町工場が外国人技術者を雇用するために必要な費用とは

Facebook にシェア
Pocket

ここ数年、人材不足で悩む町工場は多い。

その理由として、若い人が就職先として町工場を選ぶことが少なくなったのか、そもそも労働人口が減少しているからなのか、はたまた職人の高齢化による引退者が増えたためかはそれぞれの町工場による。

ただ、現実として人手不足は深刻であることも事実であり、なかなか日本人の新規雇用に漕ぎつけないのです。

私も町工場の経営者として、ハローワークに登録してみたり、とある会社と契約して高校新卒を採用すべく高校の進路指導の先生方と名刺交換しに遠方まで足を運んだりもしましたが、結局は採用するに至らなかったという苦い思い出もあります。

私と同じように雇用に悩む経営者が次に考えるのは、外国人労働者。

中国やベトナムなど東南アジアからの人を雇っている町工場も増えています。

町工場が外国人労働者を雇う方法には大きく2つの方法があり、実習生を期限付きで受け入れるのか、エンジニア(技術者)として特定のスキルを持った人を雇うのかを選ぶことになる。

実習生は3~5年後には必ず母国へ帰らさないといけないというデメリットがあり、仕事のノウハウを覚えてようやくしっかりと働いてくれるようになった矢先に帰ってしまうというリスクがある。

そこで、就労ビザの更新をする限り期限なく働くことができるエンジニアに注目が集まっているのです。

では、実際に町工場が実習生ではなく、外国人技術者(エンジニア)を雇うためにはどれくらいの費用がかかるのでしょう。

ここでは、その一例を紹介します。

スポンサードリンク

人材紹介会社への紹介料

まさか町工場の社長自らが外国へと赴き、社員をスカウトして雇うというわけにはいきません。

エンジニアとしては基本的に特定の専門知識を習得した者でないと日本での就労ビザはもらえない。なので、少なくとも大学卒あるいは専門学校などを卒業していることが条件となる。

日本で働きたいと思っている海外の有能な技術者はたくさんいるが、彼らもまた日本あるいは現地法人の会社に登録するか、スカウトしてもらわないといけません。

そういうことから、人材紹介会社を介して私たち町工場の人間は外国人を雇用するのが道筋です。

人材紹介を日本の会社にお願いする場合は、人材紹介において厚生労働省の認可を得ている会社であることを確認しておこう。

ほとんどが成功報酬型であり、実際に雇用を決めた外国人を受け入れた時点で費用が発生するので、依頼をしてすぐに費用請求がくるわけではない。

最終的に外国人技術者1人の雇用が決定した場合、人材紹介会社に支払う紹介料は30~60万円くらいが妥当なところです。

これは、雇用する外国人の年収の10~30%くらいに相当すると考えるとよい。

雇用する外国人の渡航費用

人材紹介会社に外国人エンジニアの紹介を依頼すると、2~3人くらいのエンジニアをピックアップして彼らの履歴書などを見せてくれます。

こちらは、エンジニアの履歴書を見て面接するかどうかを判断します。

候補となるエンジニアと面接をし、問題がなく採用決定に至った場合は日本の入国管理局へ就労ビザの申請をして入国許可を得るのを待ちます。

これも、人材紹介会社が代理でやってくれるケースが多いですが、時に行政書士が知り合いにいるという場合はご自身で頼んでも問題ありません。

晴れて外国人技術者の入国許可が下りたら、3カ月以内に日本に呼びます。

3カ月を過ぎると入国許可取り消しになるのでご注意を。

この3カ月の間に、渡航用の航空チケットの手配や外国人労働者の住居や生活品の用意をしておくとよい。

渡航費用は全額こちらが持つのが一般的です。

最近では格安航空券などもあるので、ベトナムや中国、東南アジアからも安く渡航できます。

概ね、2~7万円くらいでしょう。

航空チケットもどうやって手配してあげればよいかわからないという場合、人材紹介会社が代理で手配してくれることもあるので、事前に確認しておくとよい。

外国人の就労ビザ申請の補足

ただし、就労ビザは申請すれば必ず許可をもらえるというわけではない。

特に町工場の場合、普通の日本人と同じ感覚で外国人を雇いたいと思ってしまいますが、雑用とか単純作業とか、機械加工従事では申請はまず通りません。

外国人エンジニアはあくまでも「母国で習得済みの特別なスキルを使って日本で働く人」なので、日本の町工場であろうとどこであろうと技術を使った仕事に就くことが条件となるのです。

