日本に住む外国人に仕事を頼んだ(外注した)時の失敗談

失敗
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うちの会社は昔から金属フライス加工に特化した町工場として営業してきました。

というか、私が入る前は親父がずっとそうやってきた。

いわゆる高度経済成長だとか言われていた時代からリーマンショックのどん底の時代も経験しているが、やっぱり親父の方針はフライス加工一点張り!!

余計なことはしない!!

頑固です。

いや、それしかできないらしい(本人曰く)。

一方の私は、フライス加工だけを黙々と毎日ひたすらすることに入社1~2年で嫌気がさした人間です。

これをやり続ける人生はつまらん!!

どうせなら、あれもこれもできることはやりたい!

そういう気持ちが強く、とりあえずできることから限られた範囲内でやっています。

まずは親父が主張する「フライス加工だけ」という方針は完全無視。

外注開拓、仕事獲得で自社でできない加工も協力会社にお願いして対応するという商社的な営業活動も始めたわけです。

もちろん、ひとりで。

今では内製の仕事とは別に毎月それなりの量の仕事を外注に出しています。

その中には中国や台湾、韓国といった海外企業へお願いしている仕事も多くあります。

うちの会社がある大阪界隈では、”忙しい” ”暇” という時期は連動するもので、忙しいときはどこも忙しいです。

そこで、私の強みが発揮されるわけです。

「海外を使う!」

です。

デカイ仕事は苦手ですが、小さなものなら割と短納期でも頑張ってくれています。

そうやって、日々、色々な仕事を受けているわけですが、先日、とある外国人(Aさん)と出会う機会がありました。

Aさんは、日本に長年住んでいて、金属部品加工歴が10年を超えるというのです(本人談)。

日本で独立して仕事をバンバン受けて行きたい!

だから仕事をくれ!

お願い!

くれ!

という がめつさ 情熱に押され、私も「まぁ、経験は長いというし、色々と仕事もできるなら、まず見積りからしてもらおう」というふうに思ったんです。

私は元々、あまり外国人ということに心の中にハードルをもうけないんです。

なので、とりあえずは、何ができる。何ができない。これをはっきり聞いておかないといけなということで、色々とヒアリングをしました。

「とにかく安くしますから!」という言うんですが、安さだけを追求しすぎても、万が一の時に他のところで代わりにやってもらうということができなくなりますよね。

なので、私はあまり金額を注視しません。

基本的には、自分で想定するおおよその金額をベースに精査します。

で、見積り依頼を出したんです。

すると、確かに安い。

そして自信満々だ。

かなり躊躇するところですが、ものは試しようですかな。。。


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そいつは本当に仕事ができるヤツなのか!?

失敗

私 : とりあえず、この前に見積りしてくれた案件を進めてもらっていいですか?

Aさん : わかりました。1個で大丈夫ですね?

私 : 図面に”3個”て書いてるやろ・・・

Aさん : わかりました。ほな、3個作りますね。

しょっぱなから飛ばし上げてますね。

何故、この瞬間に注文キャンセルしなかったのか後悔しています。

後日。

Aさん : 注文もらった品物ができたんで持ってきました。

私 : おぉ、有難う。

受け取って現物を見てみる。

私 : これ、熱処理してる??

Aさん : いいえ。してませんが。

私 : は!? 図面見てるか?? 熱処理(浸炭焼入れ)指示あるやろ。

Aさん : ほな、そちらでお願いできますか?

私 : !? そ・ち・ら・で・お願い!? 

彼は何を言っているのでしょう?

熱処理をしたら歪みが出ます。

0.01mmの公差がある部分なんて、寸法保障できません。

ここではっきりと彼のレベルの低さが露呈した瞬間でした。

その後、熱処理をしたらどうなるのかとか、熱処理の種類とか、熱処理が必要な部品の加工工程だとかを説明しましたが、果たしてどこまで理解しているのか不明です。。。

納期は普通に遅れる

私は彼に注文を出す前、納期の心配もあったので念押しに確認はしました。

もちろん、超特急の案件ではなく3週間以上の納期がある比較的緩いものです。

なのに、遅れるんですよね。

私 : そろそろ納期が近いけど大丈夫ですか?

Aさん : 今、マシニング加工しています。

2日後

私 : もう納期ですけど。

Aさん : ほな、明日の夜に持って行きます。

私 : 夜って何時ですか?

Aさん : 夜中になるかもしれません。

私 : は!? 何で?

Aさん : 失敗してしまって。。。。 すいませんが、材料を支給してもらえませんか?

私 : 今、それを言う!? 納期明日ですけど!

もう、開いた口が塞がらないとはこのことかと実感しました。

納期が明日に迫った夕方6時。

「実は失敗したから、今からやり直します」

「だから、今夜に材料支給してください」

と彼は言うのです。

どこの材料屋が、夕方6時に材料を注文して夜7-8時までに入れてくれんねん!!!

