工場勤務の就職活動に『町工場』を選択肢に入れる人が注意すること

Facebook にシェア
Pocket

まず、最初に言っておこう。

新卒・転職いずれにしても、工場勤務を希望し就職活動をする時に最優先で目がいく情報は年収と労働時間だと思うが、目に見えない工場独特の注意点があるのだ。

とりわけ、町工場への就職も視野に入れているとするならば尚更のことです。

えっ!?そうなの?失敗したなぁ。。。。

こんな様に就職して初めてわかったマイナスポイントなんて、どこの職場でもあり得ることですが、ここでは町工場での注意点に絞ってみたいと思う。

スポンサードリンク

町工場の就職で年収いくらを希望しますか?

いきなり厳しい暴言になるかもしれませんが、町工場を就職先の選択肢として考えている・考えざるを得ない人っていうのは、2つの人種に別れます。

1つは、そもそもが何の特別なスキルも資格も持っていないので、結局は就職できる先が限定的になっちゃっている人。

中の下レベルの普通科の高校を卒業し、専門学校にも大学にも進学しない・できない学生が選ぶ就職先としても町工場は多い。

なので、不良少年みたいなヤツらも結構いる。

私はお構いなしに話しかけるがね。

見た目は怖そうやけど、話しかけると意外と素直で人当たりが良かったりする。

もう1つは、学歴があったり資格を色々と持っているくせに「ものづくり」に携わりたい気持ちが抑えきれずに町工場に就職するレアな人種。

そういう彼らは、大手工場のラインではなく、町工場で色々なものを作りたがる。

趣味もマニアックなものだったり、車やバイクのカスタムだったりするのだが「町工場に就職した」なんて周囲に伝えると、何でそんなところに?という反応があるようです。

町工場を見下げ過ぎじゃね??

と言いたいところだが、実際、巷では底辺零細町工場なんて言葉を聞くこともあるくらい、町工場の評価は就職先としては低い。

それだけ、年収も期待できないっていう意識の表れでもありますね。

ぶっちゃけ、あなたなら町工場に就職して年収いくら欲しいですか?

正直に自分の会社への売り上げ貢献度やらを考え、これくらいならと思える金額はいくらですか?

よくネット上で見かける町工場での年収金額ほど参考にならないものはないなと思うが、1つのボーダーラインとしては、年収400万だろう。

もちろん、就職した初年度からいきなりこの壁が立ちはだかるわけもなく、最初はもっと少ない。

手取りで月々15万円だとしても、年収250万円くらいが関の山ってとこ。

そりゃそうでしょ。

町工場は大企業と異なり、目の前に見えている全ての事が会社の利益に直結すると思ってよいからです。

モノを壊せば修理代がかかる。

加工を失敗したら、それまで費やした時間と材料費がパーになる。

会社としては「お前の給料から失敗(壊した)分だけ引いておくからな!」なんて言えませんからね。

こんなことを言う会社はブラックですから要注意。

あとは、経験を積んでとにかく会社に貢献できる人材に育つしかありません。

そうすることで、ようやく年収400万円という金額を超えることができるか、できないかの壁が見え始めるのだ。

町工場に学歴なんて要らないが、バカはいらない

以前、弊社で高卒新人の求人活動の一環で私は色々な高校の進路指導の先生方と面談する機会がありました。

先生方、みなさん口を揃えて「勉強ができなくても大丈夫ですか?」と質問されます。

生徒さんの就職先確保に躍起になり、学校の成績が悪い子をどうやって受け入れてもらうべきかに頭を悩ましている様子でした。

どこの学校にも問題児はいるんですよね。

勉強ができないだけなら、何とか就職先も見つけられるものの、生活態度が悪い、サボり癖がひどい、遅刻魔・・・・

こりゃ社会人としては、普通の会社で生きていけませんわ。

先生も大変ですね。

実際、町工場って学歴要らない就職先だという認識は強いし、それは正しい。

現場で、機械を動かしている従業員で東大卒とか京大卒みたいな、高学歴のヤツなんていません。

稀にいるかもしれませんが、私はまだ遭遇したことがない。

確かに従業員の受け入れで「学歴は不問」とするところがほぼ100%に近いのが町工場だけれども、社長連中が皆、口を揃えて言うのは

「バカはいらない」

という言葉。

私もビックリするような学生さんを目の当たりにしたことはあります。

企業研修の受け入れで、専門学校の学生さんを2週間ほど面倒を見たのだが、引き算ができないのだ・・・・

小学生以下かよお前って言いたくなりますよ。

小数点以下の数字が入ると、途端に計算できないって言うもんだから「電卓使えばええやん」って思わず言いましたわ(笑)

