ヨーグルトの乳酸菌効果は複数の乳酸菌株を混ぜてもよいか?

乳酸菌

始まりは1970年に大阪で開催された万博だという明治ブルガリアヨーグルト。

 

あなたも知っているでしょ?

 

これですよ↓

 

広告やCMで「腸から元気になろう」というキャッチフレーズは耳にタコができるくらい聞いているし、割と手軽にどこでも買えそうなくらいに身近なヨーグルトの1つですよね。

 

こうした乳酸菌が入った発酵食品を積極的に摂取して、腸内環境を改善しようとしている方も多いでしょうけれど、店の陳列棚に並んでいる商品には色々ありますよね。

ラインナップが増えすぎて、最近はコンビニによっては明治ブルガリアヨーグルトを置いてないことがある。

 

実際に、売られているヨーグルト関連商品に含まれる乳酸菌株はWikipediaによればこんな感じだ。

yoguruto

見えにくい方は実際にWikipediaのヨーグルトのページを参照してください。

 

ここに掲載されていない乳酸菌株を利用している商品ももちろんある。

さて、あなたは何を目的にヨーグルトを利用しようと思うだろうか。

便秘解消?

アレルギー症状の緩和?

とりあえず健康のため?

 

さぁ、ここで問題。

1種類の乳酸菌に絞ってヨーグルトを摂取するべきか?

それとも、色々ごちゃ混ぜに摂取するべきか?

 

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微生物の拮抗作用

私たちがヨーグルトなどから乳酸菌を摂取する以前から、お腹の中には微生物が棲みついています。

そこは腸内フローラを形成し、常に善玉菌と悪玉菌が闘っている状態です。

 

乳酸菌を含めた微生物の国盗り合戦において、ある種が優勢になる劣勢になるという状況は生まれても、1種類の菌が腸内を支配することはありません。

 

ただし、一定数以上の菌が一部を独占するような状況が生まれることもあり、その時には拮抗作用が発動しています。

例えば、青カビが出すペニシリンのような抗生物質。

 

抗生物質は他の菌を寄せ付けないために分泌される物質で拮抗作用を持ちます。

乳酸菌の場合はブドウ糖を分解して乳酸を作りますが、その乳酸が腸内を酸性に保つのでアルカリ性を好む病原菌を寄せ付けません。

これも拮抗作用ですね。

 

 

ところが、こうした拮抗作用さえも永遠には続きません。

かならず、生き物の世界には世代交代があり時間が経つと拮抗作用を打破して侵入してくるライバルが現れるのです。

 

だから、ヨーグルトだって長時間放置するとカビが繁殖したり腐ったりするのです。

もしも、乳酸菌が最強ならヨーグルトは腐りませんからね。

 

 

ヨーグルトの乳酸菌は腸内乳酸菌の援軍

ヨーグルトを食べて腸内環境を整えるというのは、ヨーグルトに含まれる乳酸菌を腸内に定住させるという意味ではありません。

そもそも、私たちの腸内に棲みついている腸内細菌たちはなぜ免疫機能から逃れられているのか?という疑問すら起こります。

 

風邪をひいたり、ばい菌が体内に入ると免疫機能が働いて除去するシステムが私たちの体にはありますよね。

なのに、腸内の細菌は生き続けています。

攻撃されていません。

 

それは、免疫寛容(めんえきかんよう)と呼ばれるシステムが働いているからで、自分で自分を攻撃しないようなシステムと同じです。

腸内に棲みついた細菌たちは、私たちが生まれてから免疫機能を獲得するまでの過程で免疫寛容を獲得していると思われます。

そこに多大な影響を与えていることの1つが母乳栄養だという意見もある。

 

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ところが、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は免疫寛容を獲得していない。

なので、腸内に届いても暫くすると排除されてしまうのです。

 

善玉菌で味方なんだけど、敵とみなされるんです。

だから、ヨーグルトは摂取しつづけないと大きな効果が期待できないし、持続しないと言われるのです。

 

つまり、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は一時的な援軍の役割を果たすと思わないといけません。

悪玉菌によって押され気味になった腸内乳酸菌の助っ人です。

 

 

1種類の乳酸菌に絞ってヨーグルトは選ぶべきか?

