彫金用ハードワックスにドリルで穴を明けたら割れた失敗談

町工場

先日、個人の方からのご依頼でハードワックスに穴を明けてほしいという相談がありました。

ハードワックスって何??と最初は思いましたが、調べてみると彫金用に使うものでロストワックスのための原型を彫るワックス(ロウ)のことみたいです。

ジュエリー用のハードワックス

↓これです

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感想(1件)

 

ロストワックスって何?という人は、こちらのページが分かりやすく解説してくれていますのでどうぞ。

 

私にとって、ロストワックスは部品加工でも馴染みのある鋳造法の1つなので、「あぁ、なるほどな」とガッテンでした。

ただ、ワックスそのものに穴明けなんてした経験がありません。

普段は金属ばかり削ってますし、柔らかいものといってもアルミくらいです。

(たまに樹脂も削りますが)

 

どうしよか迷いましたが、経験しておくのもいいかなぁと思いながら「加工経験がないですよ」ということはご了承頂いたうえでチャレンジしてみることにしました。

結論から言うと、パキッと割ってしまったんですけどね・・・

簡単に削れるジュエリー用ハードワックス

今回、依頼があったのは小さな棒状のハードワックスにキリ穴を明けてほしいという依頼。

金属用のドリルを突っ込むとスルスル~と入っていきます。

抵抗なんてほとんどない。

 

このハードワックスを削る時に工具との摩擦熱がどれくらい発生するのか、溶けたりしないのかなどが全くわかりません。

まだまだ加工経験の浅かった頃、MCナイロンを普通の金属を削る時と同じ条件で加工したら加工熱で溶かしてしまった経験があるので、ちょっとビビります。

 

特に今回はワックス(ロウ)ですから、MCナイロン以上に溶けやすいです。

なので、とにかく素早く加工しないといけない(だろう)。

 

また、ワックスは柔らかいのでチャックで掴むと爪痕がついてしまいすので、新聞紙を小さく切って巻いて軽く掴むようにしました。

これで傷がつかない。

 

ところが、いざ穴を明けてみると。

パキッ!!

やべぇ。。。

 

ドリルが抜ける出口でワックスが割れてしまいました。

失敗です( ;∀;)

 

3つ爪チャックで掴んでいたので、爪が触れていない部分にワックスが広がって割れてしまったようです。

 

依頼してくれた方には「すいません」と謝りました。

1つ経験できました。

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治具を作って割れないように加工

このままではダメだということで、新たに素材を送ってもらい治具を作って加工することにしました。

チャックではなく、治具を使います。

 

治具はアルミなどの金属ブロックにワックスの棒と同じ大きさの穴を明け、それを真っ二つに割ります。

そのブロックでワックスの棒を軽く挟み込んで固定するものです。

これなら、ドリル加工中にワックスが膨らんで割れる心配もありません。

 

加工できたのがこれです。

 

ちゃんと割れることなくできました。

(内心、また割れたらどうしようかと冷や冷やしてました)

 

今後もこういうワックスの加工をするか?と問われたら、素直に「うん」とは言いにくいですが、こいう加工経験もあれば何かの糧になるかもしれないです。

(と、信じたい)

 

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