センター穴加工とは?その工程がいる理由

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こんにちは、Akimaru です。

今日は部品加工の脇役中の脇役なのに、いなくなったら困るセンタードリルにスポットライトを当ててみようかと思います。

センタードリルってフライス加工や旋盤加工をしているところなら、必ず 100% 持っています。

めちゃくちゃ使うわけじゃないのに、ないと困るんですよ。

このセンタードリルを使う加工をセンター穴加工とかモミツケ加工とか呼びますが、何でセンター穴加工が必要かということについて説明しましょう。

個人で部品加工をする時にも、実は重宝するというセンタードリル。

しっかりと覚えておきましょう!!

そして、1本は買っておくとよい。

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『センター穴』元々は円筒研磨用に品物(ワーク)を支えるための穴加工

このページを読んでいるということは、あなたがそれなりに部品加工ってどんなのかなぁということを知っているという前提で進めますので悪しからず。

さて、センター穴は元々が円筒研磨のための穴なんです。

円筒研磨はシャフトや軸を研磨する時に行います(下図)。

円筒研磨では細長いシャフトや軸の両側をセンターという尖がった治具で押して支持します。

そしてそこに横から回転させた砥石を当てて研磨します。

この時、センターを押すためにはシャフトの両端面の中心にくぼみが必要です

くぼみがなければちゃんと押せませんからね。

このセンター穴(モミツケ穴)をあけるときに使うのがセンタードリルです。

センタドリルは基本的に入り口の角度(テーパー角度)が60°のものを使用します。

75° とか 90° になっているものもありますが、ほぼ使いません。

センター穴と言われたら 60° で覚えておいてください。

間違って 90° で加工してしまった!となると、円筒研磨の時にちゃんと保持できないため研磨の精度がでないというトラブルの元になります。

ちなみに、センタードリルで突っ込む加工深さはその時々によって調整します。

1mm くらいの時もあれば、4mm くらい突っ込むときもあります。

何故、普通のドリルでセンター穴加工をしないのか?

円筒研磨の支持用とは別に、センター穴加工はドリルによる穴加工の時にも行います。

この時、なんでいきなりドリルで穴あけをせずにセンタードリルでセンター穴加工をするのか?という疑問が起こる人がいます。

この理由はドリルの形状にあります。

ドリルって 2枚の刃がねじれて 1本になっていますが、その 2枚の刃は先端部で羽状になって繋がっています。

ところが、必ず先端の中心部には刃が無いチゼル部分というものが存在します。

このチゼル部分を無くすようにドリルを作ること不可能なんです。

ということは、いきなりドリルを加工物に当てると場合によってはグニっと滑って曲がってしまうこともあるんですね。

だって、刃がないんだもん。。。

太いドリルの場合はさほど曲がりはないですけど、径が 10mm 以下などの細いドリルだと芯がズレて穴をあけてしまうことがあります。

そのため、ドリルの位置決め用案内(ガイド)としてドリルのチゼルよりも少し大きめのセンター穴をあけておくのです。

ドリルのチゼルよりも大きめのセンター穴はセンタードリルの径だけではなく、センター穴加工の深さでも調整できます。

もちろん、センタードリルにも先端中心部にはチゼル部があります。

でも、センタードリルは普通のドリルと比べて短くしっかりとしているので曲がりにくいのです。

よく使うセンタードリルの先端径は 1mm ~ 10mm くらいまでありますけれど、本当に良く使うのは 2mm ~ 4mm です。

そして繰り返しますけど、入り口の角度が 60° のものを使用します。

もし、DIY などの時に電動ドリルを使って穴をあけるのにドリルが滑って苦労するという場合は、センタードリルを 1本買っておくと便利ですよ。

趣味レベルで使うなら、安いものでも十分だと思います。

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