花粉症に効く市販の抗ヒスタミン薬の比較

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花粉症、ハウスダスト・ダニなどアレルギー症状を引き起こす物質に囲まれて暮らしていると、どうしても頼らなくてはならないのが抗アレルギー薬

中でも最も流通している市販薬は抗ヒスタミン薬です。

アレルギー症状の原因となるヒスタミンが結合する受容体に拮抗して反応を抑える薬ですね。

これ以外にはケミカルメディエーター遊離抑制剤というヒスタミンの放出を抑制する薬もあります。

いずれにしても、花粉症の一般的な対症療法は内服薬を利用することです。

重度のアレルギー症状でないかぎり市販の薬で対応することが可能なのですが、商品にも種類はあるしどれを選べば良いかわからないということもあるでしょうから、ここでは抗ヒスタミン薬に絞って市販薬の特徴を解説しましょう。

ただし、どの薬も万人に効くものは決してありません。

個体差がある限り自分に最も最適な薬がどれであるかは、実際に試してみる他ないのです。

病院で診察をしてもらっても同じことで、あなたにはこの薬が絶対効く!ということは医者でも薬剤師でも分かりません。

あくまで、効く可能性が高い(多くの人に効果がある)ものから試すしかありません。

そして、効きが悪いようなら別のタイプの薬に変更してみるということの繰り返しで最適な薬を見つけます。

病院では薬の種類に加えて服用量の調整も医師の判断で行います。

一方で市販薬は1日に決まった量を服用する前提で販売されており、自分で勝手に服用量を増やしたり減らしたりすると効能が得られなかったり、副作用が出てしまいますので注意しましょう。

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抗ヒスタミン薬の第一世代と第二世代とは?

市販されている抗ヒスタミン薬には大きく2つのタイプに分ける事ができます。

それが『世代』です。

先に利用されていた第一世代

1983年以降に登場した第二世代

普段、薬を購入するときに「この薬はどっちの世代かな」なんて考える人はまずいないと思います。

むしろ、薬を選ぶ基準はCMや広告などでよく目にする商品名やパッケージで「なんとなく」ではないでしょうか?

だけど実はこの世代によって薬の効果に特徴があるので、この際、この世代の違いによる抗アレルギー薬の違いについても覚えておくとよい。

第一世代の抗アレルギー薬の特徴

比較的効きが速いのが第一世代の特徴。

また薬自体に古い歴史があるため、製造方法も安定していることから薬価が低いというメリットもあります。

一方で副作用が出やすいデメリットもある。

代表的な副作用には口が渇く(口渇)や眠気が出る、吐き気がするという症状があるが、これらは抗コリン作用と呼ばれています。

これらの副作用は抗ヒスタミン薬が脳に作用することで起こるのですが、第一世代と呼ばれる抗アレルギー薬は脳の細胞に取り込まれやすいのです。(血液脳関門を通過しやすい)

脳に作用しやすいことで起こる問題の1つにインペアード・パフォーマンスがあります。

これは、自覚がある眠気とは異なり”自覚のない”集中力の欠如、判断力の低下などを指します。

花粉症のために抗アレルギー薬を服用すると、仕事の効率が落ちるとか、運転が危険だと言われる理由ですね。

最近では第一世代よりも第二世代の方が利用されることが多いのは、即効性のある薬効メリットよりも副作用のデメリットの方が大きいからとも考えられますが、自分の症状に効果がある第二世代の薬が見つからない場合は試してみるとよい。

第二世代の抗アレルギー薬の特徴

市販されている第二世代の抗アレルギー薬は、元々が医療用医薬品として病院にて処方箋をもらわないと服用することができなかったものです。

医療用医薬品として一定の使用実績から副作用の心配が極力少ないなどの要件を満たしたものが、一般用医薬品として認可されることがあり、これをスイッチOTCと呼びます。

これは、ある程度の病気なら病院を受診せずとも自分で薬を購入・服用し治すことを促す意味があり、国の医療費削減の一環でもあるのです。

医療費削減を目的としたジェネリック医薬品の推奨と同じことですね。

第二世代の抗アレルギー薬は第一世代と比べると脳細胞への取り込みが少なく、眠気や口の渇きなどの副作用も軽減されています。

また、第一世代の抗アレルギー薬は体外に排出される前には肝臓などで分解される経路をたどるが、第二世代の多くはそのまま排出されます。

従って、高齢者や持病のある人など代謝機能が衰えた人でも使用しやすい特徴がある。

代謝機能が衰えた状態だと、薬効が強く出過ぎたり副作用が出たりもするので、薬の服用においてはそういったことを加味することが最重要項目の1つなのです。

例えば、薬を服用する時に、お酒を飲んではいけないということをよく聞くと思います。

それは、お酒の中に入っているアルコール(エタノール)の分解が肝臓で行われるのですが、薬を飲んでいると肝臓でのアルコールと薬の代謝が拮抗してしまい、分解が追い付かなくなってしまいます。

そうすると、予想以上の薬効成分が分解されずに体の中を長時間グルグル周ってしまうので、副作用が強く出るのです。

お酒と薬はいかなる時も合わせてはいけません!

第二世代のメリットは副作用が少ないこと。

デメリットは薬価が少し高いのと、薬効に即効性があまりないことです。

次から、実際に市販薬を例に挙げて説明しましょう。

アレグラFX(久光製薬)

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第二世代抗アレルギー薬であるフェキソフェナジン塩酸塩を主成分とします。

脳細胞に取り込まれにくい構造をしており、服用しても集中力の低下や仕事の効率低下(インペアード・パフォーマンス)などはほとんど見られない特徴がある。

今、最も新しいスイッチOTCであり注目度が高い抗ヒスタミン薬ですね。

第二世代としては、そこそこ速効性があり服用後まもなく効果が出る。

また、持続時間はそこそこ長く、朝と夕方の1日2回の服用でよい。

鼻水・鼻づまりに効果がある。

服用年齢は15歳以上から。

子供は服用できません。

抗生物質のエリスロマイシンとの併用は注意が必要で、アレグラの血中濃度が高くなる可能性があります。

服用後は乗り物の運転は避けましょう。

できれば花粉症に対しては予防的に花粉の飛散前から服用しておくことが望ましい。

アレジオン(エスエス製薬)

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第二世代抗アレルギー薬であるエピナスチン塩酸塩を主成分とします。

脳細胞に取り込まれにくい構造をしており、服用しても集中力の低下や仕事の効率低下(インペアード・パフォーマンス)などはほとんど見られない特徴は同じ。

持続時間が長く、そこそこ効きが速いのが特徴で就寝前に1日1回服用するだけでよいので楽。

服用年齢は15歳以上から。

子供は服用できません。

注意したいのは、肝機能障害を持っている方

エピナスチン自体は肝臓で分解されずに、そのままの形で腎臓から排出されますが、副作用として肝機能障害を持っている場合は症状が悪化することがあります。

服用後の乗り物の運転は避けます。

こちらも、花粉が飛散する前から予防的に服用することが望ましい。

ストナリニZ(佐藤製薬)

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第二世代抗アレルギー薬のセチリジン塩酸塩を主成分とします。

上記2つと同じように、副作用は出にくいですが乗り物の運転は避けるようにしてください。

鼻水、鼻づまりに効果が高い薬で、服用は就寝前に1日1回で済みます。

服用年齢は15歳以上から。

子供は服用できません。

注意したいことは、安定薬・睡眠薬を服用している場合です。

併用すると神経系の副作用が強く出ることがあり、強い眠気やふらつきが起こりますので、その場合は薬を処方してもらっている病院にて事前に相談しておきましょう。

服用後の乗り物の運転は避けます。

プレコール持続性鼻炎カプセルLX(第一三共ヘルスケア)

>(877)【第(2)類医薬品】プレコール持続性鼻炎カプセルL 30カプセル

価格:1,080円
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第一世代抗アレルギー薬であるクロルフェニラミンマレイン酸塩を主成分とします。

速効性があり、鼻水やくしゃみにはよく効きますが、鼻づまりには効果がほとんどありません。

副作用として、眠気や口の渇きが出やすいものの、医薬品としての使用実績は豊富にあり安全性の高い薬であることは間違いありません。

抗コリン作用が出やすいため、緑内障・前立腺肥大を持っている人は服用は適しません。

クロルフェニラミンマレイン酸塩の鼻づまりに効きにくいという欠点を補うため、プレコール鼻炎薬には塩酸プソイドエフェドリンが配合されています。

この成分は血管収縮作用を持ち、腫れた鼻粘膜を収縮させることで鼻づまりに効きます。

服用は朝・夕の1日2回。

7歳以上の子供からでも服用できますので、子供が鼻炎の時に利用するとよい。

服用後の乗り物の運転は避けます。

抗ヒスタミン市販薬のまとめ

いくつか、市販薬の例を挙げたが実際にどれが効くかは分かりません。

試してみないことには、自分に合ったものが見つからないのです。

ただし、副作用として注意しないこと(持病があるとか)はよく理解しておく必要があります。

セルフケアを行う以上、副作用の管理も自分でしないといけません。

花粉症による鼻炎・鼻づまりに使う抗ヒスタミン薬は、対症療法であり分泌されたヒスタミンの機能をいかにして抑えるかなのですが、これら抗ヒスタミン薬とじゃばらジュースのようにヒスタミンの分泌を抑える成分が含まれた果実を利用するのもアリでしょう。

もし、市販薬で十分な効果が得られない場合は早めに病院で医療用医薬品の処方をしてもらってくださいね。

症状が悪化すると、最悪は副鼻腔炎になってしまうかもしれませんから・・・

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