心の健康

『髪の毛の寄付』で心を救うヘアドネーション

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この世には、薬では治せないものが沢山あります。

小児の髪の毛の悩みもその一つ。

 

18歳以下の子供に起こる小児ガン、白血病、無毛症の患者さんにおいて、その闘病などの過程で髪を失うことが多くあります。

現在使用されている抗がん剤のほどんどは、細胞分裂が活発な細胞により優先的に作用する仕組みになっています。

その理由はがん細胞が他の細胞と比べて細胞分裂スピードが速いことを利用しているからなのですが、頭髪は体の中でも細胞分裂が最も速い細胞の1つであるため、抗がん剤の影響を受けやすく抜け落ちてしまうのです。

 

抗がん剤によって抜け落ちた頭を隠すため、バンダナを巻いたり、帽子をかぶったりもしますが、子供が七五三を迎えて撮影する記念写真には自然な頭髪で写してあげたいということもあり、かつら(ウィッグ)を利用することもあります。

 

人工毛のかつらも今は質がよくなってきており選択肢も増えましたが、やはり毛のウィッグの方がより自然で好まれます。

この人毛のウィッグは「医療用ウィッグ」として、寄付された髪の毛によってフルオーダーメイドで製作されており、髪の毛を寄付する活動のことをヘアドネーションと呼びます。

 

かつて、日本では活動母体がなくて認知度が低かったのですが、徐々に協賛の輪が広がっているようで、あなたの髪の毛がどこかで髪の毛のことで悩んでいる誰かの心を救うかもしれません。

今回はそんなヘアドネーションについて書いてみます。

 

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ヘアドネーションを行うNPO(特定非営利活動)法人

日本で子供に100%人毛のウィッグを無償でプレゼントしているのはJHDAC(ジャーダック)と呼ばれるNPO法人のみです。

2009年に設立されたJHDACでは、全国より寄付された髪の毛を使って、子供向けに医療用ウィッグ「One wig」を製作されています。

 

髪の毛の寄付は、郵送にて行います。

自宅でカットするにしても、美容室などでカットするにしても、事前に「ヘアドナーシート」というアンケート様式の書類を書きます。

これは、寄付する髪の毛の状態をより詳しく把握するために書くものであって、この情報があればより迅速に医療用ウィッグの製作が進みます。

ヘアドナーシートは下記PDFより参照ください。

⇒ ヘアドナーシート(JHDAC向け)

 

 

子供向けのウィッグの特徴

大人が使用するウィッグと大きく異なるのは、サイズです。

同じ子供でもそれぞれの頭の形も大きさも異なります。

 

無理して大人用の大きいサイズのウィッグをテープなどで固定して装着するのは、かぶれたり不自然に見えたりしてよくありません。

従って、子供向けの医療用ウィッグは全てフルオーダーメイドされており、頭のサイズ、形を測定して個々に合ったウィッグを作ります。

 

 

大きな課題は医療用ウィッグの製作にかかる費用です。

寄付された髪の毛の処理、仕訳、ウィッグ製作などには多くの費用を要し、現在はJHDACも寄付金によって成り立っています。

医療用ウィッグはサイズや髪の長さによってもまちまちですけれど、100%人毛のウィッグは高級品であり、概ね数万円~数十万円程度します。

 

 

消耗品であると理解しないといけない100%人毛のOne wigウィッグ

髪の毛は地肌から生えているうちは、カットしても切った部分が再生されますが、一度切り離された髪は劣化から免れることはありません。

人工毛のウィッグとは異なるため、強いカラーリングやパーマを当てたりするとすぐに痛んでしまいますし、汚れた場合は普通にシャンプーもできますが、丁寧に扱うことが大事です。

 

平均的には100%人毛の医療用ウィッグの寿命は長くて2年です。

たった2年かもしれませんが、ウィッグを使用する人にとってその2年間はかけがえのない時間になるでしょう。

 

従って、髪の毛を寄付する側もウィッグとして使用する子供たちのためにも、丁寧に扱って送ってあげるようにしたいところ。

ないとは思いますが、せっかく作ったウィッグの髪がプチプチ切れたりすると悲しいですよね。

もし、自分がウィッグを付ける立場だと良いものが欲しいですから。

 

 

 

ヘアドネーションとしてOne wigに寄付できる髪の毛

ヘアドネーションとして髪の毛を寄付する場合、いくつかの注意点があります。

ヘアドナーとして伸ばした髪を少しでも有効利用するために注意事項を守らないと、ウィッグとして製作する手間が増えたり、あるいはせっかく寄付したのに使えない!なんてことにもなりかねません。

 

 

寄付できる髪の毛の長さ

まずは寄付できる髪の毛の長さは「12インチ=30.48(約31)cm」以上。

 