ただ、何でそういう計算をしないといけないのか?というところまでは理解不能みたいで、もはや、この世界に入ってはいけない人材だと思った。

難しいこともあるかもしれませんが、大学での勉強と比べたらなんてことない計算ばかりです。

これも、理屈も解って計算もできる人間には分からないことなんでしょうかね。

機械を動かす潜在スキルは必須

バカはいらない

ここで示す「バカ」ってのは、要領の悪さっていう意味も含みます。

あとは、物覚えの悪さね。

町工場では、基本的に営業職は少ない。

特に底辺零細町工場なんて表現される会社では、ほとんどが営業をしないか、社長が営業という名目で他社の人と飲み屋やゴルフで接待して仕事の流れを持ってきてもらっていることが多いのです。

なので、普通に求人募集などで町工場に就職すると機械操作に従事することになります。

なので、少々のコミュニケーションに不安があっても、ちゃんと機械を動かして仕事ができれば問題ない世界でもあります。

あまりに不愛想すぎるのも、ちょっと直した方がいいけど、まぁ何とかなるかな。

工作機械って汎用機と呼ばれるものと、NC機など機械制御されたものに別れます。

汎用はいわゆる職人さんのイメージが強いやつでハンドルを回したりしながら削るやつです。

最近はどんどん減っていってますが、やっぱり随所で汎用機ってのは必要になったりします。

もう1つのNC機では、加工プログラムを打ち込んで機械に自動加工させるタイプのヤツです。

最近はこちらが主流で、加工スピードも速く、リピート品や量産品に向いています。

双方に習熟しないといけないスキルは異なりますが、1年くらい機械を触れば慣れてきます。

会社の売り上げに十分貢献できてるかなと思えるようになるには、数年を要することもありますが人それぞれです。

一人前になるには○○年かかるなんて言葉は私は好きじゃないのでここでは提言しません。

とにかく、町工場では機械操作がスムーズにできるようになる潜在スキルは必須です。

必須って言われても、そのスキルが自分にあるかどうかなんてわからないでしょ?

だから、実際に町工場に就職して実感するしかないんですよ。

手が遅い・要領が悪い・失敗ばかりする・動きが雑

これらが当てはまる人は、社長や工場長から非常に嫌われる。

特に「手が遅い」ということに執拗に苛立ちを見せる社長さんはいます。

もちろん、本人にあまりガーガー言わないのですが、不満を社外の私たちに話すことで発散しているようにも思えます。

何故、当の本人にあまりキツク言わないのかというと、離職されても困るから。

今、町工場は人手不足なんです。

若い世代は、IT分野などの手の汚れない仕事に憧れを抱く傾向が強く、町工場は若い世代が寄ってこない。

だから、最近ではタイ・インドネシア・カンボジア・ベトナム・中国・マレーシアなどから人材を受け入れている会社も増えてきましたね。

まだまだ、細かい問題点が残る会社もあるようで、時々トラブルが起こっています。

ある日、突然に外国人の従業員が来なくなった・・・なんてね。

インターンシップで2週間とか研修したくらいで、機械操作に向いてる・向いてないを判断しないように気を付けてください。

もっとロングスパンで考えないとダメですからね。

ちなみに、弊社(フライス加工)でも求人募集は続けているので、町工場に就職を考えている方はお問合せください。

→ 有限会社平野製作所

町工場の年収は残業ありきで考えた方がよい

就労条件が非常に厚遇な町工場は求人募集をしていないところが多い。

何故なら、すでに働いている従業員が辞めないからだ。

なので、現在従業員を募集している町工場は新人が入れどすぐ辞めて人の出入りが激しい会社か、長らく同じメンバーで続けてきたけれど、高齢化と共に退職した社員がいる会社のどちらかです。

