「人を信じるか信じないかの問題」と「お金の問題」の線引きとは?

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個人様より部品加工(部分加工)の依頼を受ける時、加工内容以外のことで非常に悩むことがあります。

それはお金の問題

部品加工が無事に終わった後、品物を先に送って後からお金を振り込んでもらうか?

先にお金を振り込んでもらい、入金を確認してから製品を送るか?

それぞれ、加工者(町工場)サイドと発注者サイドのお互いの信用がキーになってくる問題です。

実は個人様ではなく、法人相手に弊社は「加工代の未払い・踏み倒し」をくらった経験があるので少し慎重になっています。

この時の事件は結局支払いされずじまい。。。。

もう諦めました。

5万円程度でしたので、あれこれと動く時間と労力の方が大きな損害が出ると思ったので。

調べてみたら優良企業を受賞している会社だったのですが、そんなもの関係ないですね。

代金を支払わない限り、弊社にとってみれば悪徳会社のなにものでもないです。

勢いで会社の実名と住所を公開してやろうかとすら思ってしまったほどに憤慨したのを覚えています。

さて、なぜこんな事が起こるのかと言いますと

部品加工(特に単品加工)では注文を受けたら加工屋が部品を作る。

品物を客先に納品したら、請求書を出す。

請求書を受けた客は翌月(あるいは翌々月)に振り込み等で支払う。

(大手になると手形をきるところもある)

こんなお金の流れだからです。

つまり、お金の前に物の動きが完了しているのです。

後からお金を払ってもらうシステムなんです。

これって、お互いの信用の上に成り立った仕組みですからね。

もし、相手が初回取引のため信用できないなぁという場合は、代金の前払いをしてもらう他ありません。

でも、発注する側だって「本当にお金を先に振り込んで大丈夫かなぁ?」と心配になりますよね。

ちゃんと作って納品してくれるか、お金の振り込みをしてもトンズラされてしまうかもしれないですしね。

そこが個人相手になると余計に難しい。

今回、とある個人様より弊社に部品加工(修正)のご相談がありました。

ご依頼はお受けしたのですがその代金の支払いに関する内容について、メールで頂いた言葉に少し考えるようになったことがあります。

その考えるようになったこととは。

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ストライダーに使う部品の修正加工依頼

今回対応させて頂いたのは、2歳の子供からでも乗れるストライダーと呼ばれる足こぎ自転車に取り付けるスペーサーの修正です。

私も3歳の娘がいますけれど、ストライダーってのは知っているようで知らないような。

でも、見たことあるような。。。

という乗り物です(笑)

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結構、人気がある乗り物のようです。

うちの娘は、3輪車に乗っていますけどストライダーの方がバランス感覚が養えるのかなぁ??

それはさておき、個人様より修正加工する部品を送って頂きました。

ストライダーの標準のタイヤから、別のタイヤに付け替えをされるそうで、どうもその時に不具合があるようなのです。

で、この部品をどのようにしたいのかを聞くと。

赤矢印にあるギザギザのスペーサーらしきものを削るなりして取り払って欲しいとのこと。

これ、何でくっついているのかさえ分かりません。

でもしっかりと固定されていて、手では到底外せない。

ギザギザのスペーサーらしきものは、ステンレス製のような感じですね。

鉄ではなさそうです。

それと、そのスペーサーがくっついている本体はアルミ製。

刃物で削った場合、スペーサーが切削の途中でぶっ飛んできたら怖いしなぁ。

どうしようかなぁ。

そう悩んだ挙句、砥石で落とすことにしました。

実際に砥石で研削していくと、やっぱり途中でギザギザのスペーサーはぶっ飛びました。

怪我するほどではなかったのですが、念のためガードしておいて良かったです。

あー怖。

結果、仕上がったのはこちら。

すっかり、ギザギザのスペーサーがとれました。

これで完成です。

一応、お客様にもメールに画像を添付して送り確認してもらいました。

この加工も早朝6時半くらいに会社に行き、始業前に済ませておきました。

なので、届いた翌日に完成。

早い対応ができて良かったです。

町工場と個人の間にある「信用」と「お金」の問題

品物の修正加工ができたので、お客様に「修正加工が終わりましたよ」というメールと送ると同時に、加工代金も併せてお伝えしました。

すると、どのような形で支払ったらよいか?という質問が。

そこで、私は品物と一緒に納品書と請求書を送りますので、月内に振り込みをお願いしますと伝えたのです。

そうすると「支払いよりも先に物を送ってくれるなんて、私を信用してくれて光栄です」という趣旨の返事があったのです。

この言葉を頂き、改めて「信じること」の大切さを感じました。

実は、例の一件があって以来、とりわけ初回の個人様には支払いを先にしてもらうか、今回のように品物を先に送ってから代金を支払ってもらうかを迷うようになりました。

先に金を払ってくれと言うのは「私はあなたを信用していません」と言うのと同じ。

なんだか気持ちがスッキリしないんですよね。

ビジネスという観点からすれば、甘っちょろいと言われても仕方ないかもしれませんけど、やっぱり何かなぁ。

で、そこで私が出した答えは請求金額で対応を変えるということです。

数千円が少額だとは言いませんが、仮に踏み倒しをされたとしても他の仕事で取り戻すことはまだ楽。

一方で、数十万円レベルになると、踏み倒しなんてシャレになりません。

なので、金額が大きい場合は初回に限って先払いしてもらいます。

そうでなければ、品物を送った後から代金を振り込んでもらいます。

一体何円から後払い?と聞かれることがありますけれど、決めてません(笑)

直感です。

本当は全て後払いでOKにしたいのが本音。

私たちの生活の多くは人を信じることの上に成り立っていますよね。

なので、部品加工の依頼についても「お金の支払いはしてもらえる」という信用ありきで行いたいのです。

だけど、やっぱり未払い・踏み倒しをする会社や人もいる可能性はあるわけです。

悲しいことですね。

かつて、弊社取引先が数百万円の仕事を海外(中国)に出し、代金の先払いをしたものの一向に製品が届かないという大打撃を食らったのを聞いたことがあります。

そんなことを想像すると恐ろし過ぎます!!

最近、個人客が少し増えてきたような気もするので、代引きシステムの導入も考えないといけないかなぁと思うこの頃です。

代引きだと、運送会社のドライバーさんが代わりに代金の徴収をしてくれるので、町工場にとっても個人客にとってもお互いのお金に関する信用問題がある程度解消されると思う。

何か、町工場もネットショップみたいになりつつあるのか?

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