特別な加工技術がなくても儲かっている会社の戦略とは

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小さな町工場の課題の1つに、どうやったら儲かるか?ということがありますよ。

様々な雑誌やネットニュース、テレビ番組でインタビューを受けているような町工場では、特別な加工技術を持っている会社だったり、その会社だけが作っている製品があったり、なにかネタになる ”もの” がありますよね。

そんなニュースを見るたびに

「あぁ、うちの会社にも何か必要だよなぁ」

なんて思ったりする若社長もいるのではないでしょうか?

自社のオリジナル商品を考えようとしたり、特別な加工技術を持つために最新の機械を導入しようとしたり、考え方は色々とあると思います。

しかし、現実はなかなかうまくいくものではなく、結局何も変化がないまま・・・ということになっている会社は多々あります。

その一方で、特別な技術を持っているわけでもなく、オリジナルな製品を作っているわけでもないどこにでもあるような町工場なのに、実はすごく儲かっているというところもあるんですよね。

一体、何をしているのでしょうか?


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日本一の荒加工屋になる!?

何も特別な加工技術なんて必要ない!

必要なのは戦略だ!

このように話すやり手の町工場の社長がいます。

その人の目標は「日本一の荒加工屋」

とにかく荒加工に専念して営業活動をされており、多くの仕事をとにかく安く早くやるというのがモットーです。

普通は図面をもらったら、材質を見て、形を見て、寸法・公差を見て、焼入れがあるのか、研磨が必要なのか、ワイヤー加工が必要なのか、放電加工がいるのか。

そういった加工手順のことなどを考えます。

そして、見積り金額を出します。

でも、その会社は違う。

とにかく、焼入れ前までの荒加工だけ。

もしくは、焼入れまで。

焼入れ後に切削仕上げでもよいなら、仕上げ加工まで。

でも、研磨とかワイヤー、放電が必要な場合は、それらの加工の手前までしか対応しません。

割り切り営業ですね。

こうすることで、自社の強みをよりまとめることができます。

それに、仕事の段取りや、取り揃える工具も必要最小限に抑えることができます。

なにより、荒加工屋ということなので、細かい公差に縛られることがないという超メリットがある。

というか、そんなポリシーで仕事はあるのか?

という疑問も出てくるが、実は加工屋の絶対数は減っていることは周知のことです。

材料から完成まで総合的に受けてくれる会社で価格を安く抑えてくれる会社を探すのは一苦労なんです。

そんな会社が見つかったとしても、すでに方々の会社から引っ張りだこで納期の問題が浮上してしまいます。

そんな時こそ、商社の営業マンは旋盤屋、フライス屋、ワイヤー屋、研磨屋という専門加工業者を抱えておくことが重要な時代なんですね。

1つの品物を複数の会社で加工してもらって完成させるんです。

もちろん、地域によってはこの流れが難しいところもあるかもしれませんが、大阪はかなり小回りが利くエリアの1つなので、この流れが主流となっている会社も多い。

あるいは、仕上げ加工は自社でやるので、熱処理を入れるまでを荒加工屋にやってもらいたいという要望も結構あります。

あとは、値段とスピードの勝負です。

安く、早くを追求できるように、社内加工の改善を繰り返していく。

社内の社員のモチベーションを上げる仕組みを作るということに専念するんです。

社員のモチベーションを上げる秘策

会社の礎は社員。

かつての武田信玄が残した「人は石垣」という言葉の通りです。

社員がいなければ、部品加工屋は成長が難しい。

どれだけ自動化が進んでいっても、それらを制御する人がいる。

AIロボットが誕生したとしても、完全に人がいない町工場は当面、想像はできません。

ということは、社員のモチベーションを上げる秘策が必要です。

社員が辞めてしまわないようにするだけでなく、どのようにして仕事の効率を上げるように前向きに考えてくれるかを仕込まないといけません。

その方法の1つに、荒加工屋ならではの方法として社員を2つのグループに分けて競争させるというやり方もある。

毎月、どちらのグループが売上を多くあげたかを競うわけです。

そして、勝ったほうのグループにはボーナスがアップするとか、商品券がもらえるとか、何らかの報酬を出す。

そうすることで、自発的にどれだけ早く多く仕事をするか競うようになるそうです。

それ以外にも、会社にペッパー君のようなロボットを置いてみたり。

昼休みにドローンを飛ばしてみんなで遊んでみたり。

とにかく、仕事以外のところでも面白いことをするというのが良いみたいです。

ネタは居酒屋にあり

実は、その会社の社員の何人かは社長が通う居酒屋でスカウトした人だそうです。

たまたま、居酒屋で会った若者に話しかけ、「うちにおいで!」とスカウトしちゃうそうです。

今、リクナビなどの人材紹介会社を利用すると、30万円とか40万円が必要な時代です。

それが、居酒屋でスカウトだと実質、居酒屋での食事代くらいで済みます。

かなりお徳ですね。

また、同じ居酒屋に通うことで、常連客や居酒屋の店主とも仲良くなったりします。

そこにネタが転がっていたりするんだそうです。

こんなものがあればいいのに。

というような意見がゲットできたり。

あそこの会社が仕事の加工先探しで困っているとか。

色々あるみたいです。


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金の卵にはツバをつけておく!

プロゴルファー志望の小学生を持つ親と仲良くなった、その社長。

プロゴルファー志望ということに目をつけ、なんとオリジナルパターを作ってプレゼントしました。

もちろん、パターには名前を彫りこんでいます。

マシニングセンタがあれば、パターを作ることはそんなに難しくはないでしょう。

CAD/CAMでプログラムを作ってしまえば、何とかなります。

オリジナルの切削パターを使ってもらい、良い成績を残してもらうことで、間接的に自社PRができちゃいます。

応援してるよ!

という言葉には、お前のためにも、オレのためにも、頑張ってくれ!

という気持ちが込められているんですね。

こういった例のように、金の卵を見つけたら、何らかの形でツバをつけておくというのは一つの戦略です。

会社の売上をどうやったら上げられるのか。

その方法は、加工技術の研鑽という方方もあるが、戦略をしっかりと固めるということに尽きるでしょう。

今すぐの収益よりも、中長期的な計画を考えてみるべきかもしれません。


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