強い紫外線にご注意を!皮膚がんの種類と症状

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一年のうち 3~9月は最も紫外線が強くなる時期である一方、ゴールデンウィークにお盆休みと日本の初夏~晩夏はお出かけ日和の多い季節でもあります。

その時に気をつけたいのが紫外線

日焼け止めにサングラス、帽子と対策はできていますか?

紫外線で最も懸念されるのは、お肌のシミやシワ、そして皮膚がん

日光(紫外線)をたくさん浴びたからといって、すぐに皮膚がんになるわけではありませんが、皮膚がんの最大の原因は紫外線であることには変わりありません。

実際、50歳以上になると皮膚がんの発症率は急激に上昇します。

その理由は、長年、紫外線を浴びる事によるDNA損傷が蓄積されるから。

浴びた紫外線によって受けた皮膚の細胞のDNA損傷は通常、修復されて元通りになるのですが、時にはエラー修復をすることもあります。

細胞内のタンパク質であっても、ミスは犯すということです。

そのDNA修復のミスが、細胞死につながったり、ガン化することもあるのです。

その理由は、細胞の中にあるDNAは私たちの体の設計図であり、細胞が生物として生きていくためのルールや決まり、構造などの情報が全てDNAに入っているから。

日焼けして皮がめくれるのは、表面にある皮膚細胞が死んで剥がれ落ちるからですね。

私はかつて大学院で色素性乾皮症という病気に関する研究をしていました。

色素性乾皮症とはDNAの損傷を修復する機能に欠陥がある病気です。

誰しもが日光(紫外線)を浴びると、少なからず皮膚がDNA損傷を受けるのですが、健常人ならば修復機構によって守られるものが、色素性乾皮症の患者ではDNA修復機構が欠如しているため命の危険性に繋がるというもの。

かつて、この色素性乾皮症をテーマにした映画・ドラマである「タイヨウのうた」も制作されました。

そこそこ、有名なので知っている人も多いかもしれませんね。

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3種類の皮膚がん

皮膚がんは大きく以下の3つの種類に分けられます。

  • 基底細胞がん(日光角化症、ボーエン病など)
  • 有棘細胞がん(パージェット病など)
  • 悪性黒色腫(メラノーマ)

他の癌と比べて、皮膚がんは治りやすい癌であると言えますが、これらの内メラノーマだけは悪性度が非常に高く、予後は悪い。

いずれも、最大の発生リスクは紫外線です。

最も多いのは基底細胞がん、次いで有棘細胞がんですが、ほとんどは皮膚の一番上にある表皮で起こります。

悪性黒色腫(メラノーマ)は発生頻度は低いですが基底層で発生し、悪性度が高いため死亡リスクは他の皮膚がんと比べると非常に高いです。

年間の皮膚がんの罹患者数は平均して1万人。

そのうち、死亡するのは1500人程度なので、約1割程度です。

もし、黒いシミの大きさや形が変わったり、感触が変わったかなぁと感じた場合は早めに受診するようにしましょう。

基底細胞がん

普通のホクロに比べて青黒く、真珠のような光沢を持つことが特徴的。

まぶた、鼻、顔に発生することが多い。

基底細胞がんの場合は悪性度が低く、ほとんど転移することがないので治癒する可能性が高いです。

有棘細胞がん

ホクロの表面に潰瘍や炎症が起きることが多く、出血、悪臭を伴う特徴を持ちます。

悪性度は基底細胞がんと比べるとやや高く、中程度。

放置すれば、深部に浸潤してリンパや血流に乗って全身に転移することがあります。

したがって、やはり早期発見が治療の鍵となります。

悪性黒色腫(メラノーマ)