一応は31cm以下の髪の毛も受け取ってくれるようですが、1人から寄付された髪をウィッグに使えるものに仕分けすると、ほとんどが半分くらいしか残らないようです。

これは、寄付者がロングヘア―の髪型をしていても、毛先をすいたスタイルをしていることが多く、全ての髪が同じ長さではないので31cm以上あると思って寄付しても、実は短い髪の毛も混じっているので仕分けが必要なのです。

 

31cmから寄付ができるのですが、ロングヘア―のウィッグを製作するために50cm以上の長さが必要らしいです。

しかし、なかなか50cmまで髪の毛を伸ばした後にバッサリと切るケースもないので、やはりロングヘア―用のウィッグは不足しているようです。

 

※寄付する時には、ご自身で仕分ける必要はありません。

 

 

クセ毛やパーマを当てた髪、白髪でも寄付できるのか?

小児用に医療用ウィッグをと書きましたが、ウィッグの悩みを抱えているのは子供だけではありません。

老若男女問わず、世界中に様々な人が100%人毛のウィッグを欲しいと願っているのです。

 

なので、白髪であろうが、カラーリングをしていようがパーマを当てていようが寄付は可能です。

それぞれの髪の状態に合った人向けのウィッグ製作に使用されます。

 

ただし、手で軽く引っ張ってすぐにプチプチと切れる痛んだ髪の場合は、その後のウィッグ製作過程では使い物にならない可能性が高いので断念せざるを得ないでしょう。

 

 

寄付する髪の毛は乾燥させておくこと

髪の毛を寄付する時、必ず乾いた状態で送ることが大事です。

美容室では、よく霧吹きで髪を湿らせてからカットされますが、寄付する場合は乾いた状態で切ります。

 

もしも、湿った髪を郵送すると、途中でカビが生えることもあります。

カビが生えると、毛髪は急激に痛んでしまいウィッグには転用できなくなります。

 

湿気が気になって、幾重にも梱包する必要はありませんがジップロックのような袋に入れておくとよいかもしれません。

あまり必要以上に包装すると、かえってゴミが増えたりするので簡易包装を心掛けるようにしてください。

 

 

カットした髪の毛の束ね方

寄付のために切った髪は提供者別に輪ゴム等で切り口をとめておきます。

切った髪の毛は絡まりやすいので、ぐちゃぐちゃに袋に入れると仕分けができなくなります。

 

まずは、カットする前に髪の毛をゴムで縛っておけば後が楽です。

束にする大きさは親指と人差し指で丸を作ったくらいより小さめに分けておけばOK。

いくつかできた髪の毛の束は、さらにひとまとめにゴムでくくっておくと仕分けしやすいです。

 

寄付用にわざわざ、髪の毛を三つ編みのようにする人もいるようですが、そのような作業は不要とのことです。

 

 

髪の毛を寄付するためにカットする場所は?

髪の毛を切る場所の制約は全くありませんが、提供できる髪の毛の長さが31cm以上ですし、特に後ろ髪は自分でカットすることが困難です。

従って、自宅でカットするなら家族に切ってもらわないといけないでしょう。

 

それは難しいという場合は、美容室で「ヘアドネーションとして髪の毛を寄付したい」とお願いしてみてもよいかもしれません。

一応、ヘアドネーションの賛同美容室は全国にありますので、チェックしてみてください。

⇒ ヘアドネーション賛同美容室一覧

 

この美容室リストに行きつけの店が無い場合は、行きつけの店の美容師さんにお願いしてみてもよいですが、一応は寄付用に髪の毛を切るということは、通常よりもカット作業に無駄が生じるので断られる可能性があります。

ヘアドネーションはあくまでもボランティア活動ですので、美容室に無理強いをすることのないようにしてください。

 

意外とこの髪の毛を切る場所というのに悩まされるかもしれません。

美容室に行って「切った髪の毛は持ち帰ります」なんて言うと、えっ!?っていう反応は目に見えていますからね。

ちゃんと、理由を説明しないと。

 

 

ヘアドネーションのまとめ

「髪の毛を寄付する」というのは、何だか奇妙な感じもするが美容院などで切った場合は、結局は産業廃棄物(ゴミ)になるわけです。

それがゴミではなく、医療用ウィッグとして再利用することができるということをどれくらいの人が知っているのでしょうか?

 

ユニセフなどに募金をするのは、自分の生活もそんなに余裕がないのにできない・・・

でも髪の毛の寄付なら経済的負担もほぼなく社会貢献ができます。

 

 

髪の毛の伸びるスピードは男女によっても、個々人によっても差はありますが、概ね1か月で1~1.5cm程度です。

なので、ヘアドネーションとして寄付できる31cmまで伸ばすのに2~3年はかかるということになる。

 

時間をかけて伸ばした髪をバッサリと切るのは少しばかり惜しい気もするだろうが、寄付することで髪に悩む誰かに少しでも幸せな時間が訪れることを願ってほしいと思います。

 

 

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