子供のアトピーなどのアレルギー体質や皮膚炎に効く漢方とは

アレルギー
vivi14216 / Pixabay

かゆみ・あかぎれ・アトピー

こういった皮膚の症状で病院に行ってもステロイド軟膏などを処方されるだけで、一向に良くならないという話はよく聞きます。

特に子供が風呂上りや就寝中に痒くて掻きむしっている姿を見ると何とかしてあげたいと思うものです。

 

なのに何故医者は相も変わらずステロイド剤を処方するだけなのでしょうか?

 

その理由は、それしか方法がないから・・・

西洋医学ではね。

 

そもそも、アトピーやあかぎれというのは皮膚で炎症が起こっている状態です。

「炎症」というのは一種の免疫反応であり、ステロイドはその免疫反応を抑制するチカラを持っていると考えてください。

なので、西洋医学において皮膚炎にはステロイドがテッパンなのです。

 

ステロイドにも強い弱いの種類があり、その使い分けは医師によって変わります。

昔は弱いステロイドから始めて、強いステロイドに変えていくのが良いとされていましたが、今はスタートダッシュが重要!ということで、最初は強いステロイドを短期間使い、まずは炎症を速やかに抑えるのが最適であるとされています。

その後は、弱いステロイドからステロイドではない抗炎症薬に切り替えます。

 

でも、全ての医師が全ての患者に対して最適な薬を処方できているかどうかは不明です。

医師も毎日膨大な数の患者さんと向き合うので、100%全ての患者さんに神経をとがらせられているとは限りませんしね。

 

一方でステロイドを使わない東洋医学では漢方薬がよく利用されます。

果たして、漢方薬ってアトピーなどの皮膚炎にも使えるのでしょうか?


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東洋医学と西洋医学の違い

医学の世界では東洋と西洋という派閥みたいなものが存在します。

どちらがい良い悪いとかいう問題ではなく、そもそもが医療の概念が違うのです。

 

普段、私たちがお世話になっている病院で行われる医療行為や処方薬は大半が西洋医学に基づいたものです。

西洋医学は基本的に解剖学から始まったものとも言え、体の仕組みや構造を解明することから病気に対処する手法です。

 

大学や研究所などで行われている細胞レベルの基礎医学や分子生物学も西洋医学に分類されるという見方もできます。

とにかく西洋医学では「仕組みの解明」が重要なのです。

 

ところが、東洋医学では観点が少し異なります。

鍼灸やツボ、漢方薬による治療は病気の部位を直接治療するのではないですよね。

あくまでも「体の中から自己免疫・自己治癒力を向上させる」ことで、体の調子を整えるのが目的なのです。

 

ツボを刺激して血行を良くして肩こりや筋肉疲労を治すというのも、仕組みはわかりませんが先人たちによる「長い歴史」の経験の積み重ねによるものなのです。

 

 

双方の長所と短所に関する意見は様々ですが、西洋医学ではピンポイントで病巣にアタックできるが、明確な原因がわからない場合はうまく対処できないことも多い。

また、使用する医薬品も高い効果を持つ反面、副作用も強く出てしまうこともあります。

 

東洋医学では体の生命力(治癒力)を高めることを主としているため、病気に対する治療の即効性が低い。

ですが、体全体の様子を見て対処法を判断するためスピードはゆっくりですが結果的に効果が期待できることもあります。

 

子供のアレルギー体質や皮膚炎に漢方薬は適しているのか?

