日本の大手メーカー品を手掛ける中国鋳造工場の中身とは

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ものづくりの世界では中国が大きな力を持っていることは今や皆が認めていること。

ひと昔前までは、安くて粗悪品ばかりが生産されていることを嘲笑し、品質の高さに誇りを持っていた日本人さえも、もう中国をバカにすることはできないのです。

実際、中国の部品加工の現場はレベルに幅がありますが、どんどんハイレベルな製品を作る工場が増えていることは間違いありません。

私も出張で実際に中国へ視察しに行っているが、「すごい」という感想しか出ないこともある。

だけど、工場の建屋は「どんなけ古いんだよ」と言いたくなるようなところもあって、それでもまさかの有名企業の製品を作っていたりする。

その中でも、今回は鋳物(鋳造)について紹介しよう。


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無駄に広い中国鋳物工場

2月の旧正月前、寒風が吹きすさぶ中国に降り立ったその足で私が視察した工場は、中で何を作っているかを知らなければ外見だけで「バイバイ」してしまいそうなところです。

正直なところ、サッと見学してホテルに帰るか・・・と思ってしまいました。

どこか殺伐とした光景ですが、地面がアスファルトではなく土のままということと、建物がなかなか古い感じがするのも「こんなところで!?」と思わせる理由かもしれません。

建物は非常に広いくせに壁際のあちこちにゴミなのか材料なのかわからない鉄くずが積んであったり、これは明らかにゴミだなという木製のドアが捨ててあったり、もう動かないのであろう工作機械が青空の下で野ざらしに放置とやりたい放題といった感じです。

さらには、げっ!!車まで・・・と思ったら現役で動くと聞いて2度びっくりです。

エンジンは車の前についているハンドルをグルグル回してかけるらしい。

博物館かよ。

それにしても、中国の工場って日本の工場に比べると無駄に広いんです。

日本の工場って窮屈なくらいに狭い敷地内に沢山の機械や棚などが押し込められているけれど、中国はデッドスペースが本当に多い。

のびのびと作業ができる一方で、広さの割に人が少ないので少し孤独に感じるかもしれません。

こちらは一人黙々とできた鋳物の二次加工を進めるおじさん。

私たちのような視察が来てもかまわず作業しています。

寸法精度の必要な部分は、機械加工をしないといけませんが、大量に積まれた大きな鋳造品を見ていると「大変だろうなぁ」と思うばかりです。

この工場では、クレーンで吊らないといけない大きさの機械加工がメインらしく、小さいサイズのものは他の工場で加工しています。

また、鋳物の工程で必要となる砂型作りは女性が淡々と作業をこなしていました。

やっぱり、ルーチンな作業は男性よりも女性の方がしっかりとできるのでしょうか。


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取引企業を聞いたらびっくり

続いて案内されたのが中物・小物の機械加工の現場。

ここでの印象もやっぱり日本よりスペースに余裕をもって機械配置しているなぁということ。

製品は木製のパレットの上にエアークッションを引いて並べています。

順番に説明を聞きながら見ていると、結構複雑なものもありどこの企業の仕事をしているのだろうかという疑問が湧いてくる。

話を聞いてみると現在の主な顧客は欧州と日本であり、取引キャリアも長いらしい。

ここはISOもとっている会社で、元々は中国国営企業だったそうです。

その理由もあってか、国営企業から移管した中国工場は欧州や日本に顧客を絞って営業しているところが多いようだ。

なにぶん、中国国内企業は代金の支払いが悪いと皆口をそろえて言うのが実情でしょう。

少し以外だったのは、欧州も支払いが遅れることは結構あるということ。

日本は確実に支払いをしてくれるから安心と言っていました。

日本企業とはいえ、どんなメーカーの製品を作っているのか気になるので、ふと工場に置いてある様々な鋳造品に添付してある図面に目をやると。

日立製作所、小松(KOMATSU)、三菱重工業など名だたる大手ではないですか!

すげー!!!

どうやって顧客を見つけてくるのですか?という質問には、「それは秘密」として教えてくれなかったが、この会社はホームページもなく展示会などでたまたまということもあるようです。

まぁ、我々もよい案件に巡り会えた時には彼らに相談してみるか。

見積りも大歓迎だと言ってたしね。


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