皮膚

何故人は『ナノ化』した化粧品や日焼け止めを手にしてしまうのか?

2017/03/08

Share on Facebook
Pocket

先日、近くのショッピングモールに出かけた時に、ふと化粧品販売エリアの側を通り過ぎたのですが「ナノ化」という言葉が目に飛び込んできました。

 

最近になってよく目立つようになった単語です。

もうこれでもか!と言わんばかりに、あっちもこっちも「ナノ化」です。

 

なのに、何故か化粧品や日焼け止めあるいは育毛剤にいたるまで、どの商品を選ぼうかなと迷ったときには「ナノ化」が決めてとなって手にしてしまうことがるのではないでしょうか?

あるいは、「ついにナノ化を実現!」と聞くと、別に待っていたわけではないけれども、めっちゃ肌の奥の奥までしみ込んで効きそう!と暗示に何故かかかってしまう。

それだけ、この「ナノ化」という単語がいかに私たちを魅せるのかということが改めて分かるだろう。

 

 

だけど、果たしてこの「ナノ化」は本当に私たちに恩恵をもたらすのでしょうか?

 

 

 

スポンサードリンク




化粧品成分などの「ナノ化」とは

商品広告などで書かれている「ナノ化」というのは、配合成分を小さな粒子にすることです。

 

「ナノ」というのは元もはラテン語で「小人」という意味を指し、現在では大きさの単位として使用しています。

その大きさは cm(センチメートル) ⇒ mm(ミリメートル) ⇒  μm (マイクロメートル) ⇒ nm(ナノメートル) という順番に単位は小さくなり 1nm=0.000001mm です。

 

これだけ小さくなってしまうと、もはや人間の目には見えないレベル。

こうすることで、化粧品の肌への浸透性を高めたりするわけですね。

浸透性を高めることで、有効成分を奥から効かせるというネライがあるのです。

 

このように物質をより小さくするという技術を総じてナノテクノロジー(ナノテク)と呼びますが、実はこうした技術開発が本格的に進んだのは1980年代に入ってからなので、まだ歴史は浅い分野でもあります。

近年では化粧品や日焼け止めの中に配合される成分の「ナノ化」に応用されることが増えてきましたが、そこにはメリットとデメリットがありますので注意しないといけません。

 

 

「ナノ化」した成分を使うメリット

先述した通り、化粧品に含まれる栄養成分をナノ化するということは、それだけ肌への浸透性が高まるということになります。

 

健康な肌の細胞どうしの隙間はおよそ40~60nm。

細菌の大きさが数μm(数千nm)なので、細胞間の隙間がいかに小さいかがわかりますね。

このように元々、肌の細胞は外敵からの侵入をガードする役割(バリア機能)を持っているのです。

 

 

この細胞の隙間に化粧品成分を入り込ませるために、ビタミン類や保湿成分であるセラミドを数十nmの大きさにまで小さくして特殊な微小カプセルに閉じ込めるなどの工夫をします。

この時、化粧品類に含まれる成分の「ナノ化」ではおおよそ40~60nmくらいの大きさにされています。

 

これは正常な細胞間の隙間くらいの大きさですね。

そうすることで、美容成分が肌の表面に留まることなく、奥まで浸透するというメリットが得られるのです。

また、肌の奥まで有効成分が浸透するということは、それだけ長い持続効果時間を得られる可能性も高くなります。

 

 

 

「ナノ化」した成分に起こるデメリット

スキンケア商品の中に入っている成分を「ナノ化」するということは、それだけ浸透し過ぎるというデメリットもあります。

これまでは、特に問題の起こらなかった成分でも「ナノ化」して肌の奥まで浸透させることで、何らかの悪影響が出てしまうかもしれないという懸念が払しょくしきれないのです。

 

例えば、化粧品ではありませんが銀イオンによる消臭効果を利用した商品が数多くあります。

「消臭○○」という品名が付いているかもしれません。

 

それらの中には銀を「ナノ化」しているのですが、銀イオンは殺菌作用があるということがわかっています。

詳しい原理については、明確にはされていませんが以下のような説があります。

 

1.銀イオンが活性酸素を発生させて最近の細胞膜を破壊する

2.銀イオンが細菌内に取り込まれると、細菌が持つ酵素(こうそ)の働きを停止させてしまう

3.銀イオンが細菌のDNAに結合して、細胞分裂を阻害する

 

ただ、こうした作用は細菌に限定的に働くとは限らず、私たち人間にも害が及ぶ可能性はあります。

 

 

他にも、マウスの実験ではナノ化した薬品を吸い込ませると肺や脳に蓄積してしまい、炎症障害を起こすことが示されています。

同じようなことが知らず知らず使っている化粧品や日焼け止めなどのスキンケア商品の中に入っている「ナノ化」された成分によって起こらないとは言い切れません。

 

 

実は、例を挙げてみれば、私たちがいかに「ナノ化」されたスキンケア商品にあまい思考を持っているかがよく分かります。

 

例えば、毎年冬に流行するインフルエンザ。

この原因であるインフルエンザウィルスの大きさは80~120nmくらい。

また、春先に車のフロントガラスやボンネットを黄色く染めてしまう黄砂もその大きさは数μmレベルです。

 

これは「ナノ化」した化粧品成分(40~60nm)よりも大きいのです。

 

他にも、中国の北京で大問題にもなっているPM2.5を覚えているだろうか?