子供の皮膚の炎症に漢方薬が効くかどうか。

まず、漢方薬とは何かを知っておきましょう。

 

漢方薬とは複数の生薬を組み合わせて配合したかたまりを指します。

生薬というのは、いわゆる薬草です。

 

例えば、超有名な葛根湯ってありますよね。

風邪をひいた時によく使われる漢方薬です。

その中身(生薬の組み合わせ)は

  • 葛根(カッコン)
  • 麻黄(マオウ)
  • 桂皮(ケイヒ)
  • 芍薬(シャクヤク)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 大棗(タイソウ)
  • 生姜(ショウキョウ)

なんです。

こんなにもたくさんの生薬が配合されているのです。

 

Akimaru
私も大学の薬学部時代に生薬の種類を覚えさせられました・・・

生薬の標本も買いましたからね(笑)

 

この生薬の組み合わせによって、出来上がる漢方薬の名前や効能も少しずつ変化します。

その量は膨大であり、同じ薬剤師でも漢方薬・生薬認定薬剤師制度というものがあるくらいで、漢方は漢方専門の薬剤師に相談するのがベストです。

 

よく、漢方薬って副作用がないと勘違いしている人がいますがそれは誤りです。

漢方薬でも副作用はありますし、飲み合わせが禁止されている薬もあるので注意してください。

その理由は生薬(薬草)に含まれる成分も分解していけば、結局は化学物質であって漢方薬以外の薬と中身は同じだからです。

ただ、含まれる成分の量や配合の種類が異なるだけです。

 

でも、不思議なのは薬の成分は同じでも組み合わせによって、私たちの体の反応は異なるということ。

それこそ、東洋医学の真骨頂でもあり、長い歴史がものを言う世界かなとも思えますね。

だからこそ、漢方薬が他の薬とは別枠で利用されているのです。

 

さて、アレルギー体質や皮膚炎に対して漢方薬は効果的なのかどうか。

先ほどにも書いたように、私たちの体で起こる炎症反応というのは一種の免疫機能が働くことで起こります。それは皮膚でも例外ではありません。

免疫機能というのは、体全体の血液の流れ、胃腸の調子やメンタル的な「気」、気圧や気温、湿度などの生活環境など様々な要因によって変化します。

 

アトピーの症状がひどくなるのは、皮膚が過剰に乾燥することでバリア機能が低下し、アレルゲンへの過剰な暴露であったり、ヒスタミンなど痒みの原因となる物質が多く放出されることによります。

本来、私達の皮膚表面は弱酸性~中酸性に保たれているものなのですが、これは皮膚の上にいる黄色ブドウ球菌などの常在菌が過剰に繁殖しないようにしてくれているのです。

ところが、アトピーの人は皮膚免疫機能の低下によって弱アルカリ性へと傾いているため、黄色ブドウ球菌などの有害な菌が繁殖しやすい環境になっています。これによって、痒みなどの炎症が引き起こされるわけです。

 

つまり、アトピーを治すためには免疫機能のバランスを整えることが重要であり、皮膚の炎症をステロイドなどで抑えるだけでは完治は望みにくいのです。

免疫機能のバランスを整えることで、皮膚のターンオーバー(再生)サイクルを正常なものへと戻し、皮膚表面の有害な菌から守ることができます。

そういった点はアトピー性皮膚炎の他、小児喘息、慢性中耳炎などにも共通することであり、免疫機能や虚弱体質改善を目的とした漢方薬は想像以上に効果が出ることは少なくない。

 

漢方の場合、塗り薬を直接幹部に塗ることで炎症部位の症状を抑えるのではなく、血流を改善したり炎症反応を抑えたり、痛みを抑えたりと複数の作用を持つ生薬が複数組み合わさることで効果を発揮します。

 

ここが、一般的によくある抗アレルギー薬とは違うところですね。

 


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アトピーに対するヨーグルトなどの乳酸菌と漢方薬の違い

最近では、ヨーグルトなどの乳酸菌を利用した風邪の予防、インフルエンザ対策、花粉症と様々な商品が販売されています。

その中には、アトピーに効果有りと宣伝されている商品もある。

 

それらの目的は腸内環境の改善です。

腸内細菌のバランスが免疫機能に対する強い影響をもたらすことは、いくつかの研究報告によって一般論として定着しつつあります。

それは、乳児のアトピー体質が母乳栄養によって変わるということにまで波及しているのです。

 

