかし、パクることは悪いことだけではない。

「こういうことができるようになれば、ジャンジャン仕事が出せるよ」というようなことを伝えると、食いついてきて「それをするためには、何が必要なんだ?」「どういう設備とどういう加工方法でやればいいんだ?」とめちゃくちゃ聞いてきます。

儲かると分かればすごいんです。

 

なので、是非ともパクッてくれたら高品質で安く部品を作ってくれるようになるかもしれないのです。

私も中国の外注先にこういう加工方法でとか、こういう検査機器でとか、よく言います。

確実にできるようなことが増えれば、こちらとしても安心できますしね。

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