皮膚のメラニンという色素を作る色素細胞(メラノサイト)がガン化したもので、ホクロの色がくすんでいて、ムラが多い。

発生場所は足の裏や手のひら、爪が約30%

残りは、胸、腹、背中と手足の付け根が多い。

ホクロと正常な皮膚との境目が不明瞭なのが特徴で、直径が7ミリを超える場合は要注意です。

メラノーマの悪性度は他の皮膚がんと比べると非常に高く、小さくても早期の段階で転移を起こし、治療後の再発も起こりやすい。

発がん後のステージによる5年後生存率の差

皮膚がんだけでなく、その他の癌も含めて治療後の指標となるのが5年後の生存率です。

皮膚がんの場合、癌の進行を示すステージと癌の種類によって異なります。

それぞれの5年後生存率は以下の通り。

基底細胞がん、有棘細胞がんの場合

ステージⅠ95~100%
ステージⅡ85%
ステージⅢ50~60%
ステージⅣ15%

悪性黒色腫(メラノーマ)の場合

ステージⅠ70~100%
ステージⅡ50%
ステージⅢ20%
ステージⅣ10%

いずれにしても、ステージⅣだと診断された場合、治療が難しく、症状を緩和させる緩和ケア療法を勧められることがあります。

皮膚がんの基本的な治療方法

皮膚がんの治療では、外科療法によりがんの病変部位を切除することが基本となります。

基底細胞がんの場合は、転移の可能性も低いので癌の部位よりも 5mm ほど大きめに切除します。これで、ほとんどの場合は完治します。

有棘細胞がんの場合、基底細胞がんよりも大きく切除します。

概ね 5~20mm 程度。

同時に転移の可能性が懸念される時には、リンパ節の切除(リンパ節郭清)を行うこともあります。

いずれも医師による視診で皮膚がんの疑いがあると診断された場合に、一部を採取して顕微鏡にて調べるバイオプシー検査を行います。

この検査によって、皮膚がんかどうかを確定します。

そして、ステージⅠ~Ⅲの場合は基本的に外科的に切除が基本となり、再発予防のために化学療法や放射線療法などを併用します。

メラノーマの場合、がん細胞を刺激しないように癌の範囲よりも 50mm 程度大きく切除します。

ただし、メラノーマは病変部にメスを入れると、癌細胞を刺激して癌の成長を促進させたり、転移を促してしまうことがあるので、ダーモスコピー検査をまずは行います。

ダーモスコピー検査とは

メラノーマの疑いがある時に行うダーモスコピー検査とは、病変部にエコーゼリーを塗り、強い光を照射しながら拡大鏡を用いてホクロやしみの内部を観察する検査です。

内部の状態や組織の形が観察できるので、正常な細胞かどうかがある程度判断できます。

この検査でがんの疑いが強いと判断した場合、さらにX線、CT検査、MRI検査、超音波検査などの画像検査を行います。

これによって、がんの大きさや転移の有無を調べていきます。

ちなみに、化学療法を行う場合、有棘細胞がんにはシスプラチン、メラノーマにはダカルバジンやインターフェロンが利用されます。

また、メラノーマの治療を目的に開発された免疫療法の薬(モノクローナル抗体)としてニボルマブとういものもあります。

高齢者や持病があって、外科療法が使えないと判断された時には放射線療法が適用されます。

特に有棘細胞がんには放射線が効きやすいので効果的です。

一方、メラノーマには放射線はあまり効果は望めませんが、骨や脳への転移がみられた場合には有効です。

その他にも、液体窒素を使った凍結療法というものもあります。

皮膚がんにならないための予防

皮膚がんにならないために、私たちができ得ることは紫外線から肌を守る以外ありません。

帽子やサングラスも大事ですが、夏場はやはり日焼け止めを塗る習慣をつけておかなければいけません。

気になるのは、皮膚がんを含めたその他の癌の家族性、遺伝性ではないでしょうか。

いくらガードしても、遺伝性のものなら仕方ないのではと。

しかし、ガンの発生の家族性関与については数%に留まるという見解がほとんどです。

(正確な確率というものは算出するのが難しい)

ほとんどは、生活習慣やその他外部刺激(紫外線、タバコ、有害物質など)によるところが大きいとされます。

もちろん、胃がん、乳がん、大腸がんのように遺伝性が強いものもあります。

それでも、全体の患者数の50%を超える家族性要因(遺伝性)と判断されるものはありません。

したがって、皮膚がんもできる限り予防ケアをしていけば、未然に防げる可能性も高いのです。

紫外線の厳しい季節はしっかりとスキンケアしてくださいね。



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