乾布摩擦の効用効果はやり方で変わる?

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私が幼稚園の頃。

今から30年以上前になるが、園児達は上半身裸になって下は半ズボン姿で毎朝、乾布摩擦(かんぷまさつ)をしたものです。

寒い冬空の下だったが、寒かったという記憶すらないが「子供は風の子、元気な子」の象徴する時代だったのかもしれない。

今、乾布摩擦をしている保育所や幼稚園ってあるのかな?

しかしながら、乾布摩擦とはどれほどの効果があるのか疑問に思うこともある。

風邪の予防にやっていたはずだが、効果はあるのだろうか?

家でこっそりやろうかなぁと思う方は一読あれ。

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乾布摩擦の基本的な方法

乾布摩擦は乾いた布を肌に擦り付けて刺激する民間療法の一種だ。

木綿タオルで行う人が大半だろう。

実際に今ではほとんどやる人はいないため、イメージだけが先行して寒空の下でやるから寒風摩擦(かんぷうまさつ)なんて間違えて覚えている人もいるくらいに、「昔の習慣」という臭いがぷんぷんする。

私も含め、アホな園児たちはカンフー摩擦なんてことを言いながら、タオルをヌンチャクに見立てて遊んでいた。

とにかく乾布摩擦のやり方はいたってシンプルであり、綿や絹タオルを手に持って、背中や腕、腹などをゴシゴシと擦るだけだ。

特別な道具も必要としないことから、一般大衆には受けが良かったのだろう。

乾布摩擦の効果

乾布摩擦は物理的には皮膚の刺激しかしない。

擦るだけですからね。

でも、そこからどのような効果が期待できるのであろうか?

皮膚表面には無数の抹消神経が張り巡らされている。

それを刺激することで、自律神経系に影響を及ぼすものと解釈されているのが現状であり、その中には、軸索反射体性-内臓反射も関わっているとされる。

(軸索反射、体性-内臓反射については後で簡単に説明します。)

自律神経が刺激されることによる、体の変化としては心拍数の上昇や血流量の増大、体温上昇と共に、免疫力の上昇が期待できそうである。

特に免疫力と自律神経の関係は密接で、ストレスが万病の元と言われるのはストレスによって自律神経機能が低下することによるからです。

運悪く病気になるということもあるかもしれませんが、私たちが罹患するほとんどの病気はこれまでの生活習慣を振り返ってみれば要因が見つかることが多いのです。

なので、乾布摩擦をすることも健康維持につながる可能性はあるだろう。

乾布摩擦による軸索反射

皮膚に受けた刺激信号は末梢神経から中枢神経(脊髄・脳)に向かって伝わります。

そして、痛い・熱い・冷たいなどの感覚が認知されます。

なので、脊髄が損傷してしまうと、そういった知覚は脳に届かなくなりずっと麻酔をされているような状態になるのだ。

基本的には皮膚に受けた刺激は脳へ向かって信号が伝わるのだが、神経は途中で枝分かれしたものもあり、抹消から中枢に向かう途中で枝分かれし、脳へ行かずにUターンして抹消(皮膚)に戻る神経もある。

この枝分かれしたところで、皮膚などの外部からの刺激が中枢(脳)届く前に逆行してくることを軸索反射と呼びます。

この反応は中枢を介さない不随意(意識していない)反応なので「反射」という言葉が使われています。

皮膚を擦ると赤くなりますが、これが軸索反射です。

乾布摩擦をすることで局所的に血管が拡張しているのです。

冬に乾布摩擦をすれば、血流が良くなるので冷え対策にはなるだろうし、筋肉の硬直や筋肉疲労の蓄積による痛みがある場合は回復を早めてくれる効果がある。

鍼灸治療と同じ原理だ。

鍼灸(はり)も同じく、低刺激を与えることで軸索反射を起こし、それによる血流改善が筋肉のコリを老廃物の排除によって行っている。

手足の抹消は特に血管が皮膚に近く、外気温によって収縮を受けやすいため冷えきってしまうことも多い。

運動をしてもなかなか温まらない人は抹消の血流が悪くなっている可能性があるので、乾布摩擦をしてみるとよいかもしれない。

乾布摩擦と体性-内臓反射

体性-内臓反射とは体表に刺激を加えることで、反射的に生体反応が出ることです。

例えば、痛みの刺激を皮膚に与えると心拍数の上昇や体温上昇が見られます。

これも、不随意に起こる反応であり、他にも熱刺激を加えることで発汗を促します。

これらの感覚刺激反応は自律神経を介して起こり、内臓(胃腸系など)にも影響を及ぼすし、自律神経を刺激するので体温調節機能の強化もできる。

中には、乾布摩擦をするようになってから喘息の症状が軽くなったり、風邪をひかなくなったし、インフルエンザにも感染しにくくなったと自覚する人さえいるくらいだ。

乾布摩擦はどうしても、皮膚表面だけの反応・効果に意識が集中しがちだが、こうした自律神経を介した反応も起こっていることを覚えておくべきでしょう。

鍼灸治療をすることで、身体機能の改善をするという理屈はこの体性-内臓反射によって説明できるのだが、乾布摩擦も類似した効果が期待できそうだ。

乾燥肌やアトピー肌の人は乾布摩擦をしてはいけない!

乾布摩擦は民間療法としては、鍼灸治療に近い効果が期待できることかつ簡易であることから広まった傾向がある。

しかしながら、誰でもやっていよいというわけではない。

皮膚疾患を持っている場合は、皮膚の摩擦刺激が皮膚表面上を傷つけてしまう恐れがあります。

アレルギー疾患の1つであるアトピー肌は特に乾燥とバリア機能の低下が著しいため、摩擦刺激は禁物だ。

アトピーでなくても、乾燥すると痒みが伴うがこれは、皮膚表面のバリア機能が低下することによります。

外敵が弱った皮膚表面に接触すると、それを排除しようと免疫機能が働き痒みの元になるヒスタミンなどが放出されるからです。

もしも厚い角質層などによって守られている場合は、外敵が皮下に侵入することはありません。

効果的な乾布摩擦のやり方

最近は特にアレルギー体質の人が増えてきました。

アトピーもそうですけど、皮膚の湿疹が出たり痒みがひどいケースも多いですね。

その原因については、方々で叫ばれ研究も続けられていますが、その要因は赤ちゃんの時の母乳か粉ミルクかが原因の1つかもしれないということもあります。

とにかく、今の肌の調子を見て実行されたい。

少しの摩擦刺激で肌が敏感に反応して、痛みや痒みを伴う場合は乾布摩擦は避けるべきだが、そうでない場合も極力最適な方法で実行したいものです。

まず、風呂上がりに乾布摩擦をすることはおススメできない。

ま、このタイミングする人はいないとは思うが・・・

肌に水分をたっぷり含んだ状態で摩擦刺激をすると、必要以上に肌細胞が傷ついてしまう恐れがあるからだ。

できることなら、日中が好ましいだろう。

使うタオルは絹(シルク)がよい。

ちょっと贅沢な気もするが、肌触りは木綿とは違う。

乾布摩擦をする部位

出来る範囲で色々とやればよい。

首筋、腕、背中、腹など。

首筋は肩の筋肉をほぐしてくれるので肩こりには効果が出ます。

特に背中は普段から刺激することが少ないと思うが、背中の刺激は脳の緊張をほぐす効果をもたらしてくれます。

両手でタオルを持ってゴシゴシと背中を擦ってみてください。

意識はしなくとも、脳はリラックス効果を享受しているでしょう。

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