腸内環境改善という点では乳酸菌を摂取することで効果はあるかもしれないが、確実にアトピーが改善されるというものでもないし、一時的にしか良くならないかもしれません。

乳酸菌食品の場合、「1錠に○○個の乳酸菌!」というセールスポイントを掲げるものもあるが、決して乳酸菌の数が効果に比例しているというわけではないことも抑えておきたい。

 

 

一方、漢方薬の場合はそもそもが腸内環境の改善を目的として利用するわけではない。

漢方の指針は、自分の力で治す力を高めることを目的としています。

  • 体の悪い再生サイクルの改善
  • 胃腸系からの栄養吸収力の強化
  • 血流改善
  • 免疫バランス・ホルモンバランスを整えること

これらを通じて、体調を良くするのです。

 

なので、乳酸菌と漢方はアトピーに対するアプローチが全くことなるものだと認識してもらえればよいかと思います。

なお、漢方薬は独特の匂いを有するものが多く、小さい子供では嫌がるケースもあります。

そんな時にはハチミツなどを利用することもお勧めですが、注意しておきたいのは乳児にはハチミツを与えてはいけないということ。

ボツリヌス症という病気を引き起こすことがあります。

 

6歳以上の子供のアトピー症状に使える漢方薬

例えば、澄肌漢方堂が提供している第二類医薬品でもある漢方薬は皮膚炎に特化したもので、6歳以上の子供になら使うことができます。

その漢方薬に含まれる生薬は以下の通り。

  • 桔梗(キキョウ)
  • 川芎(センキュウ)
  • 大黄(ダイオウ)
  • 黄芩(オウゴン)
  • 当帰(トウキ)
  • 牡丹皮(ボタンピ)
  • 薏苡仁(ヨクイニン)
  • 桂皮(ケイヒ)
  • 荊芥(ケイガイ)
  • 連翹(レンギョウ)
  • 山帰来(サンキライ)
  • 忍冬(ニンドウ)

一つ一つの生薬は決して皮膚炎に効くということに特化されたものではありませんが、この組み合わせが皮膚炎に効果を発揮するというのは、研究によって決定されたようですね。

中に含まれる生薬の皮膚炎に対する効能別に分けるとこんな感じです。

【炎症を抑える】:キキョウ、ダイオウ、ボタンピ、ヨクイニン

【痛みを緩和して血流をよくする】:センキュウ、トウキ

【解熱・鎮痛作用】:ケイヒ、ケイガイ、レンギョウ、サンキライ

【抗菌・抗アレルギー作用】:オウゴン、ニンドウ

 

とにかく皮膚のアレルギーや炎症を抑えることに特化しているようです。

いずれにしても、漢方薬というのは病院で処方されるものの他、市販品としてドラッグストアなどで購入できるものが限られています。

そもそも売っている漢方薬の種類が少ないので・・・

 

とりわけ、皮膚のアレルギーや炎症に効果のある漢方薬というのは売っていないかもしれません。もしお近くに漢方薬専門薬局があれば、よい漢方薬を教えてくれるのではないでしょうか。

ちなみに、皮膚の炎症を抑える漢方薬としては茵陳蒿湯(いんちんこうとう)があって、かなり優秀な漢方薬ですが、意外と知名度が低いかもしれません。

配合されている生薬は3つ。

  • 茵蔯蒿(インチンコウ):解熱作用や殺菌作用がある
  • 山梔子(サンシシ):消炎作用
  • 大黄(ダイオウ):消炎作用

その他、冬虫夏草(とうちゅうかそう)が含まれるものや、牛黄(ごおう)が含まれるものも炎症を抑える効果があるとされます。

 

如何でしょうか。

案外、皮膚炎やアトピー、アレルギー肌に漢方薬を利用するという発想がないかもしれませんが、使えるものはあります。

もし、塗り薬でなかなか思うような改善効果が得られないという人は、漢方薬を利用してみては如何でしょう。

 

おススメは ⇒ 澄肌漢方堂


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