大阪府柏原市には、かつて西日本で最初にできた最も古い遊園地がありました。
1908年にできており、明治41年のことですから、相当古い!
現在は、柏原市が管理する公園になっています。
公園には立て看板があり、説明書きされています。
公園の敷地や遊具類は当時に遊園地を運営していた近鉄から柏原市が無償で納付してもらったようです。
なお、この玉手山公園があるところは、徳川家康と豊臣家が戦った大阪夏の陣の跡地でもあり、名将として知られる後藤又兵衛が戦死した(戦で重症を負い、のちに自害した)地でもあります。
なので、石碑などがあります。
玉手山公園には、大正時代と昭和初期の玉手山遊園地の絵葉書と写真が展示されていました。
約90年もの間、遊園地として栄え、私が小さい頃にはメリーゴーランドとかお化け屋敷、観覧車もあり、日本一長い滑り台もあって、公園と遊園地がミックスされたようなところだったのを覚えています。
平成10年、閉園されるときに撮影された観覧車の写真。
当時、1回200円だったんですね。
他にも、乗り物とかありますが、全部200円。
入園料がおとな500円、こども300円だったみたいです。
これは、貴重(?)な観覧車の扉です。
時代を感じますね~。
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玉手山公園へのアクセス
google map で調べたところで、行き方がすごい分かりにくいと思います。
周辺は住宅街、小学校があり、部分的に自動車の通行が禁止されている道もあるので注意しないといけません。
公園の正面(中央)入口は北側になるのですが、北側は車が侵入できないです。
駐車場は南側にあります。
電車で行く場合、周辺の最寄り駅は、近鉄大阪線の河内国分駅、または近鉄南大阪線の道明寺駅になります。
それぞれの駅からは徒歩15-20分くらいかかり、ちょっと利便性はよくないのが残念なところです。
駐車場はこんな感じで、20台くらいは停められそうでした。
公園には梅林があったり、サクラの木があるので、休みの日やお花見のシーズンは子連れ家族がお弁当を持って訪れたりします。
なので、駐車場が一杯になるかもしれないのです。
近くにコインパーキングがないので、シーズン中はできるだけ早い時間に行くといいでしょう。
駐車場代は無料です。
玉手山公園にある遊具とか
駐車場から上がってすぐのところには、砂場とちょっとした遊具があります。
小さい子供向けでしょう。
その横には、子供が好きそうなアスレチックがあります。
ローラー滑り台もあります。
ちびっ子ゲレンデ(芝滑り)
駐車場すぐ上の遊具の端には、ちびっ子ゲレンデという芝滑りの坂があります。
ヘルメットとソリは無料で貸してくれます。
もちろん、お金は要らないです。
ただし、ひとり3回滑ったら他の子に代わってあげてくださいね。
ルールです。
ゲレンデには係りのおじさんがいて、使用できる時間帯が決まっています。
9:30~12:30
13:00~16:00
お昼休みの間は滑られないです。
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玉手山公園の自然
玉手山公園は周辺の保育園とか幼稚園の遠足の場にもなっており、梅林、サクラやその他自然がいっぱいのところです。
この日は1月だったこともあり、ちょっと寂しい風景ですが、玉手山は高台にもなっているので、ゆっくり散策すると春や秋には気持ちのいい景色が見られます。
冒険の広場に向かってダッシュする我が子(笑)
小春日和には気持ちのいい空気。
展望台からは一面の景色が綺麗
東京タワーとかスカイツリー、通天閣、あべのハルカスなんかとは比べられないですが、大阪の端っこにある柏原市から遠くは六甲山まで眺めることができる見晴らしのよい展望台が玉手山公園にはあります。
遊園地時代から存在しており、展望台に設置されたパノラマ案内図が古いのがまた面白い。
パノラマ案内図の写真にはない建物があちらこちらにあります。
あべのハルカスもそうですね。
春にここでお弁当を広げて食べても美味しそうです。
これは展望台に続く道。
途中で松ぼっくりを拾いました。
アンティックな音楽堂?
展望台に続く道の途中「アンティックな音楽堂」という小さな建物があります。
なんだこれ?
立て札があるので読んでみよう。
この建物は、玉手山遊園地が開園した明治41年に園内設備の一つとして建設されたもので、全体に明治の洋風建築の面影をよく伝えています。
屋根上の方位指示器には登園を開設した河南鉄道株式会社の社紋がデザインされています。
当時、この位置から東側へは広場と庭園が広がっていて、この建物はそれらに音楽を流す野外劇場の舞台として使われていました。
確かに、屋根の上にはそれらしき河南鉄道(現在の近鉄)の社印がありますね。
どうやら、この建物の辺りは昔は広場になっていて、野外劇場があったようです。
野外劇場の音楽を流す建物として、その時に活躍していたんですね。
見たことのない過去をちょっと想像したりする。
ちなみに、現在はちょっと離れたところに野外劇場があります。
予約すれば催し物がここでできます。
野外劇場の前にはイスが段々になって扇状に広がっています。
カラオケ・舞踊・舞踏・演奏会に利用可能で、音響設備の貸出しも柏原市がしてくれます。
<要予約>詳しくは市役所公園緑地課(072-972-1595)までお問い合わせください。
弁財天、大黒天、毘沙門天を祀った「三天堂」
公園の中腹には「三点堂」とよばれる建物があります。
最初に紹介した大正時代の玉手山遊園地の絵葉書にもひょっこりと写っています。
お堂の中には3体の神様が祀られていますが、とにかく古くて、入口となる扉には南京錠がかけられていました。
仕方なしに横の小窓(?)から中を覗いてみたりしましたが、中はほこりやゴミがいっぱい。
風に舞った落ち葉などが入ったのでしょう。
裏手に回ると、瓦が落ちていたりしていて管理しきれていないのかもしれませんね。
三天堂の横にはこのような建物があります。
ここに、昔の写真とか化石、地方の昔のおもちゃなどが展示されています。
三天堂の前には、昭和のにおいがプンプンするライオンとパンダの置物?乗り物?
哀愁が漂う。
玉手山公園メイン広場で走れ!
南側の駐車場から高台を超え、北側の正面入口のほうに向けて降りていくと、メイン広場があります。
ここでは、小さい子供が走り回ったりできます。
メイン広場の横には、100円で動く乗り物とか置いてある。
この日は残念ながらお休みでしたが、春先にはそこそこ賑わうみたいですよ。
昔、まだここが玉手山遊園地だった頃、おたのしみ館の横には日本一長い滑り台があったはず。
子供の頃は、妙に滑り台が長くて面白く怖かった記憶がある。
なんで撤去しちゃったんだろう?
残してくれたらいいのに。
子供に人気のボールプールもある。
広場の前には、大阪ゆかりの人物のパネルがある。
豊臣秀吉、線姫、豊臣秀頼、後藤又兵衛など。
まぁ、スルーするけどね(笑)
このパネルの横には時計が立っている。
ここを抜ければ正面入口になります。
右側にチラッと見える白い建物は売店。
夏にはソフトクリームとか売っているみたいです。
玉手山公園の正面入口
昔に玉手山遊園地を訪れたことがある人は、この風景がどことなく懐かしく感じるかもしれません。
ここが、正面入口。
正面の前の道路は車が進入禁止になっているので、徒歩でしか入れません。
たぶん、ここが昔に入園券を販売していた窓口。
今は掲示板が付いている。
玉手山公園はペット禁止です
そうだ!玉手山公園に愛犬を連れて遊びに行こう!
と考えている人は残念ですが無理です。
玉手山公園はペット等の連込禁止
バーベキュー等の火気厳禁
自転車・単車等の乗入禁止
となっています。
如何でしたでしょうか?
玉手山公園(ふれあいパーク)の魅力が伝わったかな?
今回、私たちはちょっと寒い1月に地元でもあり、近いのでブラリと行きましたが、春の暖かい季節に訪れてみてください。
きっと、楽しいひと時を過ごせるに違いありません。
玉手山公園に行こう!
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