部品加工依頼の「い・ろ・は」

ボルト用のザグリ加工とは?ザグリ加工の寸法表記方法

2017/02/07

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金属加工をしていると、油のニオイが体に染み付いてしまうのがちょっと悩みだったりする Akimaru です。

 

町工場で金属加工をする人は、たぶん同じような悩みを初期の頃に抱えるのでは?

って私だけかな。

 

さて、今回は個人で部品加工の依頼をしたいなぁと思った時によく登場するのが、六角穴付きのボルトを入れるためのザグリ加工について。

ザグリ加工ってそもそも何ですか?

 

そんな右も左もわかりません!という方のためにザグリ加工とは何ぞやということと、その加工指示の方法について紹介します。

 

 

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六角穴付きボルトとは

そもそも、ザグリ加工とは六角穴付きボルトの頭が出っ張らないように締め付けするための加工のこと。

(後で絵に描いて説明します)

 

その前に「六角穴付きボルト」って何ですか?

そんな質問があっては、話が前に進まないのでちょっとだけ説明をしておこう。

 

まず、こんな六角レンチが売られているのは知っていますか?

 

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見たことあるよって人が多いとは思いますが、要は六角形をした形の棒です。

これを使ってボルトを締めたり緩めたりするのだ。

 

で、これを使うボルトが「六角穴付きボルト」と呼ぶ。

ホームセンターでもネジコーナーに置いてあります。

 

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ボルトの頭の部分に六角形の穴が空いているボルトですね。

 

わざわざ六角レンチを使わないと強く締められないボルトなんて使いにくいだけやん!と思うでしょうけど、そんなこともない。

頭の形が六角形になった六角ボルトはスパナを使えば簡単に締められるのですが、締め付けた部品から出っ張りますよね。

 

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出っ張りが気になる!

出っ張りが邪魔!

という場合には、六角穴付きボルトを使い、部品にザグリ加工をすれば問題は解消するのです。

 

 

ザグリ加工とは

ボルトが出っ張るとか、ザグリ加工でボルトが沈むとか意味わかんないんですけど!!

と言われると、さらに話が進まないので、どういうことかを絵に描いて説明しておきますね。

 

まず、ブロックにザグリ加工をするというのは、ボルトの頭が座面から出っ張らないようにするための加工です。

 

 

例えば、M8ボルトを使って2枚の板を固定することを想定してみた場合。

ザグリ加工がない場合は以下のようになります。

M8ボルトのネジ径は8mmなので、上側の板はM8ボルトが通るように9mmのキリ穴を開けておきます。

さらに、ボルトで締め込みができるように、下側の板にはM8のネジ穴(雌ネジ)を加工しておきます。

 

それらを2枚重ねて9mmのキリ穴を開けた方からボルトを入れてネジ止めすれば2枚の板は固定できますね。

 

でも、この場合だとボルトの頭が出っ張っています。

 

この飛び出たボルトの頭が邪魔だな!って場合にはザグリ加工をするのです。

ザグリ加工をした板を使えばこのようになる。

 

スッキリとボルトの頭が板に沈み込みました。

 

このザグリ加工を図面の形で見た場合は以下のようになります。

ついでに、M8ボルト用のザグリ寸法も記入しておきましょう。

 

立体的に見ればもう少し分かりやすいかもしれませんので載せておきます。

 

 

このように、ザグリ加工をしておけばボルトを締め込んでも、頭が飛び出ることなく邪魔にはならないですね。

ちなみに、ボルトの頭が沈む部分のことをザグリ(座ぐり)と呼びます。

なので、部品加工依頼で「ザグリ(座ぐり)」と書けばこのような加工をしてもらえることになります。

 

 

このザグリ部分にボルトの頭が沈み込むので、最後までしっかりとネジを締め込むためにボルトの頭に六角形の穴が空いたボルトを使うのだ。

もし、頭の形が六角形の六角ボルトを使用してしまうと、ザグリにボルトが沈むとスパナでネジが回せないよね。

 

 

 

標準のボルト穴加工とは

部品加工の個人依頼や初心者の場合、ザグリ加工というものが分かったところで、どんなサイズの穴の加工をするのか指示を図面に書く時に困る場合がある。

 

え~っと・・・キリ穴は9mmで・・・・、ザグリは14mmで深さが8mmで・・・・

 

というように、これで合っているのか、間違っているのかさえもわかりません。

 

でも、実はザグリ加工って深さがいくらだとか、キリ穴の径がいくらだとかを細かく指示しなくてもある程度標準の加工をしてもらえることを知っていますか?

例えば「M8ボルト ザグリ」と図面に明記するだけでよいのです。

楽でしょ。

 

これだけで、加工屋さんは大体「9mmのキリ穴と14mmのザグリ深さ8~9mmね」って判断します。

これがある程度標準なんです。

 

もちろん、ボルトの首下部分に座金を挟む場合は寸法が若干変わりますけど。

その場合は、明記しましょう。

 

座金とは、ボルトの頭の下にかます薄いリングのこと。

指で挟んでいるやつです。

 

さて、標準のザグリ穴加工ってどうやって決めているのかと疑問に思いましたか?

その答えは、ボルトの大きさに標準サイズがあるからです。

 

六角穴付きボルトにおいて、各ボルトの頭のサイズが決まっているのだ。

 

例えば、M8ボルトなら頭の径は約13mm

 

 

頭の長さは約8mm

 

 

そして、ネジ部は当然M8なので8mmなんです。

 

 

このように、規格があってサイズは統一されている。

なので、加工依頼において「M8ザグリ」と書くだけで加工内容が決まるってわけです。

 

ただ、時々ボルトの頭を深めに沈めたいという場合もあるだろうから、その場合は例えば「M8ザグリ深さ10」とか書けばよい。

そうすると、ザグリの深さ8mmではなく10mmで加工してくれます。

 

 

で、実はザグリ加工って六角穴付きボルトのためだけの加工ではないのです。

皿ネジ用のザグリ加工だってある。

その場合は「皿ザグリ」と明記しますが、一応、自分が使いたいネジの頭のサイズ等は調べておくのが無難でしょうな。

 

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