なので、申請書類に書く内容にもそのノウハウがある。

適当に書いては申請が通らない可能性が高いので注意したい。

入国管理局に外国人労働者の申請を代理できるのは、弁護士か行政書士になるが行政書士にお願いする町工場は結構多い。
ここだけの話ですが、行政書士さんの中には入国管理局内でブラックリストに載っている人もいるとか。何やら昔にやらかしたのでしょうか。その場合、ブラックリストに載っている行政書士が申請に来たら許可はより慎重にせよ!となっているかもしれないという。もしも、自分が代理を頼んだ行政書士が入国管理局でブラックリストに載っていたら最悪ですね(笑)

おススメは入国管理局への就労ビザ申請も全て代理で受けてくれる人材紹介会社を選ぶことだ。

外国人技術者の履歴書と面接に関する補足

日本だと年齢をみたり職業歴をみたりしますが、外国人の場合だと「日本語レベル」を確認しておくとよい。

日本語レベルは「N1~N5」で評価されており、これは日本語能力試験により決められています。私たちで言えば、英検3級とか2級という感じですね。

N1→N5とレベルが高くなるので、数字が大きい方が日本語がよくできるということ。

だけど、このレベルを過信してはいけないとだけ注意しておこう。

N1レベルのエンジニアはそうそう見つかりません。

多くはN2~N3くらい。

おそらく、ほとんどは日本語がギリギリわかるか、あるいは意思疎通に苦労すると思います。

雇用を決めてからもずっと日本語教育を受けさせ続けるくらいの気持ちを持つ必要があるのです。

たかだか、数カ月の学習で日本語がペラペラに話せるようにはなれませんので、採用決定後も日本に来るまでに彼らは日本語教育を受けます。

というか、受けさせておくべきです。

実はその教育費用もこちらが負担しないといけないのです。。。。

仕方ないよね。

もし、日本語でのコミュニケーションを必要としません!英語などの外国語で大丈夫!というのなら、日本語教育を受けさせなくてもよいですが、まぁ少数派ですよね。

日本語教育費用もまちまちですが、月当たり1~2万円はかかると思ってください。

また、採用を決めるために重要な面接も現地に赴いて実際に会ってする場合と、スカイプ(Skype)いわゆるテレビ電話を利用してする場合があります。

おススメは現地に行くことですが、その場合の渡航費用、現地宿泊費用や食事費用など諸々かかります。10~30万円くらいでしょうか。

結構費用かかりますね。。。。

スカイプ(Skype)はマイクロソフト社が提供する、無料のテレビ電話です。
パソコンにスカイプをダウンロードして(最近ではすでにインストールされたものが販売されていることも多い)、自分の情報を登録しておけば使えます。


sponsored link

就労ビザの更新費用(毎年)

忘れてはいけないのは就労ビザの更新費用です。

といっても微々たるものですが、多くは1年更新の就労ビザを申請します。

なので、1年ごとにビザの更新をしないとダメ。

これも会社がやります。

更新はよほどのことがないかぎりは、普通に許可されます。

更新費用は1年に1回4,000円くらい。

安いものです。

就労ビザの更新を忘れたりサボったりすると、不法滞在になるのでちゃんとしようね。

その他費用

その他費用として、外国人技術者を雇うにあたり就労ビザの申請を入国管理局に出す代理を行政書士に頼んだ場合、別途代理費用として数万円~10万円くらい必要になります。

この金額は行政書士によりますので、各自問い合わせをしよう。

そして、外国人であろうと雇用した場合は各種保険に加入する義務があります。

雇用保険など。

基本的に日本人労働者と同じ待遇をしないといけないのです。(給与もですよ)

あとは、人材紹介会社のサービスにもよりますが、外国人技術者を受け入れたあとのアフターサービスとして日本語教育とか入社したものの「やっぱり辞めて母国に帰りたい」というようなトラブルがあった時のサポートも年間管理費を徴収してやってくれるところもある。

このように、外国人技術者を雇うぞ!と思っても案外費用がかかります。

最初の1年目は紹介料、面接のための渡航費用、技術者を呼ぶ時の渡航費用、入国管理局への就労ビザ申請代理費用、給料、保険料などひっくるめて300万円以上かかることもある。

ちなみに、町工場で働く外国人の平均月給は業務内容にもよりますが16~20万円くらいですね。

外国人でもベトナム人は特に人気が高くなっており、勤勉で真面目によく働いてくれるからです。ちゃんとした待遇で雇ってあげれば、御社のスーパー戦力になる可能性は大きいでしょう。

一度、真剣に外国人技術者の採用にむけて動いてみてはいかがですか?

sponsored link

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!

Facebook にシェア
Pocket

関連記事


スポンサードリンク




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする