町工場の経営戦略~差別化を図るとは?~

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ものづくりをする町工場の数が減っているというニュースも聞き飽きたとはいえ、町工場の数が減ったから部品加工などの仕事が残っている町工場にバンバン入ってくるかというと、そうでもない。

今は海外での部品加工も普通に行っていますし、町工場は今まであるいはそれ以上に経営戦略を立てていかないといけないと考えている次期社長や若手社長は多いはずです。

仕事には良い仕事と悪い仕事があって、ここで言う仕事の ”良い” ”悪い” は自社の生産性や設備との相性などを指します。

もしも、経営戦略なんか何も考えずに惰性で会社経営を続けていれば、悪い仕事がたくさん引き合いに持ってこられる可能性だってあるわけです。

そのためには、やっぱり経営戦略を考えていかないとダメですね。

じゃぁ、経営戦略って何かと問われると枚挙にいとまがないので、ここでは「差別化」に絞って書いてみるとする。

Akimaru
自分を差別化しようぜ!


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町工場の差別化は「技術力」ではない

よく他社との差別化を図るという言葉を聞きます。

経営戦略というよりも、自社広告をするための要でもありますね。

しかし、多くの町工場はこの「差別化」を打ち出すことに四苦八苦しているのが現状ではないでしょうか。

設備数が多いとか、短納期対応しますとか、広いネットワークでサポートしますとか色々と似たり寄ったりのフレーズしか思いつきません。

正直、表立ってPRするなら常套手段であって、間違いじゃないと思う。

だけど、それだと大多数の会社が打ち上げた「差別化」なので、もはや差別化という言葉の意味をなさない看板です。

私も数年前に会社のホームページを立ち上げる際、ホームページ作成の先輩からアドバイスとして「自社の強みを書きましょう」と言われたことがある。

ここでかなり悩んだ。

だって、うちの会社って金属のフライス加工屋ですけど、それ以外に何もないし技術力云々を色々と無い知恵絞って書き出しても、他の会社でもできることやんけ!という内容ばかになってしまうのです。

結局、何の面白味もないその他多数に埋もれたホームページが出来上がってしまったわけで、技術力で他社と差別化しようと思ったら、よっぽど特異性のある技術をもっているか、日本中あるいは世界中でナンバーワンの技術をもっているかしかないんですよ。

※ちなみに、今の弊社ホームページは零細町工場としてはそれなりのアクセス数を稼ぐまでになりました。

しかし、私を含む大多数は平均的な技術力ゾーンでしのぎを削っているので、技術力だけでは差別化が難しい。

なので、持っている技術で一生懸命に仕事をするのは当たり前として、その上に乗っける「差別化」を考えていかないといけないのです。

それこそが経営戦略。

町工場の「差別化」は人間力

少し話を逸脱させるが、サラリーマン男性を対象におにぎりを販売するとしよう。

ここで、3つの種類のおにぎりを用意する。

  1. 町工場のおっちゃんが目の前で握ってくれるおにぎり(1個10円)
  2. 食堂のおばちゃんが目の前で握ってくれるおにぎり(1個150円)
  3. 憧れのアイドル(芸能人)が目の前で握ってくれるおにぎり(1個1,000円)

提供されるおにぎりのクオリティ、味そのものは、全て同じだと仮定する。

さて、どのおにぎりが一番売れるでしょうか?

購入対象はサラリーマン男性です。

あなたならどれを買うか考えてみればいい。

値段だけをみれば、ダントツで町工場のおっちゃんが安い。

一方で、アイドルが握ってくれるおにぎりはもはやぼったくり価格と言われても仕方のない値段です。

でも、そこには揺るぎない価値が乗っかってる。

それこそが、人間力じゃないでしょうか?

町工場だって、人間どうしの集まりがやり取りしているに過ぎませんので、技術力という枠の外にある何かしらの価値の授受がなければ仕事なんて回ってくるわけない。

まぐれで仕事がきても、次はないかもしれない。

でも、見えない価値で繋がっている限りは仕事はくるんです。

その価値こそが人間力。


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人間力って何じゃい!

人間力、人間力って言うけど、お前の言う「人間力」って何?

と言われること必至なので、ここで私が思う人間力について言及する。

私が言う人間力っていうのは、人に好かれろとか、善い行いをしろとか、人助けをしろとか、対応力を磨けとかじゃないです。

単純に言うと印象に残る人を目指せということ。

あるいは、バカになれということです。

Akimaru
足し算もできないバカになれということちゃうで! 

要するに、その界隈の有名人になるためにネタを仕込めということ。

自分が面白いと思った事が仕事以外のことであっても没頭してネタにすりゃええやんということ。

仕事一筋の職人さんよりも、経営者はバラエティー性があった方が絶対にいい。

あいつ〇〇バカだなとか

あいつ、変わり者だなぁ

と言われたらオイシイです。

どこかしら、お笑い芸人が言いそうなことですけど、あながち違わないかも。

人に迷惑をかけるバカは最低ですけど、人に迷惑をかけないバカは面白いじゃないですかね。

街の広告を見れば経営戦略のヒントがみつかる

町工場の経営戦略における差別化は、人間力の差別化であれということを言いたかったわけですが、これを顕著に感じられるのは街の広告だと思います。

広告って常に進化していて、昔の広告は「世界最速」「世界最薄」というような機能性やデザイン性そのものをダイレクトに差別化として全面に出ていたような気がしますが、最近の広告って一見するだけでは曖昧さが残る印象のものだってあります。

Akimaru
中には、これは何の広告や??っていうものもあるよね

とりわけキャッチフレーズなどに注目すると、製品そのものの機能性などには一切触れずに、その製品に込められた “伝えたいこと” をギュッと凝縮していることが感じられます。

逆に言えば、機能性やデザイン性そのものには目新しさが無かったり、類似製品が他社からもリリースされていたりするため、それだけでは差別化できないということ。

零細町工場でも同じようなことが言えませんか?

自社の強みを探したければ、あなたの人間性に差別化を取り込む意識を持つべきです。

いや、持たなければならないでしょう。

そのためにも、広告いっぱい眺めてみてはいかがですか?


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