3Dプリンターで積層に失敗したら速度を落としてみよう

3Dプリンター

3Dプリンターを使い始めたビギナーが衝突するであろう積層の失敗はネタにはなるけど、使い物にならないゴミ(時にアーティスティックなもの)を生んでしまいます。

このように衝撃の傑作がネット上には出回っている。

 

第三者的に見れば「面白い」で済みますが、本人の落胆振りは相当です。

最初のうちは上手く積層されていったのに、後半、もう少しで完成だというところでぐちゃぐちゃになると萎える

 

実際、積層の途中で失敗してしまう理由の1つが脱調なんですね。

脱調というのは、積層プログラムの信号と3Dプリンターのノズルの実際の動きにズレが生じることです。

要するに指令と行動が一致していないということ。

 

プログラムで指示しているところに、ノズルが来ていないままフィラメント樹脂を出してしまったりすると、何もない空中にニョロニョロとフィラメントを垂れ流すことになります。

これじゃぁ、もはやゴミを出しているのと同じです。

 

とりわけ、家庭用(ホビー用)の安価な3Dプリンターを使っている人は要注意ですね。

あるいは、Gコードを出力するために3Dプリンター本体とは別にソフトが必要ですが、色々と細かく設定変更できるようなソフトを利用している場合も設定をよく見ておく必要があります。

 

高度な指令を出すなら、それに対応できるマシン(3Dプリンター)が必要だし、3Dプリンターがロースペックなら、相応の指令設定にしておかないと失敗する確率が上がってしまうということです。

 

じゃあ、失敗したとき、まずは何の設定を変更すべきなのか?



3Dプリンターの速度を落とす

一番手っ取り早い解決法は3Dプリンターの速度を落とすということです。

 

3Dプリンターのヘッドはベルトとローラーで動いています。

XY方向に高速でギュンギュン動かすと、プリンター本体の剛性の兼ね合いもあってガタつきが出てしまうのです。


特に、狭い範囲で細かく高速で動かすと、結構プリンターがガタガタと揺れます。

なので、できれば速度はあまり速くし過ぎないほうがいい。

あとは、プリンターを置く机もできるだけしっかりとしたものが理想ですね。

 

じゃあ、速度を落とすのはどうやるかというと、3Dプリンター用に使っているソフトがあると思うが、そのソフトのなかに速度設定するところがあるはずです。

 

例えば、私が使っているsimplify3Dには、詳細設定に「スピード」というのがあります。

プリントスピードは1800mm/分というように、毎分どれだけの距離をプリントするかという表記になります。

あるいは、30mm/s(秒)でも同じですね。

 

実は、この速度設定は結構大事で、最初はどれくらいの速さでプリントすればよいかわからないものです。

私もまだ初心者なので、早く形状を考慮して設定できるようになりたいと思っています。

 

では、参考までにプリントスピードが変わるとどれくらい造形物に変化が表れるのか実験です。


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プリントスピードの違いによる積層の変化

この2つはプリントスピードを3600mm/分と1800mm/分の2パターンで同じものを作った結果です。

左側が3600mm/分

右側が1800mm/分

 

3600mm/分ということは、60mm/秒ということなので、1秒間に60mm動くスピードで積層していくんですね。

1800mm/分は30mm/秒です。

 

結果だけを見ると、見事に差がでました。

3600mm/分でプリントしたものは、土台とギアの繋ぎ目がボロボロになっています。

これは、完全にプログラムの信号と3Dプリンターのヘッドの動きにズレが出てしまっている結果です。

 

一方で1800mm/分でプリントしたものは、ちゃんとできていますね。

 

他にも、小さな穴なんかは顕著に差が出ています。

3600mm/分でプリントすると、2mmくらいの穴はキレイに造形できていません。

もちろん、もっとハイグレードの3Dプリンターを使えば問題なくできるのかもしれないですが・・・

 

以前、3Dプリンターの中身の充填率(インフィル)について書きましたが、インフィルよりもプリンターの成功率という点では、プリントスピードの方が重要かもしれません。

3Dプリンターのインフィル設定を変えて比較してみた
3Dプリンターで造形するときに気をつけたいインフィル設定を変えたらどうなるかを比較してみました。

 

なので、もしも造形がうまくいかないなぁと頭をもたげているなら、プリントスピードを下げてみてはいかがでしょうか。



 

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