と思わず声を荒げてしまいました。

しかも、そこから加工をして翌日には渡せると言うんですよ。

それなら、もっと早くやれよ!って話じゃないですか。

ありえない。

結局、納期はそれから2週間遅れました。。。。

品物を落とす

ここまで、さんざん痛い目に合わされてしまいましたが、初期にパターンの違う案件をテストで何件か出していた残りがありました。

半月前に注文した品物です。

でも、届く気配がないし、連絡もない。

おかしい。

私 : あれ、納期ですけど、どうなってますか?

Aさん : もう、できます。

私 : じゃぁ、明日もらえますね。

Aさん : はい、大丈夫です。

翌日

Aさん : すいませんが。品物を落としてしまいました。

私 : 落とした??

Aさん : 配送業者に渡したんですが、トラックから荷物が落ちて無くなったみたいです。

私 : は!?

Aさん : すぐに再製作します。

私 : ウソつくなや!!!!!!!!

と、明らかにウソだと思う言い訳です。

運送業者が荷物をトラックから落とすって。

何故、トラックから落としたとお前がわかる?と言いたかったです。

何らかの失態があり、言い訳を考えていたのでしょう。

子供のような言い訳に唖然としました。

結局、その後も色々なことを理由に2週間遅れました。

自分の被害をアピールする

このように、散々失敗して再製作しますのオンパレード。

材料の再手配を私が代わりにすること数回。

中には、私が代わりに加工したものまであります。

何で、注文を出して自分で加工せなあかんねん。。。。

当然、加工代やら材料代やらを請求金額から相殺してもらいます。

当たり前ですよね。

すると、Aさんはこう言うのです。

Aさん : 私も色々と失敗が多くて、いっぱいお金を使っています。夜も遅くまでやってます。材料代とかは、今回はそちらで負担してもらえませんか?

はぁぁぁぁ!!!????

怒り爆発しそうでした。

お前のせいで、私も日曜日にわざわざ仕事しに会社に来たり、夜中まで対応したりしとんねん!!

失敗はお前の責任やろが!!!

と怒鳴りました。

ありえない。

ほんま、ありえない。

ということがありました。

今まで、仕事で出会った人のなかでは、1・2を争う要注意人物です。


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そもそも、コミュニケーション(意思疎通)は確実にできているのか?

外国人

Aさんは外国人ですが、日本に10年以上住んでいるということもあり、日本語は普通に話せます。

日本語(ひらがな、カタカナ、漢字)も書けます。

ただ、時々、意思疎通が難しいこともあります。

日本での外国人労働者の問題は色々とありますが、金属部品加工の世界でも外国人は確実に増えています。

また、外国人が自分で独立して会社を立ち上げていたりもします。

そこで、一番の問題は言葉ではなく、意思疎通の問題です。

コミュニケーションは確かにとれるんですが、感性の違いとか、文化の違いなのか、根本的な考え方が日本人と外国人という違いがどうしてもあります。

これは、日本人が外国に行って感じる違いと同じですね。

仕事をするうえで、私たちが無意識のうちに当たり前だと思っているルール的なものが通用しないことがあるんです。

仕事の内容うんぬんではなく、付き合い方の問題でしょうか。

納期に対する感覚も違います。

遅れたら、仕方ないやん。というよりも、「納期ってなに?」という感覚に近いのがAさんです。

なので、もしあなたが、とある外国人(経営者)と仲良くなり、仕事をしようかと考え始めた時は、仕事をする時の感性に大きなズレがないかを確認しておかないと、私のように振り回されるはめになってしまいます。

ご注意ください。

トラブルを確実に回避して、うまく仕事をする秘策はあるのか?

秘策

部品加工の外注は大まかに、以下のいずれかに相当することが多いです。

  1. 自社では対応できない加工内容
  2. 自社でやるより外注の方が安いから
  3. 自社のキャパがオーバーしているので助けてもらう

信用できるかどうか分からない、初めての外注先には1番の「自社で対応できない加工内容」の案件は絶対に出してはいけないです。

もしもの時のアフターフォローが自社でできない分、リスクが高い。

他に対応できる外注先があるのなら、まだしもですが危険。

2か3番目の案件を少しだけ出すことから始めましょう。

失敗しない秘策というのがあれば伝授したところですが、100%うまくいく方法というのはないでしょうね。

なので、トライアンドエラーの繰り返しをしていき、その協力会社は何が得意なのかを時間をかけて見極めていくことしかありません。

見極めて、仕事の選別をしてお願いをする。

これができる人は ”デキル人” になるんだと思います。

逆に私が思う ”デキナイ営業マン” は、何でもかんでもとりあえず「見積りしてください」と投げてくる人です。

図面のこともよくわかっていない。

加工のこともわかっていない。

相場的な感覚も持ち合わせていない。

だから、無茶苦茶な納期・価格で交渉してくるんですよね。

「バカとつき合うな」という本のタイトルを思い出しました。

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まぁ、他人からしたら私がバカなのかもしれませんが・・・・

orz…


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