抗生物質にビオフェルミン(整腸剤)が一緒に処方される理由

健康
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風邪をひいて病院に行ったら、抗生物質を処方された経験があると思います。

その時、必ずといってよいほどビオフェルミンなどの整腸剤が一緒に処方されているはずで、抗生物質を単独で処方する医者はほぼいないです。

 

そもそも、抗生物質とは体の中にいる悪い病原菌をやっつけるための薬です。

 

病原菌とは細菌のこと。

なので、インフルエンザなどのウイルスによる病気には抗生物質は無意味ですから覚えておきましょう。


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抗生物質は悪い細菌だけでなくお腹の中の善玉菌も殺してしまう

抗生物質は体の中の悪い菌をやっつけてくれますが、同じ細菌であるビフィズス菌とか乳酸菌も抗生物質によって死んでしまいます。

 

私たちの腸内では、善玉菌と悪玉菌、そして日和見菌という中立的な菌がバランスをとって住んでいるから、うんちが出ます。

ここで、善玉菌・悪玉菌・日和見菌という表現をしていますが、実際は悪玉菌や日和見菌の中にも良い働きをするものもいれば、善玉菌の中にもそんなに良い働きをしていないやつもいます。

 

腸内には様々な種類の菌が住み分けていて、それぞれが機嫌よく動いている状態がベストな状態なんですね。

こいつは○○という菌だから悪いやつだ!!と決め付けてはいけないってわけです。

 

これは私たちの社会と同じ。

ヤクザやギャングは反社会的集団として一般的に悪者とされますが、反社会的集団に所属する個々に絞り込んで見てみると絶対的に悪いヤツばかりではなかったりします。

地域の子供達のために催し物をやったり、お菓子を配ったり。

人情あふれるヤツかもしれない。

ただ、ちょっとイケない集団に入っているというだけみたいな。

 

逆に、警察官の中に悪い事しちゃうイケないやつがいたりもしますよね。

良いも悪いも集団として見るか、個々で見るかで判断が変わってきます。

 

腸内細菌たちも、そんなイメージです。

腸内細菌の理想的なバランスが善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7なんて言われていますが、これも正しいかどうかは考え方次第だと思います。

 

それぞれの菌の縄張りがあって均衡がとれているかもしれないけれど、縄張りの中でさらに秩序みたいなものがあるはずなんです。

腸内のそうした全体の環境を腸内フローラと呼びます。

 

しかし、抗生物質を飲むと腸内フローラが乱されてしまいます。

無差別にミサイルが町に降り注いでくるような感じ。

そうすると、縄張りも乱れ細菌たちの社会が乱れてしまい、結果として私たちは便秘や下痢をしてしまうのです。

 

抗生物質の副作用として下痢が多いのもその理由です。

なので、腸内細菌を外部補充する目的でビオフェルミンなどを併用するのです。


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抗生物質と胃薬が一緒に処方される理由

整腸剤の他に、セルベックスとかムコスタなどの胃薬が抗生物質と一緒に処方されることがあります。

理由は抗生物質の中には胃を荒らしてしまうものがあるからです。

 

セルベックスやムコスタは胃粘膜保護の作用をしますので、抗生物質による胃への副作用を防いでいるということになります。

 

牛乳とか飲むと胃粘膜保護になると聞いたことがあるけど、牛乳じゃダメなの?

という声があるかもしれません。

でも、牛乳とかヨーグルトと抗生物質の組み合わせはダメです。

 

全ての抗生物質ではありませんが、ニューキノロン系とかテトラサイクリン系と呼ばれるような抗生物質は牛乳などに含まれるカルシウムと結合してキレートというものを作ってしまいます。

そうすると、もう抗生物質の働きが弱まってしまうのです。

なので、胃粘膜保護をしようと牛乳を飲んでから抗生物質を飲むのはやめましょうね。


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