今でこそ落ち着きつつあるようですが、日本でもパニックになり狂気のごとくマスクを買いあさる光景があったことがなつかしい。

肺癌のリスクを高めるとテレビやマスコミで連日のように報道されたPM2.5でさえ「2.5μm 以下の大きさの浮遊微粒子」と定義されている。

 

2.5μm = 2500nm なので、「ナノ化」した化粧品成分よりかなり大きいと言える。

 

 

私たちは「ナノ化」したスキンケア成分には全く警戒することがないくせに、それよりも数倍以上にデカい物質に過敏に反応してしまっているのです。

 

 

 

「ナノ化」の大きな落とし穴

体に有害な物質を超微小サイズにすることは、健康被害の懸念が増大するばかりですが、ビタミンなどの栄養成分においてはこの限りではない。

 

ただし、美容成分については注意が必要です。

とりわけ、美容に欠かせないとされるコラーゲンやヒアルロン酸の「ナノ化」という落とし穴にはまらないように気を付けて欲しい。

 

 

コラーゲンはタンパク質の一種であり、その構成要素はアミノ酸です。

ただ、分子量が大きいため普通に皮膚に塗ったところで肌の奥に浸透することはない。

 

じゃぁ「ナノ化」すればいいじゃん♪

 

と安直な考えはまず捨てよう。

コラーゲンはアミノ酸が連なった分子構造があるからコラーゲンと呼べるのです。

「ナノ化」はドラえもんのスモールライトのように、単純に物質をそのまま小さくする技術ではない。

 

コラーゲンを「ナノ化」するということは、コラーゲンをブツブツに切って小さく見せかけているということです。

ましてや、コラーゲンはタンパク質の一種です。

折りたたみ方(構造)をなんとかコンパクトに変更したら・・・というのもあり得ない。

 

タンパク質の機能は構造ありきです。

構造が変化すると機能も変化するのがタンパク質であって、機能そのものを失うものさえある(変性)。

 

 

ヒアルロン酸はタンパク質ではありませんが、ムコ多糖の一種で分子量が非常に大きく、コラーゲンと同じく「ナノ化」と表記されているものは、ブツ切りされていると思った方がよい。

 

結局、コラーゲンもヒアルロン酸も「ナノ化」されているというのは、その構成要素レベルまでに引きちぎったものを入れているということになる。

物理的にそうしないと無理なのです。

 

 

なので、これらの成分はたとえ「ナノ化」されていたとしても、皮膚の上から塗っても効果はほとんどありません。

むしろ、コラーゲンの原料であるアミノ酸とコラーゲンを作る時に必ず必要になるビタミンCを積極的に摂取する方が美容には効率的とされます。

とりわけ、ビタミンCは私たちは自分の体内で合成できないため、食事から摂取するしかないので注意したい。

 

 

「ナノ化」が魅力的に思える成分はセラミド

美容においてメジャーな成分であるコラーゲンやヒアルロン酸というのは「ナノ化」に非常に不向きであるし、あまり意味がない。

だが、一方で「ナノ化」することで非常に素敵な効果が期待できる成分もある。

もちろん有害性がないものです。

 

それがセラミド

 

セラミドも美容成分の1つとして知られてはいるのだが、私たちの体の中で最もセラミドが高濃度に存在するのは細胞膜。

実はアトピー性皮膚炎の患者はセラミドの生合成が健常者に比べると乏しいことがわかっている。

それだけ、セラミドは肌の健康状態をキープ(肌の防御機能強化)するためには重要なのだ。

 

ヒアルロン酸は確かに保湿機能があるが、皮膚に塗布することで補給するのは難しい。

なので、栄養価のある食品を摂ることで補う方がよく、そこに加えて「ナノ化」したセラミドをスキンケアで使用すれば保湿機能も高めてくれるので効果的だと言える。

 

 

以前にアトピーに米ぬかが効果的だと書いたことがあるが、実は米ぬかにもセラミドが含まれていることもその理由である。

 

 

もし、セラミドを「ナノ化」したスキンケア商品を試してみたいとおもったなら、【日本盛】米ぬか美人うるおいシリーズ+スペシャルシリーズ=1,200円(税込・送料無料)を検討してみるとよい。

トライアルキットとして、お得に試すことができるから。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!

Share on Facebook
Pocket

平野製作所


部品加工の相談・依頼に柔軟に対応します。
有限会社平野製作所

-皮膚
-, ,