免疫力を高めてガンになりにくい体を作るとか、アレルギーバランスを整えて花粉症などを抑えるとか、便秘解消に効果的であったりもします。

 

それぞれが持つ力というのは、継続することで得られる効果であることは間違いありません。

食べた次の日に効果アリ!!という甘い話ではない。

 

1~2ヶ月は継続が必要だ。

 

個人的には、特定の効果を望むのであれば特定の乳酸菌株に絞って摂取するようにした方が良いと思う。

そうではなく、健康のためならば色々な乳酸菌株を継続的に摂取しても良いだろう。

色々な乳酸菌を毎日少しずつ正しい方法で継続すれば、体調はすこぶる良くなるはずだ。

乳酸菌どうしが拮抗作用によって殺し合いをすることはない。

 

それよりも大事なことは、乳酸菌を正しく摂取することと、腸内環境を悪化させるような生活をしないように心掛けることだろう。

正しく摂取することというのは、乳酸菌の効果を台無しにしないような摂取方法のことです。

 

 

乳酸菌の効果を台無しにしないヨーグルトの摂取方法

乳酸菌も私たちと同じ生き物ですから、エサがないと死んでしまいます。

そのエサはオリゴ糖と水溶性食物繊維。

 

ヨーグルトの乳酸菌の効果を台無しにするというのは、乳酸菌のエサとなるものを食べないことです。

ヨーグルトだけを一生懸命に摂取したところで、その効果が最大限に発揮されるわけではないのです。

 

オリゴ糖はたまねぎ、きゃべつ、アスパラガス、大豆、ハチミツなど

水溶性食物繊維はごぼう、さつまいも、ニンジン、大豆、など

 

もちろん他にも沢山ありますよ。

極論はズバリ偏食しないことです。

 

毎日オリゴ糖や食物繊維のことばっかり考えて食事なんてできないでしょう?

というか、しないでしょう(笑)

 

なので、適度に「あっ、そうだ」と思い出してはまんべんなく色々な食材を食べることです。

 

 

ヨーグルトを食べるタイミングは朝より夜

食事をまんべんなく食べるのは大切なことですが、朝食って何を食べていますか?

 

パンとコーヒー

ごはんと味噌汁

食べない・・・

 

まぁ、色々あるでしょうけれど軽食の方がほとんどだと思います。

朝からがっつり食べる人は少数派でしょうね。

ホテルに泊まった朝食のビュッフェくらいですよ、がっつり食べるのは。

 

ヨーグルトに含まれる乳酸菌のエサのことや消化吸収、腸の状態のことを考えるとやはり朝よりも夜の方がよさそうです。

もちろん、朝から色々と食べる方は朝でも良いですよ。

 

ただ、夜の方が食事の種類は多いでしょうから乳酸菌のエサとなるものも多くなる。

それに、腸の動きは朝よりも夜の方が活発になるんです。

これは自律神経の活動の差によるもの。

 

だから、夜の食事の後にヨーグルトを食べると効果的なんです。

 

 

ヨーグルトは食べる時の温度で乳酸菌の力をもっと効果的に!

お店に陳列しているヨーグルトは冷蔵されていますし、自宅で保存する時だって冷蔵庫でしょ。

そして「いただきま~す!」ってする時も冷たいままがほとんどだと思う。

 

でも、乳酸菌の効果をもっと高めたいなら常温にするのがベスト。

 

冷たいものを食べるとお腹をくだす人もいるだろうけど、それは胃腸が冷たさにびっくりしているからで、腸内の水分吸収が低下したり腸内細菌の活動が悪くなったりするからなんですよ。

ヨーグルトに含まれている乳酸菌だって生き物。

なので、人の体温に近い温度で活発に働いてくれますから、ヨーグルトは冷蔵庫から出してすぐ食べるよりも少し時間をおいてから食べる方が良いってことです。

 

 

まとめ

色々なヨーグルトがあるけれど、自分の好きなものを選べば良い。

ヨーグルトの乳酸菌は腸内に定着はしないけれど、継続することで効果は期待できます。

あくまでも、常在する乳酸菌の援軍がヨーグルト。

 

ただし、ヨーグルトは食べるタイミングや温度にも気をつけてみてください。

 

 

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コメント

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