俗にブラック企業と呼ばれる町工場は、前者が多い。

就職したものの、猛烈な残業を強いられる。

どんなに頑張って、会社に貢献したと思っても給料は手取り15万円にもならない。

こういうことで、すぐに辞めちゃうんです。

一方、後者の場合は企業規模が小さく、社員も同じメンバーでこじんまりと続けてきたところ。

こういう会社は、何らかの外部評価が高いところが多いのが共通点だ。

あそこの会社じゃないとできないとか、対応が良いので頼みやすいとか、馴染みのある会社としての地位を築いたところです。

従業員も意外とそれなりの給料をもらっていたりするんですよ。

中堅規模の会社の人より収入が良かったりもする。

知らない人が見れば、何だかなぁって思うかもしれないが、知っている人からすれば「あそこはイイよ!」って言ってもらえる会社です。

そんな会社も高齢化で従業員さんが辞めるという時代に突入しています。

問題は、求人募集をかけてもなかなか人が寄ってこないという点。

会社も小さいですしね。

求人募集をかけるときには、参考となる月収を明記しますが、それまで働いてくれていた従業員さんといきなり同額を渡すってのも会社側からすれば心配はありますよね。

給料に見合った仕事をしてくれるかどうかが未知数ですし。

でも、いざ入社して貢献度が良ければ、トントンと給料は上がることも珍しくありません。

もちろん、限度はありますけどね。

ただ、いずれにしても残業は念頭に置いておくべきです。

町工場の8割は残業ありきで、年収400万円という壁が見えてきます。

概ね、毎日1~2時間の残業は考えておこう。

ちなみに、弊社では残業はするしない自由ですが、従業員さんは各自週に4日ほど1~2時間くらい残業して帰っていますね。

中には、残業なしで年収600万円なんて羨ましいと思える会社もあるようだが、それを実現できる会社は圧倒的に少ない。

それぞれの会社で抱える問題が違いすぎるのだ。

人が違えば組織が違うので。

異常に高い喫煙率は覚悟しないといけない

仕事面とは別の部分で、零細町工場に就職する時に注意したのはタバコ。

受動喫煙の問題や健康被害のこともあって、世間は今、タバコに逆風の嵐です。

タバコの販売価格の押し上げ、禁煙外来の普及、禁煙グッズの普及。

でも、町工場では関係なしにスパスパ煙を吐いている人が多い。

私はタバコを吸ったこともないし、吸いたいとも思わないし、タバコの匂いが嫌いなので、弊社では全面禁煙にしました。

建物の外に喫煙できる場所として、吸い殻入れを置いていますが、社員さんで吸う人は1人だけになりましたね。

みなさん禁煙したみたいです。

だけど、他社に行くともうモクモクです。

常に口にタバコを加えておかないと作業できないっていう超ヘビースモーカーもいます。

もし、あなたが町工場に就職する時、タバコが嫌いだったら確認しておこうね。

町工場の就職は潰しがきかない!?

医者・弁護士・薬剤師・看護師・建築士・・・・・

世の中には色々な国家資格があり、これらを取得すれば潰しがきくなんてことも言われます。

あるいは、一生飯を食うには困らないとも。

果たして、それが本当かどうかはさておき、町工場も機械操作をして「ものづくり」の経験を積めるから手に職をつけるという点では鞍替えが可能なんじゃないか?と思いますよね。

でも、実際は転職は厳しい世界です。

工作機械ってメーカーも年式も様々ですし、同じ機械でも使い方を変えている会社は沢山ある。

なので、前の職場でやってきたスキルやノウハウがそのまま活かせないことの方が多い。

そのまま活かせる会社を探す方が難しい。

私の知る限りでも数名が路頭に迷った。

1人はズボラな就労態度で解雇され、結局行先が見つからずに頭を下げて元の会社に再就職。

もう1人も、会社の給料に不満を言って(決して薄給ではない)啖呵を切って離職したが、転職先が見つからずにやっぱり頭を下げて元の会社にパート扱いで再就職。

ある人は、他の従業員とケンカして会社を辞めたが、同じ内容の仕事ができる就職先が見つからずに別業種に移ったようです(その後は不明)。

このように、町工場での経験はどこでも活かせるわけではないから出来る限り就職した会社で長く続けられることを考えるべきだと思う。

その場の気分で短絡的にならずに、根気も大事だからね。

それでも、やっぱり就職先を変えたいと思うのならば、気持ちの切り替えとそれまでの経験を一旦ポケットにしまいこんで、新人の心を持って就職先を探してください。

工場の就職先探しなら工場ワークスが便利ですよ。



この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!

Facebook にシェア
Pocket

関連記事


スポンサードリンク




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする